議会の解散とは?10日以内の解散と、再不信任のしくみ

公開: 更新: カテゴリ: 行政法

30秒で結論

議会の解散とは(全体像)

上から地方の統治を見渡そう。議会の解散とは、地方公共団体の長が、議会を解散させる制度のことだ。ただし、無条件に自由にできるわけではない。

ここがいちばん大事なところ。長が議会を解散できるのは、議会から不信任議決(出席議員の4分の3以上の賛成)を受けたときに限られる。長には、理由なく自由に解散する「通常の解散権」はない

国会 … 内閣に解散権がある(不信任がなくても解散の場面がある)。

地方 … 長は不信任議決を受けたときだけ解散できる(通常の解散権なし)。

「長は自由に議会を解散できる」と思い込まないこと。地方の解散は、あくまで不信任議決への対抗措置だ。


詳しく:10日以内の解散と、再不信任のしくみ

ここが心臓部。期間制限と、解散後の再不信任の流れを見渡す。

不信任から解散までの流れ

段階内容
不信任議決議会が出席議員の4分の3以上で長を不信任
解散の判断長は通知を受けた日から10日以内に議会を解散できる

まず10日以内。長は、不信任議決の通知を受けた日から10日以内に、議会を解散することができる。期間の制限なく、いつまでも解散できるわけではない。10日以内に解散しなければ、長は失職する。

次に、解散後の再不信任のしくみだ。

解散後の再不信任

段階内容
再選挙解散された議会は、選挙で選び直される
再び不信任新議会が過半数で再び不信任議決すると、長は失職する

解散すると、議会は再選挙で選び直される。その新しい議会が、再び不信任を議決すると、今度は長が失職する。ここで注意。再不信任は、最初の4分の3以上ではなく、過半数で足りる(要件が緩む)。2度目は、民意の最終的な判断として、長の失職に直結するわけだ。

わかりやすく言い換えると

つまり議会の解散は「不信任を受けた長の、対抗の一手」。通常の解散権はなく、10日以内に解散する。解散後の新議会が過半数で再び不信任すると、長は失職する。

要するに押さえどころは2つ。①長が議会を解散できるのは不信任議決を受けたときに限られ(通常の解散権なし)、通知から10日以内に行う②解散後の新議会が過半数で再び不信任議決すると、長は失職する(要件は4分の3から過半数に緩む)


試験のツボ

🔴 一番出る:不信任議決への対抗措置に限る

①長に通常の解散権はない(理由なく自由には解散できない)

②不信任議決を受けたときだけ解散できる。国会との違い

🔴 次に出る:再不信任で失職(要件は過半数)

解散後の新議会が過半数で再び不信任議決すると、長は失職する。

🟡 押さえると安定:10日以内

長は不信任議決の通知を受けた日から10日以内に解散できる。


よくある間違い

「長は、理由がなくても自由に議会を解散できる」→ ✗  通常の解散権はない。不信任議決を受けたときだけ解散できる。

「解散後の再不信任にも、4分の3以上の賛成が必要である」→ ✗  再不信任は過半数で足りる(要件が緩む)。長は失職する。

「議会の解散は、国会の解散制度とまったく同じである」→ ✗  地方では不信任議決への対抗措置に限られる点が異なる。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(解散できる場面)

📝 オリジナル問題 1 議会を解散できる場面

長による議会の解散に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 長は、理由がなくても自由に議会を解散できるものとされる
  2. 長が議会を解散できるのは、不信任議決を受けたときに限られる
  3. 長は、議会を解散する権限をまったくもたないものとされている
  4. 議会の解散は、国会の解散制度とまったく同じものであるとされている
コートイーグル
コートイーグル 解答・解説

解答は 2 だ。

上から見渡せば、長が議会を解散できるのは、不信任議決を受けたときに限られる。理由なく自由に解散はできないぞ。

選択肢1の「自由に解散」、選択肢3の「権限がない」、選択肢4の「国会と同じ」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1通常の解散権はない
2不信任議決を受けたときに限られ正しい
3不信任時には解散できる
4国会の制度とは異なる

オリジナル問題2(10日以内)

📝 オリジナル問題 2 解散の期間制限

不信任議決を受けた長に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 不信任議決を受けた長は、10日以内に議会を解散することができる
  2. 不信任議決を受けた長は、1年以内に議会を解散できるものとされている
  3. 不信任議決を受けても、長はただちに失職するものとされている
  4. 不信任議決を受けた長は、期間の制限なく議会を解散できるとされる
コートイーグル
コートイーグル 解答・解説

解答は 1 だ。

不信任議決を受けた長は、通知を受けた日から10日以内に議会を解散できる。期間の制限なくいつまでも、ではないぞ。

選択肢2の「1年以内」、選択肢3の「ただちに失職」、選択肢4の「制限なし」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
110日以内に解散でき正しい
210日以内である
3まず解散を選べる
410日以内の制限がある

オリジナル問題3(再不信任で失職)

📝 オリジナル問題 3 解散後の再不信任

解散後の再不信任に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 解散後の再選挙で再び不信任議決があっても、長は失職しないとされる
  2. 解散後の再不信任にも、4分の3以上の賛成が必要であるとされている
  3. 解散された議会は、その後に再選挙されないものとされている
  4. 解散後の新議会が過半数で再び不信任議決すると、長は失職する
コートイーグル
コートイーグル 解答・解説

解答は 4 だ。

解散後の新議会が過半数で再び不信任議決すると、長は失職する。再不信任は4分の3ではなく過半数で足りるぞ。

選択肢1の「失職しない」、選択肢2の「4分の3が必要」、選択肢3の「再選挙されない」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1再不信任で失職する
2再不信任は過半数で足りる
3解散後は再選挙される
4過半数の再不信任で失職し正しい

まとめ

押さえどころ

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執筆: SikakuQuest編集部

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