キャパシティ管理とは?「容量だけ」ではないこととオートスケーリング

公開: 更新: カテゴリ: マネジメント系

30秒で結論

キャパシティ管理とは(全体像)

キャパシティ管理とは、ITサービスに必要な「能力(リソース)」を、需要に合わせて、過不足なく備える活動のことだ。

ここでいう「能力(リソース)」とは、CPU(計算する力)・メモリ(作業スペース)・保存容量・通信の太さ(帯域)などのこと。利用者が増えれば、その分だけ能力が必要になる。

ねらいは、ちょうどよく備えること。足りないとサービスが遅くなったり止まったりするし、逆に余らせすぎるとお金のムダになる。だから、需要を見ながら、ちょうどよい量にととのえるわけだ。


詳しく:「容量だけ」ではないこととオートスケーリング

ここが心臓部。まず、よくある勘違いを正そう。

キャパシティ管理のポイント

ポイントやさしい意味
対象は容量だけではないCPU・メモリ・保存容量・通信の太さなどを含む
過不足なく足りないと遅い、余ると無駄。ちょうどよく備える
継続的に見直す一度決めて終わりではなく、需要を見て調整し続ける
オートスケーリングクラウドでは、使われ方に合わせ自動で増減できる

まず、キャパシティ管理は「保存容量」だけの話ではない。CPUやメモリ、通信の太さなど、いろいろな能力をまとめて見る。「キャパシティ=保存容量だけ」と思い込むと誤りだ。

そして、一度決めて終わりではない。需要は変わるので、くり返し見直して調整する。「最初に決めたら固定」と思い込むのも誤りだ。

クラウドでは、便利なしくみがある。オートスケーリングだ。これは、使われ方(負荷)に合わせて、能力を自動で増やしたり減らしたりするしくみ。混んできたら自動で増やし、すいたら減らせるので、柔軟に対応できる。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

キャパシティ管理は、「飲食店で、お客さんの入りに合わせて、席数や仕込みの量を調整すること」のイメージ。つまり、混む時間に足りるよう、でも余らせすぎないようにととのえる。

「容量だけではない」というのは、席数だけでなく、コンロの数や店員の人数なども含めて考えること。要するに、いろいろな能力をまとめて見る。

オートスケーリングは、「混んできたら自動で席を増やし、すいたら減らす」こと。つまり、使われ方に合わせて自動で能力を増減する、ということだ。


試験のツボ

🔴 一番出る:キャパシティ管理の正体

①需要に応じて、ITの能力を過不足なく計画・調整する活動

②足りないと遅い、余ると無駄。ちょうどよく備える

🔴 次に出る:容量だけではない

①CPU・メモリ・保存容量・通信の太さなどを含む

②一度決めて終わりではなく、くり返し見直す

🟡 押さえると安定:オートスケーリング

①クラウドでは、使われ方に合わせて能力を自動で増減できる

②混んだら増やし、すいたら減らせる


よくある間違い

「キャパシティ管理とは、保存容量だけを管理することだ」→ ✗  保存容量だけでなく、CPU・メモリ・通信の太さなども含めて見る。

「キャパシティは、一度決めたら見直さず、固定でよい」→ ✗  需要は変わるので、くり返し見直して調整する。

「オートスケーリングとは、能力を増やすことだけを指す」→ ✗  使われ方に合わせ、増やすだけでなく減らすこともできる。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(キャパシティ管理の正体)

📝 オリジナル問題 1 キャパシティ管理の正体

キャパシティ管理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 社員の出退勤を記録して、毎月の給与を計算するためのしくみである
  2. 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指す
  3. 完成したシステムを宣伝して、より多く売るための広告活動である
  4. 需要に応じて、ITの能力を過不足なく備えていく活動のことである
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 4 だ。

キャパシティ管理は、需要に応じて、ITの能力を過不足なく備える活動である。足りなくて遅くならず、余らせてムダにもしないのだ。

選択肢1は給与計算、選択肢2は請求書の事務、選択肢3は広告で、どれも違う。

選択肢判定理由
1給与計算のしくみではない
2請求書の事務の話
3広告活動ではない
4能力を過不足なく備える活動で正しい

オリジナル問題2(容量だけではない)

📝 オリジナル問題 2 キャパシティ管理の対象

キャパシティ管理が見る対象として、最も適切なものはどれか。

  1. 保存容量だけを見て、ほかの能力はいっさい見ないものだとされている
  2. CPU・メモリ・保存容量・通信の太さなどをまとめて見るものだ
  3. 社員の給与を計算する処理だけを見るものだとされているものだ
  4. 取引先へ請求書を郵送する件数だけを見るものだとされている
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 2 だ。

キャパシティ管理は、CPU・メモリ・保存容量・通信の太さなどをまとめて見るものである。保存容量だけの話ではないのだ。

選択肢1の「保存容量だけ」、選択肢3の給与計算、選択肢4の請求書の件数は、いずれも違う。

選択肢判定理由
1保存容量だけではない
2CPU・メモリなども含むで正しい
3給与計算の処理ではない
4請求書の件数ではない

オリジナル問題3(オートスケーリング)

📝 オリジナル問題 3 オートスケーリング

クラウドのオートスケーリングに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 能力を、いつも手作業で増やすことだけを指すとされているものだ
  2. 社員の給与を計算することだけを自動で行うものだとされている
  3. 使われ方に合わせて、能力を自動で増やしたり減らしたりできる
  4. 取引先へ請求書を郵送することだけを自動で行うものだとされる
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 3 だ。

オートスケーリングは、使われ方に合わせて、能力を自動で増やしたり減らしたりできるしくみである。混んだら増やし、すいたら減らせるのだ。

選択肢1の「手作業で増やすだけ」、選択肢2の給与計算、選択肢4の請求書の事務は、いずれも違う。

選択肢判定理由
1手作業で増やすだけではない
2給与計算のことではない
3自動で増減できるで正しい
4請求書の事務ではない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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