審査請求期間とは?二重の期間・正当な理由・不作為

公開: 更新: カテゴリ: 行政法

30秒で結論

審査請求期間とは(全体像)

審査請求期間とは、審査請求ができる期間のこと。原則として、次の二つの期間を両方とも守る必要がある。

どちらかを過ぎると、原則として審査請求はできなくなる。なお、かつては主観的期間が60日だったが、改正で3か月に延長され、救済の機会が広がった。「60日」と覚えていたら、いまは違う、と更新しておく。


詳しく:二重の期間・正当な理由・不作為

ここが心臓部。二つの期間、正当な理由の例外、不作為の扱いを押さえる。

審査請求期間の原則

期間内容
主観的期間処分を知った日の翌日から3か月以内
客観的期間処分があった日の翌日から1年以内

まず、二つの期間を両方守る。知ってから3か月、かつ、処分から1年。どちらかを過ぎると、原則として請求できない。

ただし、これには例外がある。

例外と不作為

場面扱い
正当な理由がある期間を過ぎても審査請求が認められる
不作為に対する審査請求期間制限がない

正当な理由があれば、期間を過ぎたあとでも審査請求が認められる。期間は絶対不変、ではない。

そして、不作為(申請に応答しないこと)に対する審査請求には、期間制限がない。不作為は続いている状態なので、期間で区切ることになじまないからだ。

わかりやすく言い換えると

つまり審査請求期間は「知ってから3か月・処分から1年、の二つを守る」のが原則。ただし、正当な理由があれば過ぎても認められ、不作為には期間の縛りがない。

要するに押さえどころは2つ。①主観3か月・客観1年の二つを両方守る(正当な理由があれば経過後も可)②不作為に対する審査請求には期間制限がない


試験のツボ

🔴 一番出る:二つの期間

①主観的期間 = 処分を知った日の翌日から3か月以内

②客観的期間 = 処分があった日の翌日から1年以内(両方を守る)

🔴 次に出る:正当な理由の例外

正当な理由があれば、期間を過ぎても審査請求が認められる。

🟡 押さえると安定:不作為は期間制限なし

不作為に対する審査請求には、期間制限がない。


よくある間違い

「審査請求期間(主観)は60日」→ ✗  改正で3か月に延長された。いまは知った日の翌日から3か月以内。

「客観的期間の1年は、いかなる理由でも延びない」→ ✗  正当な理由があれば、期間を過ぎても審査請求が認められる。

「不作為に対する審査請求にも、期間制限がある」→ ✗  不作為に対する審査請求には、期間制限がない。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(二つの期間)

📝 オリジナル問題 1 審査請求期間の原則

審査請求期間に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 審査請求期間は、処分を知った日の翌日から起算して60日以内であるとされている
  2. 審査請求期間は、処分があった日の翌日から起算して6か月以内であるとされている
  3. 審査請求期間は、主観も客観もなく、期間の制限なく自由に請求できるものとされる
  4. 審査請求期間は、知った日の翌日から3か月以内、かつ処分の日の翌日から1年以内
コンフォク
コンフォク 解答・解説

解答は 4 です。

審査請求期間は、処分を知った日の翌日から3か月以内(主観)かつ処分の日の翌日から1年以内(客観)です。二つの期間を両方守る必要があります。

選択肢1の「60日」、選択肢2の「6か月」、選択肢3の「期間の制限なく」は、いずれも誤りです。

選択肢判定理由
1改正で3か月に延長された
2客観的期間は1年
3主観3か月・客観1年の制限がある
4主観3か月・客観1年の二重期間で正しい

オリジナル問題2(正当な理由の例外)

📝 オリジナル問題 2 期間経過と正当な理由

審査請求期間の例外に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 客観的期間の1年を過ぎても、正当な理由があれば審査請求が認められる
  2. 客観的期間の1年は絶対で、いかなる理由があっても延びないものとされている
  3. 主観的期間の3か月を過ぎたら、いかなる救済も一切ないものとされている
  4. 審査請求期間は、行政庁が事案ごとに自由に決めてよいものとされている
コンフォク
コンフォク 解答・解説

解答は 1 です。

客観的期間の1年を過ぎても、正当な理由があれば審査請求が認められます。期間は絶対不変ではない、という点に注意しましょう。

選択肢2の「絶対で延びない」、選択肢3の「一切救済なし」、選択肢4の「行政庁が自由に決める」は、いずれも誤りです。

選択肢判定理由
1正当な理由があれば経過後も可で正しい
2正当な理由があれば延びうる
3正当な理由があれば認められる
4期間は法律で定まる

オリジナル問題3(不作為と期間)

📝 オリジナル問題 3 不作為に対する審査請求の期間

不作為に対する審査請求の期間に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 不作為に対する審査請求にも、処分と同じく3か月の期間制限があるとされる
  2. 不作為に対する審査請求は、1年を過ぎると一切できなくなるものとされる
  3. 不作為に対する審査請求については、処分の場合のような期間の制限がない
  4. 不作為に対する審査請求は、そもそも認められていないものとされている
コンフォク
コンフォク 解答・解説

解答は 3 です。

不作為に対する審査請求には、処分の場合のような期間制限がありません。不作為は続いている状態なので、期間で区切ることになじまないからです。

選択肢1の「3か月の制限」、選択肢2の「1年で打ち切り」、選択肢4の「認められない」は、いずれも誤りです。

選択肢判定理由
1不作為には期間制限がない
21年で打ち切られない
3不作為には期間制限がないで正しい
4不作為に対する審査請求は認められる

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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