確定申告とは?1年分の所得から所得税を計算して国に申告・納税する手続き

公開: 更新: カテゴリ: タックスプランニング

30秒で結論

確定申告とは(全体像)

確定申告は、1年間(1月1日〜12月31日)に得た所得から所得税を計算して、税務署に申告し、税金を納める手続きのこと。

押さえる骨格は3つ。

会社員の多くは、勤務先が年末調整で所得税を精算してくれるので、自分で確定申告をしなくてよい。一方、自営業(事業所得)の人は年末調整がないので、自分で確定申告をする。ここが大きな分かれ目になる。


詳しく:この3点だけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。確定申告の中身は、次の表に全部つまっている。

確定申告の基本(申告期間と納税)

項目内容
対象期間その年の1月1日〜12月31日(1年分)
申告期間翌年2月16日〜3月15日(最終日が土日なら翌週月曜)
提出先住所地(納税地)の税務署
納税期限申告期限と同じ(原則3月15日まで)
納め方現金・口座振替・電子納付・クレジットカード・コンビニ等から選べる

払いすぎた税金を取り戻すのが還付申告。期間のルールが本体とは違う。

還付申告(払いすぎを取り戻す申告)

項目内容
いつ出せる対象年の翌年1月1日から5年間さかのぼれる
本体の申告期間(2/16〜3/15)との関係別枠。期間外でも5年以内ならOK
よくある対象医療費控除・住宅ローン控除の初年度・寄附金控除(ふるさと納税)・雑損控除など

そして「誰が申告するか」。自営業などは必要・会社員は原則不要だが例外がある

申告が必要な人・原則不要な人

区分申告内容
自営業(事業所得)・不動産所得・山林所得必要年末調整がないので自分で申告
会社員(年末調整で完結)原則不要勤務先が精算してくれる
給与収入が2,000万円超の会社員必要年末調整の対象外
給与以外の所得が20万円超必要副業の収入など
複数の勤務先から給与をもらう人必要主たる給与以外が20万円超
公的年金等が400万円超必要

会社員でも、医療費控除や住宅ローン控除の初年度などは、還付申告をしないと税金が戻ってこない。義務ではないが、出すと得をするケースだ。

わかりやすく言い換えると

要するに、こう整理するとラク。

確定申告は「1年分の所得をまとめて、翌年の2/16〜3/15に税金を申告して納める」手続き。会社員はふだん年末調整でこれが済んでいるので、自分でやらなくていい。

還付申告は「払いすぎを取り戻す申告」。医療費がかさんだ年や、家を買って住宅ローン控除を初めて使う年に出すと、先に取られすぎた分が戻ってくる。しかも翌年から5年間は間に合う。つまり、急がなくてもしっかり取り戻せるということ。


試験のツボ

🔴 一番出る:申告期間と納税期限

①申告期間 = 翌年2月16日〜3月15日(土日なら翌週月曜)

②納税期限 = 申告期限と同じ(3月15日まで)

🔴 次に出る:還付申告は5年さかのぼれる

①対象年の翌年1月1日から5年間

②本体の申告期間とは別枠(期間外でもOK)

🟡 押さえると安定:誰が申告するか

①自営業・不動産・山林の所得がある人 = 必要

②会社員(年末調整で完結) = 原則不要

③ただし給与2,000万円超・副業所得20万円超・複数勤務先・年金400万円超は必要


よくある間違い

「申告期間は4月1日〜4月30日」→ ✗  正しくは翌年2月16日〜3月15日。納税も同じ期限まで。

「還付申告も2/16〜3/15の期間内しか出せない」→ ✗  還付申告は翌年1月1日から5年間さかのぼれる。期間外でもOK。

「会社員はみんな確定申告が不要」→ ✗  給与2,000万円超・副業所得20万円超などは会社員でも必要。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(申告期間)

