FPのおすすめテキスト・通信講座の選び方|独学と講座で迷う人へ

公開: 更新: カテゴリ: 学習法・キャリア

まず結論——独学でも講座でも、合格している人はいる

先に大きな結論を言ってしまいます。FPは、市販のテキストだけの独学で受かる人もいれば、通信講座を使って受かる人もいる。どちらが正解、という話ではありません。

特に3級は範囲がやさしめなので、市販テキスト1冊と過去問題集をきちんと回せば、独学で十分に手が届きます。費用も数千円で収まる。お金をかけずに始めたい人には、ここが現実的な入口です。

一方で2級になると、範囲が広がって計算問題も増えてきます。ここで「何から手をつければいいか分からない」と止まってしまう人には、進む順番を組んでくれる通信講座が効いてきます。

つまり、級と、自分の性格と、かけられる予算。 この3つを照らし合わせて選ぶのが、いちばん遠回りしない方法だと、私たちは考えています。


テキストを選ぶときの3つの軸

独学でいこう、と決めた人へ。市販テキストは見た目が似ていても、中身の作りはけっこう違います。手に取るときに見てほしいのは、次の3点です。

軸1:図解が多く、読んでいて疲れないか

FPで最初に学ぶのはライフプランニングという分野で、ここはまだ取っつきやすい。ところが先に進むと、保険や年金、税金といった、文字だけだと頭に入りにくいテーマが続きます。

だからこそ、図やイラストで「絵として」つかめるテキストが続けやすい。たとえば6つの係数のような計算まわりは、表や図でパターンを見せてくれる本だと、つまずきが一気に減ります。

正直なところ、ここは好みの世界でもあります。同じ内容でも、フルカラーで図が多い本が合う人もいれば、ごちゃごちゃして見えるからシンプルな構成が好き、という人もいる。書店で2〜3冊を開いてみて、自分の目に「すっと入ってくる」と感じたものが、結局いちばん続くんですよね。ネットのランキング上位だからという理由だけで選ぶより、自分の手で見比べた一冊のほうが、愛着がわいて最後まで使い切れる気がします。

軸2:最新年度版になっているか

これは見落とされがちですが、けっこう大事なところ。FPはお金の制度を扱う資格なので、法改正のたびに数字や仕組みが変わります。

身近な例だと、新NISAのように、ここ数年で大きく変わった制度がいくつもあります。古い年度のテキストで覚えてしまうと、試験で問われる「今の制度」とズレてしまう。中古やお下がりのテキストを使うときは、年度表記を必ず確かめてください。

軸3:過去問題集とセットで揃うか

テキストだけ読んで満足してしまうのは、ありがちな落とし穴です。読んで「分かった気」になるのと、自分で解けるのとは、別物なんですよね。

心理学に「アクティブリコール」という考え方があります。読み返すより、思い出そうとする・解こうとするほうが記憶に残りやすい、という傾向のこと。要するに、ただ読むインプットより、自分で思い出すアウトプットのほうが身につきやすい、ということです。FPの勉強でこれを実践するいちばん簡単な方法が、過去問を繰り返し解くことです。

だから、テキストを選ぶときは「同じシリーズの過去問題集があるか」も一緒に見ておくと、あとがスムーズになります。


CBT方式に変わって、教材選びで意識したいこと

ここ数年で、FPの受け方は大きく変わりました。3級はすでにテストセンターのパソコンで受けるCBT方式に移行していて、2級も同じ流れに入っています。年に数回の一斉試験ではなく、都合のよい時期に受けやすくなる方向です。

この変化は、実は教材選びにも関わってきます。本番が紙のマークシートではなく、画面で問題を読んで選ぶ形になるからです。

紙のテキストで覚えるのはこれまでどおりで問題ありません。ただ、仕上げの段階では、画面で4択を解く感覚にも慣れておくと、本番で戸惑いにくい。スマホやパソコンで過去問を解ける演習ツールを、紙の教材に少し足しておく——そんな組み合わせが、CBT時代には相性がよくなってきた印象です。

