大学生・学生がFPを取る意味|就活と教養の両得

公開: 更新: カテゴリ: 学習法・キャリア

就活で効く——「お金の知識×学ぶ意欲」の証明

まず、学生にとっていちばん気になる、就活での効果から。FPは、就職活動でしっかりアピールできる資格です。

直接的に活きるのは、金融機関、保険会社、不動産会社など。これらの業界では、FPの知識がそのまま実務につながるので、「学生のうちから準備している」という印象を与えられます。エントリーシートや面接で、語れる材料が一つ増えるわけです。

でも、効くのはお金の業界だけではありません。FPの資格は、「お金という社会の基礎を、自分から学んだ」という証明にもなります。指示されてやる勉強ではなく、自発的に取り組んだ国家資格。これは、どんな業界でも「主体的に学べる人」という評価につながります。

それに、社会に出れば、給与も、税金も、保険も、誰もが向き合うもの。お金のことが分かる新人は、それだけで頼もしく見えます。FPは、職種を問わず、社会人としての土台を先取りできる資格なんですよね。つまり、お金の知識は、どんな進路を選んでも腐らない、汎用の武器になる、ということです。

ちなみに、就活で「FPを取った」と伝えるなら、資格そのものより、そこから何を学び、どう考えたかを語れると、ぐっと響きます。「家計の分析を学んで、自分の生活も見直しました」「税金の仕組みを知って、お金の流れに興味を持ちました」——こんなふうに、自分の言葉で体験を語れると、ただ資格を並べるより、ずっと印象に残ります。資格は、あなたの「お金への関心」を裏づける証拠。その関心を、自分のエピソードとして話せるよう準備しておくと、面接でも強い味方になります。


社会に出る前に、お金の「現実」を知れる

学生がFPを学ぶ、もう一つの大きな意味。それは、社会に出る前に、お金の現実を知っておけることです。

正直なところ、学校では、お金の具体的なことを、あまり教えてくれません。初任給から引かれる税金や社会保険料、年金の仕組み、保険の選び方、一人暮らしのお金の回し方——どれも、社会に出たとたん直面するのに、誰も教えてくれないまま放り出される、というのが実情です。

FPで学ぶのは、まさにこうした「暮らしのお金」のすべて。ライフプランニングで人生のお金の流れを描き、税金や保険、新NISAのような資産形成の基本まで、一通り押さえられます。これを知っているのと知らないのとでは、社会人スタートの心構えがまるで違う。

たとえば、初めての給与明細を見て「この控除、何だろう」と戸惑うか、「あ、これは社会保険料だな」と分かるか。新NISAを「なんだか怖い」と避けるか、「仕組みを知ってるから始めてみよう」と動けるか。FPは、お金で損をしない・迷わないための、いわば「大人の必修科目」なんです。要するに、社会に出てから慌てて学ぶことを、余裕のある学生のうちに先取りしておく、ということですね。

学生にとって、もっと身近な例もあります。奨学金です。多くの人が借りる奨学金は、卒業後に返していく「借金」でもあるのに、その金利や返済の見通しを、きちんと理解しないまま借りているケースは少なくありません。FPで学ぶお金の知識は、こうした「自分のいまのお金」にも、まっすぐ役立ちます。返済計画を自分で描ける、家計の収支を見渡せる——これは、社会に出てからではなく、学生のいまから効いてくる力なんです。


時間のある学生だからこそ、有利

そして、学生がFPに有利な、決定的な理由。それは、時間に余裕があることです。

社会人になると、仕事に追われて、まとまった勉強時間を取るのが難しくなります。でも、学生のうちは、長期休みもあれば、授業の合間の時間もある。3級なら勉強時間の目安は30〜60時間ほど。この程度なら、学生の生活リズムの中で、無理なく確保できます。

