議会の権限とは?調査権(百条調査権)の強制力と、議決権

公開: 更新: カテゴリ: 行政法

30秒で結論

議会の権限とは(全体像)

上から議会の権限を見渡そう。地方議会は、住民の代表として、地方公共団体の意思を決定する機関だ。その権限は多様で、おもに次のものがある。

「議会の権限=議決だけ」と思い込まないこと。議決はあくまで権限の一つで、検査・調査などの統制の権限も広くもっている。


詳しく:調査権(百条調査権)の強制力と、議決権

ここが心臓部。百条調査権の強さと、議決権の中身を見渡す。

議会の主な権限

権限内容
議決権条例・予算など重要事項の決定
検査権事務執行の検査
調査権(百条調査権)関係人の出頭・証言・記録提出を求める
意見書提出権国会・関係行政庁への意見書提出

まず、よく問われる調査権(百条調査権)。これは、議会が事務を調査するために、関係人に出頭・証言・記録の提出を求めることができる、強制力のある権限だ。出頭や証言を拒否すると罰則がある。「単なる任意の協力依頼」ではない、という強さを押さえておこう。

次に議決権

議決権の対象(例)

対象
条例条例の制定・改廃
予算予算の議決

議決権は、条例の制定予算など、地方公共団体の重要事項を決定する中核の権限だ。軽い事務だけを扱うわけではなく、まさに団体の意思を決める重い権限だと捉えよう。

わかりやすく言い換えると

つまり議会の権限は「議決だけでなく、検査・調査・意見書など多様」。なかでも調査権(百条調査権)は出頭・証言を求める強制力をもち、議決権は条例・予算など重要事項を決める。

要するに押さえどころは2つ。①議会の権限は議決権のほか検査・調査・意見書提出など多様(議決だけではない)②調査権(百条調査権)は出頭・証言などを求める強制力ある権限で、議決権は条例・予算など重要事項を決定する


試験のツボ

🔴 一番出る:権限は多様(議決だけではない)

①議決権のほか、選挙・検査・調査・意見書提出など多様な権限がある

②「議会の権限=議決だけ」ではない

🔴 次に出る:調査権(百条調査権)の強制力

関係人の出頭・証言・記録提出を求める強制力をもつ。拒否には罰則がある。

🟡 押さえると安定:議決権

条例の制定や予算など、重要事項を決定する中核の権限。


よくある間違い

「議会の権限は、議決だけである」→ ✗  議決・選挙・検査・調査・意見書提出など、多様な権限がある。

「百条調査権は、単なる任意の協力依頼にすぎない」→ ✗  出頭・証言などを求める強制力があり、拒否には罰則がある。

「議会の議決権は、予算については行使できない」→ ✗  予算の議決も、議決権の重要な対象。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(権限の多様さ)

📝 オリジナル問題 1 議会の権限の多様さ

地方議会の権限に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 議会は、議決のほか選挙・検査・調査・意見書提出など多様な権限をもつ
  2. 議会の権限は、条例を議決することのただ1つだけに限られるとされている
  3. 議会には、事務の検査や調査を行う権限はないものとされている
  4. 議会の権限は、すべて長の許可がなければ行使できないとされる
コートイーグル
コートイーグル 解答・解説

解答は 1 だ。

上から見渡せば、議会は、議決のほか選挙・検査・調査・意見書提出など多様な権限をもつ。議決だけではないぞ。

選択肢2の「議決1つだけ」、選択肢3の「検査・調査の権限なし」、選択肢4の「長の許可が必要」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1多様な権限をもち正しい
2議決以外にも権限がある
3検査権・調査権をもつ
4長の許可は不要

オリジナル問題2(百条調査権の強制力)

📝 オリジナル問題 2 調査権(百条調査権)

議会の調査権に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 議会の調査権(百条調査権)は、単なる任意の協力依頼にすぎないとされる
  2. 議会の調査権では、関係人に出頭や証言を求めることはできないとされる
  3. 議会の調査権(百条調査権)は、出頭・証言などを求める強制力をもつ
  4. 議会の調査権は、長の同意がなければ行使できないものとされている
コートイーグル
コートイーグル 解答・解説

解答は 3 だ。

議会の調査権(百条調査権)は、関係人の出頭・証言などを求める強制力をもつ。拒否には罰則があり、単なるお願いではないぞ。

選択肢1の「任意の協力依頼」、選択肢2の「出頭を求められない」、選択肢4の「長の同意が必要」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1強制力のある権限
2出頭・証言を求められる
3出頭・証言などを求める強制力で正しい
4長の同意は不要

オリジナル問題3(議決権)

📝 オリジナル問題 3 議決権

議会の議決権に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 議会の議決権は、ごく軽微な事務だけを対象とするものとされている
  2. 議会は議決権により、条例の制定や予算などの重要事項を決定する
  3. 議会の議決権は、予算については行使できないものとされている
  4. 議会の議決権は、住民の同意がなければ行使できないとされる
コートイーグル
コートイーグル 解答・解説

解答は 2 だ。

議会は議決権により、条例の制定や予算などの重要事項を決定する。軽い事務だけを扱うわけではないぞ。

選択肢1の「軽微な事務だけ」、選択肢3の「予算は行使できない」、選択肢4の「住民の同意が必要」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1重要事項を決定する
2条例・予算など重要事項を決定で正しい
3予算も議決の対象
4住民の同意は要件ではない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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