とはいえ、CBTへの移行は団体や級によって時期に差があります。実施方式や申込みの細かいところは、受験する年度の公式案内で必ず確かめてください。 制度の切り替え時期なので、ここは慎重にいきたいところです。


教材にかかるお金の、ざっくりした目安

「で、結局いくらかかるの?」というのは、いちばん気になるところだと思います。出典によって幅はありますが、ざっくりした感覚として、目安を置いておきます。

独学なら、メインのテキストと過去問題集を合わせて、おおむね数千円。2冊そろえても4,000円前後に収まることが多いです。ここに受験料が別途かかります。

通信講座は、内容によって幅が大きく、2万円台から、手厚いものだと7万円前後まで。動画講義や質問サポート、添削がつくぶん、価格は上がります。

ここで正直に言っておきたいのは、お金をかけた分だけ受かる、という単純な話ではないということ。安い独学で受かる人もいれば、講座をうまく使い倒して合格する人もいる。大事なのは金額そのものより、選んだ教材を最後まで使い切れるかどうかなんですよね。受験料は級や団体、受験年度で変わるので、申込みの前に公式案内で確かめておくと、あとで慌てずに済みます。


通信講座が向いているのはこんな人

「独学だと続かない自信がある」——そう感じる人には、通信講座という選択肢があります。費用は数万円かかることが多いですが、その分の価値が出る人もいます。

向いているのは、たとえばこんなタイプです。

ひとつは、何から始めればいいか、自分では順番を決めにくい人。 講座はカリキュラムが組まれているので、迷う時間が減ります。「今週はここ」と示してもらえるのは、想像以上に楽なんですよね。

もうひとつは、一人だと先延ばししてしまう人。 動画講義やスケジュール機能があると、ゆるい強制力が働きます。締め切りがあるほうが動ける、というのは多くの人に当てはまる話です。

それから、分からないところを質問したい人。独学だと疑問を自分で抱え込みがちですが、質問対応のある講座だと、つまずきを早めに解消できます。

ただ、ここで一つ脱線しておくと、講座を申し込んだだけで満足してしまう、というパターンもあります。買った瞬間に「受かった気」になって、動画を後回しにしてしまう——これは独学にはない、講座ならではの落とし穴かもしれません。講座はあくまで道具なので、結局は手を動かす人が受かる、という大前提は変わらないんですよね。


3級と2級で、教材の選び方は変わる

同じFPでも、級が違えば教材の重みも変わります。ここを分けて考えると、お金の使いどころが見えてきます。

3級は、先にも触れたとおり、市販テキスト1冊+過去問のセットで十分に戦えることが多い。まずは安く始めて、お金の勉強そのものが自分に合うか確かめる——という入り方が、無理がありません。

2級は、範囲も計算量も増えます。独学でもじゅうぶん可能ですが、ここで「効率よく、確実に」進めたい人は、講座やアプリを組み合わせる価値が出てきます。3級で独学の手応えをつかんでから、2級で講座を足す、という二段構えもありです。

ちなみに、3級と2級でテキストを買い替えるのは普通のことです。級が上がれば内容も深まるので、使い回しにこだわらず、その級に合った1冊を選ぶほうが結局は近道になります。


教材を増やしすぎない——「1冊を回す」が王道

最後に、教材選びでいちばん伝えたいことを。

不安になると、つい何冊も買い込みたくなります。気持ちはよく分かります。けれど、手を広げすぎると、どれも中途半端になりやすい。 あれもこれもと買って、結局どれも最後まで終わらなかった、という話はよく聞きます。

おすすめは、メインのテキストを1冊に決めて、それを何度も回すこと。同じ本を2周、3周するうちに、最初は分からなかったところが、すっと分かる瞬間が来ます。その「分かった」の積み重ねが、合格にいちばん効きます。噛み砕いて言えば、本を増やして満足するより、同じ1冊で「解ける」を増やすほうが、点に直結する、ということです。