おおむね30〜60時間。長期休みや授業の合間で、無理なく確保できる量です。社会人になってからまとめて取るより、学生のいまのほうが、ずっと作りやすい時間です。

しかも、若いうちに一つ資格を取る経験は、それ自体が大きな財産です。心理学でいう「小さな勝利」——具体的な成功体験を一つ積むと、次の挑戦への自信になります。在学中に国家資格を一つ取っておけば、「自分はやればできる」という手応えが、その後の就活や勉強の支えになるんですよね。

それに、FPは、ほかの資格との相性もいい。簿記や宅建など、お金や不動産に関わる資格と組み合わせると、知識が立体的になります。たとえば、FPで税金や家計の全体像をつかんでから簿記を学ぶと、数字の意味がすっと入ってくる。宅建の不動産の話も、FPで触れた知識と重なって、理解が深まります。

一つの資格が、次の資格の土台になる——この相乗効果を、時間のある学生のうちに作っておくと、とても効率がいいんです。学生のうちにFPで土台を作っておけば、その先のダブルライセンスへの道も、ぐっと歩きやすくなります。噛み砕いて言えば、若くて時間のある今は、人生でいちばん資格を取りやすい時期。この好機を、生かさない手はないですよね。


「就活のため」だけじゃない——人生で得をする

ここまで就活の話を中心にしてきましたが、学生がFPを学ぶ価値は、就職活動が終わったあとも、ずっと続きます。むしろ、本当の価値は、社会に出てからの長い人生のほうにあるかもしれません。

社会に出て働き始めると、給料をもらい、税金を払い、いずれ家を借りたり買ったり、保険を選んだり、家庭を持ったりしていきます。その一つひとつの場面で、お金の知識があるかないかは、選択の質を変えます。同じ収入でも、知っている人は無駄を減らし、賢く貯め、不安に振り回されにくい。FPで学ぶことは、まさにこの「一生もののお金の判断力」なんです。

しかも、お金の知識は、早く身につけるほど、効いてくる期間が長くなります。20代で資産形成の仕組みを知って、こつこつ始めた人と、40代で気づいた人とでは、時間という最大の味方の使い方が変わってきます。学生という早い時期に土台を作ることは、その後の何十年分もの「得」を、前倒しで手にするようなものなんですよね。

就活で語れる一行になるだけでなく、その先の人生をずっと支えてくれる。これが、学生がFPを学ぶ、いちばん大きな意味だと思います。


学生にやさしい、受験のしやすさ

FPは、受験のハードルが低いのも、学生向きのポイントです。

まず、3級には受験資格がありません。学年も学部も問わず、誰でも挑戦できます。「お金のことを学びたい」と思った、その瞬間にスタートラインに立てる。法律系や会計系の難関資格と違って、入口がとても優しいんです。

そして、近年はテストセンターのパソコンで受けるCBT方式へ移ってきていて、自分の都合のよい時期に受けやすくなっています。「試験は年に1回」という時代から、「準備ができたら受けに行ける」時代へ。学期の合間や、就活が本格化する前など、自分のスケジュールに合わせて受験日を選べるのは、忙しい学生にとってありがたいところです。

試験そのものの作りも、学生にやさしいんです。3級は、学科試験と実技試験の二本立てですが、どちらもマークシート形式(CBTでは画面上での選択)。記述や論述はありません。学科は知識を問う問題、実技は事例に沿って考える問題ですが、いずれも選択式なので、テキストでしっかり基礎を押さえれば、十分に対応できます。合格ラインは、学科・実技ともにおおむね6割。満点を狙う試験ではなく、基本を取りこぼさなければ届く設計です。つまり、難関資格のような「狭き門」ではなく、コツコツ準備した人が報われる試験、ということですね。

マネープラン6ステップ個人バランスシートのような、将来そのまま役立つ道具から学び始めると、「これ、自分の人生に使える」という実感が湧いて、続けやすくなります。なお試験の日程や合格基準、出題形式は変わることがあるので、受験する年度の公式案内で確かめてくださいね。

