審査請求人とは?第三者の適格と団体の扱い

公開: 更新: カテゴリ: 行政法

30秒で結論

審査請求人とは(全体像)

審査請求人とは、行政庁の処分または不作為に不服があり、審査請求をする人のこと。

ただし、不服があれば誰でも審査請求できるわけではない。審査請求人になれる資格(不服申立適格)は、その処分の取消しなどを求めるにつき「法律上の利益」をもつ人に認められる。これは、取消訴訟の原告適格と同じ基準だ。

押さえどころは2つ。①法律上の利益があれば、処分の相手方でない第三者でもなれること、②法人でない団体でも、一定の場合はその名で請求できること。


詳しく:第三者の適格と団体の扱い

ここが心臓部。第三者の適格と、法人でない団体の取扱いを押さえる。

審査請求人になれる人

立場なれるか
処分の直接の相手方なれる(法律上の利益が明確)
第三者法律上の利益があればなれる(例:近隣住民)

まず第三者。審査請求人になれるのは、処分の直接の相手方だけではない。たとえば、建築確認を争う近隣住民のように、処分の相手方でない第三者でも、法律上の利益があれば審査請求人になれる。「相手方しかなれない」と思い込まないことが大切だ。

次に法人でない団体

法人でない社団・財団

条件扱い
代表者・管理人の定めがあるその社団・財団の名で審査請求できる

法人格をもたない社団・財団でも、代表者または管理人の定めがあれば、その団体の名で審査請求できる。なお、多数人が共通の利益で請求するときは総代を選べるし、代理人を立てることもできる。

わかりやすく言い換えると

つまり審査請求人は「法律上の利益をもって、不服を申し立てる人」。相手方でない第三者でも利益があればなれるし、法人でない団体も一定の場合はその名でなれる。

要するに押さえどころは2つ。①適格は法律上の利益をもつ人(取消訴訟の原告適格と同基準)で、第三者でもなれる②法人でない社団でも代表者の定めがあればその名で請求できる


試験のツボ

🔴 一番出る:不服申立適格は「法律上の利益」

①審査請求人になれるのは、法律上の利益をもつ人

②取消訴訟の原告適格と同じ基準で判断する

🔴 次に出る:第三者でもなれる

処分の相手方でなくても、法律上の利益があれば審査請求人になれる。

🟡 押さえると安定:法人でない団体

代表者・管理人の定めがあれば、その社団・財団の名で審査請求できる。


よくある間違い

「審査請求人になれるのは、処分の相手方だけ」→ ✗  法律上の利益があれば、第三者でもなれる(原告適格と同じ基準)。

「不服があれば、だれでも審査請求人になれる」→ ✗  なれるのは、法律上の利益をもつ人だけ。

「法人でない社団は、審査請求人になれない」→ ✗  代表者・管理人の定めがあれば、その名で審査請求できる。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(審査請求人の意味)

📝 オリジナル問題 1 審査請求人の意味

審査請求人に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 審査請求人とは、処分に不服があり審査請求をする、法律上の利益をもつ者
  2. 審査請求人とは、審査請求を受けて裁決を行う行政庁をいうものとされている
  3. 審査請求人とは、処分をした行政庁そのものをいうものとされている
  4. 審査請求人とは、審査請求を補助する代理人だけをいうものとされている
コンフォク
コンフォク 解答・解説

解答は 1 です。

審査請求人とは、処分などに不服があり審査請求をする、法律上の利益をもつ人です。不服があればだれでもなれるわけではない点に注意しましょう。

選択肢2の「裁決を行う行政庁」、選択肢3の「処分をした行政庁」、選択肢4の「代理人だけ」は、いずれも誤りです。

選択肢判定理由
1法律上の利益をもち審査請求をする人で正しい
2裁決をするのは審査庁
3処分庁とは別
4代理人だけを指すのではない

オリジナル問題2(第三者の適格)

📝 オリジナル問題 2 第三者の不服申立適格

審査請求人になれる人に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 審査請求人になれるのは、処分の直接の相手方に限られるものとされている
  2. 審査請求人になれるのは、法律上の利益がなくても、だれでもよいとされている
  3. 第三者は、法律上の利益があっても、審査請求人になれないものとされている
  4. 処分の直接の相手方でなくても、法律上の利益があれば審査請求人になれる
コンフォク
コンフォク 解答・解説

解答は 4 です。

処分の相手方でなくても、法律上の利益があれば審査請求人になれます。たとえば建築確認を争う近隣住民のような第三者も、利益があれば認められます。

選択肢1の「相手方だけ」、選択肢2の「だれでもよい」、選択肢3の「第三者はなれない」は、いずれも誤りです。

選択肢判定理由
1第三者でも利益があればなれる
2法律上の利益が必要
3利益があれば第三者でもなれる
4利益があれば第三者でもなれるで正しい

オリジナル問題3(法人でない団体)

📝 オリジナル問題 3 法人でない社団の取扱い

法人でない社団と審査請求に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 法人でない社団は、代表者の定めがあっても審査請求人になれないとされる
  2. 法人でない社団でも、代表者などの定めがあれば、その名で審査請求できる
  3. 法人でない社団は、いかなる場合も審査請求の当事者にはなれないとされる
  4. 審査請求は、必ず個人が一人で行わなければならないものとされている
コンフォク
コンフォク 解答・解説

解答は 2 です。

法人でない社団でも、代表者または管理人の定めがあれば、その社団の名で審査請求できます。法人格がなくても当事者になれる場合がある、という点に注意しましょう。

選択肢1の「定めがあってもなれない」、選択肢3の「いかなる場合もなれない」、選択肢4の「必ず個人一人で」は、いずれも誤りです。

選択肢判定理由
1代表者の定めがあればその名で可
2代表者の定めがあればその名で請求できるで正しい
3一定の場合は当事者になれる
4団体や複数人でも請求できる

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

勉強は、クエストになった。

資格の勉強を、冒険に変えるRPG学習アプリ

App Storeで見る