出訴期間とは?二重の制限と、正当な理由

公開: 更新: カテゴリ: 行政法

30秒で結論

出訴期間とは(全体像)

出訴期間とは、取消訴訟を提起できる期間の制限のこと。これを過ぎると、中身を審理してもらえず不適法として却下される。行政上の法律関係を、いつまでも不安定にしておかないための仕組みだ。

ポイントは、制限が二重になっていること。

この2つの期間を、両方とも満たす必要がある。


詳しく:二重の制限と、正当な理由

ここが心臓部。二重制限の意味(両方必要)と、月数の当てはめ、正当な理由を押さえる。

出訴期間の二重制限

区分内容
主観的期間処分を知った日から6か月以内
客観的期間処分の日から1年以内

まず両方を満たすこと。「6か月または1年」と書かれているように見えても、実際は両方とも守る必要がある。「6か月か1年の、どちらか満たせばよい」ではない、というのが最大の引っかけだ。

具体例でみてみよう。

月数の当てはめ

状況結論
知ってから3か月・処分から10か月両方を満たし、適法
知ってから5か月・処分から13か月客観的期間(1年)を過ぎ、却下

2つめの例では、知ってからは5か月でまだ6か月以内だが、処分の日からは13か月で1年を過ぎている。片方でも過ぎれば却下だ。両方そろってはじめて適法になる。

そして、試験で問われる例外がこれだ。

期間が過ぎても

区分提起できるか
正当な理由がないできない(却下)
正当な理由があるできる場合がある

期間が過ぎても、正当な理由があるときは、取消訴訟を起こせる場合がある。「過ぎたら絶対にダメ」と決めつけないことが大切だ。

わかりやすく言い換えると

つまり出訴期間は「いつまでに訴えるかの二重チェック」。知ってから6か月以内、かつ処分から1年以内。片方でも過ぎれば却下。ただし正当な理由があれば、過ぎても起こせる場合がある。

要するに押さえどころは2つ。①6か月以内かつ1年以内の両方を満たす必要がある(どちらか、ではない)②正当な理由があれば、期間経過後も提起できる場合がある


試験のツボ

🔴 一番出る:二重制限は両方を満たす

①処分を知った日から6か月以内

②かつ処分の日から1年以内(どちらか、ではなく両方)

🔴 次に出る:片方でも過ぎれば却下

具体例で月数を当てはめ、片方でも過ぎていないかを確認する。

🟡 押さえると安定:正当な理由

正当な理由があれば、期間が過ぎても提起できる場合がある。


よくある間違い

「6か月か1年の、どちらかを満たせばよい」→ ✗  6か月以内かつ1年以内の、両方を満たす必要がある。

「期間が過ぎたら、絶対に提訴できない」→ ✗  正当な理由があれば、期間経過後も提起できる場合がある。

「出訴期間には、そもそも期間の制限がない」→ ✗  知った日から6か月以内・処分の日から1年以内という制限がある。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(出訴期間の意味)

📝 オリジナル問題 1 出訴期間の意味

出訴期間に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 出訴期間とは、行政の側が処分を取り消せる期間の制限をいうものとされる
  2. 出訴期間とは、審査請求をしなければならない期間をいうとされる
  3. 出訴期間とは、取消訴訟を提起できる期間の制限で、二重の制限がある
  4. 出訴期間とは、命令等の案について意見を募る期間をいうものとされる
アドゴレ
アドゴレ 解答・解説

解答は 3 だ。

出訴期間とは、取消訴訟を提起できる期間の制限で、二重の制限になっている。知った日からと処分の日から、二本の柱があるぞ。

選択肢1の「行政が取り消す期間」、選択肢2の「審査請求の期間」、選択肢4の「意見を募る期間」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1訴える側の期間の話
2審査請求の期間とは別
3取消訴訟を起こせる二重の期間制限で正しい
4パブコメとは別

オリジナル問題2(二重制限)

📝 オリジナル問題 2 二重制限の意味

出訴期間の二重制限に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 出訴期間は、6か月か1年のどちらか一方を満たせばよいものとされる
  2. 出訴期間は、6か月以内と1年以内の両方を満たす必要がある
  3. 出訴期間は、処分の日から3年以内であればよいものとされている
  4. 出訴期間には、そもそも期間の制限はないものとされている
アドゴレ
アドゴレ 解答・解説

解答は 2 だ。

出訴期間は、知った日から6か月以内と、処分の日から1年以内の、両方を満たす必要がある。どちらか一方ではないぞ。

選択肢1の「どちらか一方」、選択肢3の「3年以内」、選択肢4の「制限はない」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1どちらかではなく両方
26か月以内かつ1年以内の両方で正しい
3客観的期間は1年
4二重の期間制限がある

オリジナル問題3(正当な理由)

📝 オリジナル問題 3 正当な理由による救済

出訴期間と正当な理由に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 出訴期間が過ぎれば、いかなる場合も提訴できないものとされる
  2. 出訴期間は、正当な理由があっても延びることはないとされる
  3. 出訴期間内であっても、正当な理由がなければ提訴できないとされる
  4. 出訴期間が過ぎても、正当な理由があれば提訴できる場合がある
アドゴレ
アドゴレ 解答・解説

解答は 4 だ。

出訴期間が過ぎても、正当な理由があれば、取消訴訟を起こせる場合がある。「過ぎたら絶対にダメ」ではないぞ。

選択肢1の「いかなる場合も不可」、選択肢2の「延びない」、選択肢3の「期間内でも理由が必要」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1正当な理由があれば提起できる
2正当な理由による救済がある
3期間内なら理由は不要
4正当な理由があれば期間経過後も可で正しい

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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