スキマ時間の演習を足したいときは、アプリのような軽い道具で過去問に触れるのが手軽です。重いテキストを持ち歩かなくても、通勤の数分で4択を解ける。メインの1冊と、軽い演習。この組み合わせが、続けやすさという点では相性がいいと思っています。

  • 独学でも講座でも、合格している人はいる——級・性格・予算で選ぶ
  • テキストは「図解の多さ」「最新年度版」「過去問とセット」の3軸で
  • 通信講座は、順番を決めにくい人・先延ばししやすい人に効く
  • 3級は独学で十分なことが多く、2級は講座やアプリを足す価値が出る
  • 教材は増やさず、メイン1冊を何度も回すのが王道


理解度チェック

教材選びのポイント、どれくらいつかめたか、軽く確かめてみましょう。

📝 オリジナル問題 1 テキスト選びの軸

FPの市販テキストを選ぶときの注意点として、最も適切なものはどれか。

  1. 発行年度は気にせず、評判の高い本を選べばよい
  2. 文字情報が多く、図解の少ない本のほうが詳しい
  3. 法改正に対応した最新年度版かどうかを確かめる
  4. 価格がもっとも高いテキストを選べば間違いない
マネセージ
マネセージ 解答・解説

解答は 3 じゃ。

FPはお金の制度を扱う資格——法改正で数字や仕組みが変わるゆえ、最新年度版かどうかは必ず確かめるのじゃ。

選択肢判定理由
1✗ 誤り発行年度がずれると今の制度と食い違う
2✗ 誤り図解が多いほうが続けやすいことが多い
3✓ 正解最新年度版かどうかの確認が要
4✗ 誤り価格の高さは合格を約束しない

新NISAのように近年大きく変わった制度もある。古い情報のまま覚えぬよう気をつけるのじゃぞ。

📝 オリジナル問題 2 独学と講座

FPの独学と通信講座の選び方について、正しいものはどれか。

  1. 進む順番を決めにくい人には通信講座が向いている
  2. 3級でも独学はほぼ不可能なので、講座が必須である
  3. 通信講座を使えば勉強時間はゼロでも必ず合格できる
  4. 独学のほうが必ず合格率が高いと決まっている
マネセージ
マネセージ 解答・解説

解答は 1 じゃ。

独学でも講座でも合格者はおる。順番を自分で組みにくい者、先延ばししやすい者には、カリキュラムのある講座の伴走が効くのじゃ。

選択肢判定理由
1✓ 正解順番を決めにくい人に講座が向く
2✗ 誤り3級は独学で十分なことが多い
3✗ 誤り講座でも演習の時間は要る
4✗ 誤りどちらが上とは一概に言えぬ

級・性格・予算を照らし合わせて選ぶのが、遠回りしない道じゃ。

📝 オリジナル問題 3 教材の使い方

FPの教材の使い方として、最も適切なものはどれか。

  1. 不安なので、テキストは多く買うほど力がつく
  2. テキストを読むだけで、過去問は解かなくてよい
  3. 級が上がっても同じテキストを使い続ける
  4. メインのテキスト1冊を決めて、何度も回す
マネセージ
マネセージ 解答・解説

解答は 4 じゃ。

教材は道具——使い込んでこそ力になる。メインの1冊を決め、2周3周と回すうちに、分からなかったところが分かるようになるのじゃ。

選択肢判定理由
1✗ 誤り増やすほど中途半端になりやすい
2✗ 誤り解いて思い出す演習が記憶に効く
3✗ 誤り級が上がれば内容も深まる
4✓ 正解メイン1冊を何度も回すのが王道

読むだけで満足せず、過去問で「解ける」状態まで持っていくのじゃぞ。


「教材選び、なんとかなりそう」と思ってもらえたなら、編集部としては嬉しいです。

メインのテキストに、スキマ時間の演習を足してみたい方は、シカクエのアプリを覗いてみるのも一つの方法です。重い本を持ち歩かなくても、通勤の数分から4択を解けます。

アプリを見てみる

もちろん、市販のテキスト1冊をじっくり回す独学でも、まったく問題ありません。大事なのは、決めた教材を最後まで使い切ることだと思います。

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