  • 就活で効く。金融・不動産はもちろん、どの業界でも「主体的に学ぶ人」の証明に
  • 社会に出る前に、給与・税金・年金・保険・投資の現実を知れる
  • 時間に余裕のある学生だからこそ有利。若いうちの一つの合格が自信になる
  • 簿記・宅建などとのダブルライセンスの土台にもなる
  • 3級は受験資格なしで誰でも挑戦可。CBT通年化で学期の合間にも受けやすい


理解度チェック

学生がFPを取る意味の話、どれくらいつかめたか、軽く確かめてみましょう。

📝 オリジナル問題 1 就活での効果

学生がFPを取ることの就活での効果として、最も適切なものはどれか。

  1. 金融・不動産はもちろん、主体的に学ぶ姿勢を示せる
  2. 金融業界を志望する人にしか、まったく評価されない
  3. 学生の資格は評価対象外で、社会に出てから取るべきだ
  4. 取っても就職には一切関係せず、自己満足で終わる
マネセージ
マネセージ 解答・解説

解答は 1 じゃ。

FPは金融・不動産で直接活きるうえ、「お金という社会の基礎を、自分から学んだ」という主体性の証明にもなる。業界を問わず効くのじゃ。

選択肢判定理由
1✓ 正解業界を問わず学ぶ姿勢を示せる
2✗ 誤り金融以外でも評価されうる
3✗ 誤り学生の取得も立派な強み
4✗ 誤り語れる材料が一つ増える

社会に出れば、お金の知識は誰にとっても役立つのじゃよ。

📝 オリジナル問題 2 社会に出る前の備え

社会に出る前に学生がFPを学ぶ意味として、最も適切なものはどれか。

  1. 学校で十分教わるので、あえて学ぶ必要はない
  2. 社会人になってからでないと、内容が理解できない
  3. お金の話は不要なので、就職後も学ばなくてよい
  4. 給与・税金・保険など、お金の現実を先に知れる
マネセージ
マネセージ 解答・解説

解答は 4 じゃ。

初任給の控除、年金、保険、資産形成——学校ではあまり教わらないお金の現実を、社会に出る前に先取りできる。これは大きな備えになるのじゃ。

選択肢判定理由
1✗ 誤り学校では具体的に教わりにくい
2✗ 誤り学生でも十分に理解できる
3✗ 誤りお金の知識は誰にも必要
4✓ 正解お金の現実を先に知れる

知っていれば、社会人スタートの心構えがまるで違うのじゃ。

📝 オリジナル問題 3 学生の有利さ

学生がFPに挑むうえで有利な点として、最も適切なものはどれか。

  1. 学生には受験資格がなく、3級にすら挑戦できない
  2. 時間に余裕があり、若いうちの合格が自信になる
  3. 社会人より勉強時間がはるかに多く必要になる
  4. 在学中に取ると、卒業後に資格が無効になる
マネセージ
マネセージ 解答・解説

解答は 2 じゃ。

学生は長期休みや授業の合間に時間を取りやすい。若いうちに一つ合格する経験は、次の挑戦への自信——小さな勝利になるのじゃ。

選択肢判定理由
1✗ 誤り3級は誰でも受験できる
2✓ 正解時間の余裕と成功体験が強み
3✗ 誤り必要時間が増えるわけではない
4✗ 誤り取得した資格は無効にならない

学生のうちに土台を作れば、その先ずっと効いてくるのじゃよ。


「学生のうちに、FPやってみようかな」と思ってもらえたなら、編集部としては嬉しいです。

授業や活動の合間に、お金の4択を解いてみたい方は、シカクエのアプリを覗いてみるのも一つの方法です。スキマ時間に、1問から学べます。

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もちろん、市販のテキストで、長期休みにじっくり学ぶ独学でも、まったく問題ありません。大事なのは、社会に出る前のいまだからこそ、お金の土台を作っておくことだと思います。

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