審査請求期間とは(全体像)
審査請求期間とは、審査請求ができる期間のこと。原則として、次の二つの期間を両方とも守る必要がある。
- 主観的期間 … 処分があったことを知った日の翌日から3か月以内。
- 客観的期間 … 処分があった日の翌日から1年以内。
どちらかを過ぎると、原則として審査請求はできなくなる。なお、かつては主観的期間が60日だったが、改正で3か月に延長され、救済の機会が広がった。「60日」と覚えていたら、いまは違う、と更新しておく。
詳しく:二重の期間・正当な理由・不作為
ここが心臓部。二つの期間、正当な理由の例外、不作為の扱いを押さえる。
審査請求期間の原則
| 期間 | 内容 |
|---|---|
| 主観的期間 | 処分を知った日の翌日から3か月以内 |
| 客観的期間 | 処分があった日の翌日から1年以内 |
まず、二つの期間を両方守る。知ってから3か月、かつ、処分から1年。どちらかを過ぎると、原則として請求できない。
ただし、これには例外がある。
例外と不作為
| 場面 | 扱い |
|---|---|
| 正当な理由がある | 期間を過ぎても審査請求が認められる |
| 不作為に対する審査請求 | 期間制限がない |
正当な理由があれば、期間を過ぎたあとでも審査請求が認められる。期間は絶対不変、ではない。
そして、不作為(申請に応答しないこと)に対する審査請求には、期間制限がない。不作為は続いている状態なので、期間で区切ることになじまないからだ。
わかりやすく言い換えると
つまり審査請求期間は「知ってから3か月・処分から1年、の二つを守る」のが原則。ただし、正当な理由があれば過ぎても認められ、不作為には期間の縛りがない。
要するに押さえどころは2つ。①主観3か月・客観1年の二つを両方守る(正当な理由があれば経過後も可)、②不作為に対する審査請求には期間制限がない。
試験のツボ
🔴 一番出る:二つの期間
①主観的期間 = 処分を知った日の翌日から3か月以内
②客観的期間 = 処分があった日の翌日から1年以内(両方を守る)
🔴 次に出る:正当な理由の例外
正当な理由があれば、期間を過ぎても審査請求が認められる。
🟡 押さえると安定:不作為は期間制限なし
不作為に対する審査請求には、期間制限がない。
よくある間違い
①「審査請求期間(主観)は60日」→ ✗ 改正で3か月に延長された。いまは知った日の翌日から3か月以内。
②「客観的期間の1年は、いかなる理由でも延びない」→ ✗ 正当な理由があれば、期間を過ぎても審査請求が認められる。
③「不作為に対する審査請求にも、期間制限がある」→ ✗ 不作為に対する審査請求には、期間制限がない。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(二つの期間)
審査請求期間に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 審査請求期間は、処分を知った日の翌日から起算して60日以内であるとされている
- 審査請求期間は、処分があった日の翌日から起算して6か月以内であるとされている
- 審査請求期間は、主観も客観もなく、期間の制限なく自由に請求できるものとされる
- 審査請求期間は、知った日の翌日から3か月以内、かつ処分の日の翌日から1年以内
解答は 4 です。
審査請求期間は、処分を知った日の翌日から3か月以内(主観)、かつ処分の日の翌日から1年以内(客観)です。二つの期間を両方守る必要があります。
選択肢1の「60日」、選択肢2の「6か月」、選択肢3の「期間の制限なく」は、いずれも誤りです。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 改正で3か月に延長された |
| 2 | ✗ | 客観的期間は1年 |
| 3 | ✗ | 主観3か月・客観1年の制限がある |
| 4 | ✓ | 主観3か月・客観1年の二重期間で正しい |
オリジナル問題2(正当な理由の例外)
審査請求期間の例外に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 客観的期間の1年を過ぎても、正当な理由があれば審査請求が認められる
- 客観的期間の1年は絶対で、いかなる理由があっても延びないものとされている
- 主観的期間の3か月を過ぎたら、いかなる救済も一切ないものとされている
- 審査請求期間は、行政庁が事案ごとに自由に決めてよいものとされている
解答は 1 です。
客観的期間の1年を過ぎても、正当な理由があれば審査請求が認められます。期間は絶対不変ではない、という点に注意しましょう。
選択肢2の「絶対で延びない」、選択肢3の「一切救済なし」、選択肢4の「行政庁が自由に決める」は、いずれも誤りです。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 正当な理由があれば経過後も可で正しい |
| 2 | ✗ | 正当な理由があれば延びうる |
| 3 | ✗ | 正当な理由があれば認められる |
| 4 | ✗ | 期間は法律で定まる |
オリジナル問題3(不作為と期間)
不作為に対する審査請求の期間に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 不作為に対する審査請求にも、処分と同じく3か月の期間制限があるとされる
- 不作為に対する審査請求は、1年を過ぎると一切できなくなるものとされる
- 不作為に対する審査請求については、処分の場合のような期間の制限がない
- 不作為に対する審査請求は、そもそも認められていないものとされている
解答は 3 です。
不作為に対する審査請求には、処分の場合のような期間制限がありません。不作為は続いている状態なので、期間で区切ることになじまないからです。
選択肢1の「3か月の制限」、選択肢2の「1年で打ち切り」、選択肢4の「認められない」は、いずれも誤りです。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 不作為には期間制限がない |
| 2 | ✗ | 1年で打ち切られない |
| 3 | ✓ | 不作為には期間制限がないで正しい |
| 4 | ✗ | 不作為に対する審査請求は認められる |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 二つの期間 = 主観(知った日の翌日から3か月)と客観(処分の日の翌日から1年)を両方守る。
- 🔴 正当な理由の例外 = 正当な理由があれば、期間を過ぎても審査請求が認められる。
- 🟡 不作為 = 不作為に対する審査請求には、期間制限がない。
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執筆: SikakuQuest編集部