情報システム化計画とは?5つの段階と優先順位の決め方

公開: 更新: カテゴリ: ストラテジ系

30秒で結論

情報システム化計画とは(全体像)

情報システム化計画とは、「こういう業務をしたい」という要望にもとづいて、情報システムを作る前に立てる計画のこと。

大事な考え方は、いきなり作り始めないということ。何を作るかが固まっていないまま開発に入ると、後で「思っていたのと違う」となり、やり直しでムダが増える。だから、計画の段階でしっかり中身を詰めるのが基本だ。

進め方は、大きく5つの段階に分かれる。「ざっくり方針 → くわしく中身 → 段取り → 作る → 使う」という順で、だんだん具体的になっていく。


詳しく:5つの段階と優先順位の決め方

ここが心臓部。まず、5つの段階を表で押さえよう。

情報システム化の5つの段階

段階やること
① システム化構想会社の戦略に合わせて、大まかな方針を決める
② 要件定義必要な機能や条件を、くわしく決める
③ システム化計画スケジュール・体制・費用を決める
④ 開発設計し、作り、テストする
⑤ 移行・運用新しいしくみに切り替えて、使い始める

とくに大事なのが、②の要件定義。これは「何ができるシステムにするか(必要な機能や条件)を、はっきり決める」段階のこと。ここがあいまいだと、あとの開発で迷子になる。

もうひとつ大事なのが、優先順位の決め方。複数の案があるとき、何を先にやるかを決める必要がある。このとき、ROI(投資対効果)だけで決めないのがポイント。

ROIは「Return On Investment」の略で、「かけたお金に対して、どれだけ見返りがあるか」のこと。

ROIが高くても、リスクが大きすぎたり、会社の戦略に合っていなかったりすれば、優先すべきではない。ROI・リスク・戦略との合いぐあいをあわせて見て決める、というのが正しい考え方だ。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

情報システム化計画は、旅行の「計画を立ててから出発する」イメージ。行き先(構想)→ 持ち物や予定(要件定義)→ 日程と予算(計画)→ 実際に行く(開発)→ 現地で過ごす(運用)、という流れだ。要するに、行き当たりばったりにしない、ということ。

要件定義は、「何を持っていくか」をはっきり決める段階。ここがあいまいだと、現地で「あれを忘れた」となる。つまり、最初にしっかり決めるほど後がスムーズになる。

ROIだけで決めない、というのは、「安いから」だけで宿を選ばないのと同じ。値段(ROI)だけでなく、立地や安全(リスク・戦略)も見て選ぶ、という考え方だ。


試験のツボ

🔴 一番出る:5つの段階

①構想 → 要件定義 → 計画 → 開発 → 運用

②だんだん具体的になっていく流れ

🔴 次に出る:要件定義の役割

①何ができるシステムにするか(必要な機能や条件)を、はっきり決める

②ここがあいまいだと、あとの開発で迷子になる

🟡 押さえると安定:優先順位の決め方

①ROI(投資対効果)だけで決めない

②リスクや戦略との合いぐあいもあわせて見る


よくある間違い

「システムは、計画せずにいきなり作り始めてよい」→ ✗  計画の段階で中身をしっかり詰めるのが基本。あとのやり直しを減らせる。

「優先順位は、ROI(投資対効果)だけで決めればよい」→ ✗  ROIだけでなく、リスクや戦略との合いぐあいもあわせて見て決める。

「要件定義とは、完成したシステムの不具合を直す作業のことだ」→ ✗  要件定義は、何を作るか(必要な機能や条件)を決める段階。作る前の話。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(情報システム化計画とは)

📝 オリジナル問題 1 情報システム化計画の意味

情報システム化計画に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 完成したシステムの不具合を、運用しながら見つけて直す日々の作業のことである
  2. 業務の要望にもとづいて、システムを作る前に立てる計画のことを指している
  3. 社員の出退勤の時刻を記録して、毎月の給与を計算するためのしくみである
  4. 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことだけを指している
ストフクロ
ストフクロ 解答・解説

解答は 2 だよ。

情報システム化計画は、業務の要望にもとづいて、システムを作る前に立てる計画だよ。いきなり作り始めないのが大事なんだ。

選択肢1は運用中の修正、選択肢3は勤怠と給与、選択肢4は請求書の事務で、どれも違うよ。

選択肢判定理由
1運用中の不具合修正の話
2作る前に立てる計画で正しい
3勤怠・給与のしくみの話
4請求書の事務の話

オリジナル問題2(要件定義)

📝 オリジナル問題 2 要件定義の役割

要件定義に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 何ができるシステムにするか、必要な機能や条件をはっきり決める段階である
  2. 完成したシステムを実際に動かしながら、不具合を見つけて直していく段階である
  3. 社員を集めて、来年の旅行の行き先を多数決で決めるための話し合いである
  4. 取引先に送る請求書を、毎月もれなく郵送するための事務作業のことである
ストフクロ
ストフクロ 解答・解説

解答は 1 だよ。

要件定義は、何ができるシステムにするか、必要な機能や条件をはっきり決める段階だよ。ここがあいまいだと、あとの開発で迷子になるんだ。

選択肢2は運用中の修正、選択肢3は旅行の話し合い、選択肢4は請求書の事務で、どれも違うよ。

選択肢判定理由
1機能や条件をはっきり決める段階で正しい
2運用中の修正の話
3旅行の話し合いの話
4請求書の事務の話

オリジナル問題3(優先順位の決め方)

📝 オリジナル問題 3 優先順位の決め方

複数のシステム案の優先順位の決め方として、最も適切なものはどれか。

  1. いちばん作るのが簡単なものから順に、内容を見ずに着手するのが正しいとされる
  2. 社員の人数が多い部署の案を、中身にいっさい関係なく必ず最優先にするのが基本である
  3. くじ引きで順番を決めるのがよく、費用や効果はいっさい見ないものとされている
  4. ROI(投資対効果)だけでなく、リスクや戦略との合いぐあいもあわせて見て決める
ストフクロ
ストフクロ 解答・解説

解答は 4 だよ。

優先順位は、ROI(投資対効果)だけでなく、リスクや戦略との合いぐあいもあわせて見て決めるよ。もうけだけで決めないのがポイントだね。

選択肢1の「簡単な順」、選択肢2の「人数だけ」、選択肢3の「くじ引き」は、いずれも誤りだよ。

選択肢判定理由
1内容を見ずに決めるのは誤り
2人数だけで決めるのは誤り
3費用や効果を見ないのは誤り
4ROI・リスク・戦略をあわせて見るで正しい

まとめ

押さえどころ

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執筆: SikakuQuest編集部

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