📝 オリジナル問題 1 申告期間

確定申告の期間に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 確定申告は翌年2月16日から3月15日まで申告し、同じ期限までに所得税を納税する手続である
  2. 確定申告は申告も納税もすべて翌年3月15日の当日だけに一括で済ませる手続とされている
  3. 確定申告は翌年2月16日から翌々年2月15日までの1年間が申告期間とされている手続である
  4. 確定申告は翌年4月1日から4月30日まで申告し、翌年6月30日まで納税する手続とされている
インスキメ
インスキメ 解答・解説

解答は 1 だよ。

確定申告は翌年2月16日から3月15日まで申告して、同じ期限までに納税する手続なんだ。対象は1年分(1月1日〜12月31日)の所得で、最終日が土日なら翌週月曜にずれるよ。つまり「申告も納税も2/16〜3/15」とセットで覚えてね。2は「3月15日の当日だけ」が誤りで、申告は2月16日から始まるんだ。3の「翌々年2月15日まで」は期間が長すぎ、4の「4月1日〜30日・6月30日納税」も誤りだよ。

選択肢判定理由
1翌年2月16日〜3月15日に申告し同期限まで納税する手続で正しい
23月15日当日だけではなく、2月16日から始まる期間がある
3申告期間は約1か月で、翌々年2月15日までの1年間ではない
44月1日〜30日申告・6月30日納税ではなく2/16〜3/15で同期限納税

オリジナル問題2(還付申告)

📝 オリジナル問題 2 還付申告

払いすぎた税金を取り戻す還付申告に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 還付申告は確定申告の期間である2月16日から3月15日の間にだけ提出できる手続とされている
  2. 還付申告は対象年の翌年1月1日から3年間に限って提出できる手続とされているものである
  3. 還付申告は対象年の翌年1月1日から5年間さかのぼって提出できる手続とされているものだ
  4. 還付申告は将来に向けて10年間にわたり毎年欠かさず繰り返し提出する手続とされている
プランリス
プランリス 解答・解説

解答は 3 だっ。

還付申告は、対象年の翌年1月1日から5年間さかのぼって提出できる手続だっ!つまり本体の申告期間(2/16〜3/15)とは別枠で、期間を逃しても5年以内なら間に合うんだっ。医療費控除や住宅ローン控除の初年度などで、払いすぎた税金を取り戻すときに使うよっ。1の「2/16〜3/15の間だけ」、2の「3年間」、4の「10年間毎年繰り返す」はどれも誤りだっ。要するに「取り戻すほうは5年待ってくれる」と押さえてねっ!

選択肢判定理由
1本体の申告期間内に限らず、5年さかのぼって提出できる
2さかのぼれるのは3年間ではなく5年間
3対象年の翌年1月1日から5年間さかのぼって提出でき正しい
4将来へ毎年繰り返すのではなく過去分を5年さかのぼる手続

オリジナル問題3(申告が必要な人)

📝 オリジナル問題 3 申告が必要な人

確定申告が必要な人に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 確定申告は会社員も含めてすべての所得者に毎年一律で義務づけられている手続とされている
  2. 確定申告は事業所得や不動産所得があっても一切不要で済ませてよい手続とされているものだ
  3. 確定申告は年末調整で完結する会社員には例外なくまったく義務がない手続とされているものだ
  4. 確定申告は年末調整で完結する会社員は原則不要だが給与収入2,000万円超は必要とされる
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 4 である。

確定申告は、年末調整で完結する会社員は原則不要だが、給与収入が2,000万円を超える場合などは必要となる手続である。つまり会社員でも、給与2,000万円超・給与以外の所得20万円超・複数の勤務先から給与をもらう・公的年金等400万円超のときは申告が必要だ。一方で、自営業(事業所得)・不動産所得・山林所得がある人は年末調整がないので原則必要である。1の「すべて一律」、2の「事業所得があっても不要」、3の「例外なく義務なし」はいずれも誤り。

選択肢判定理由
1年末調整で完結する会社員は原則不要で、全員一律ではない
2事業所得・不動産所得がある人は原則として申告が必要
3給与2,000万円超・副業20万円超などは会社員でも申告が必要
4会社員は原則不要だが2,000万円超などは必要となる手続で正しい

まとめ

押さえどころ

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執筆: SikakuQuest編集部

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