ROEとは?|FP3級で押さえる本質をシンプルに解説

公開: 更新: カテゴリ: 金融資産運用

30秒で結論

ROEとは(全体像)

ROE(自己資本利益率)は、株主から預かった自己資本を使って、どれだけ効率的に利益を上げているかを表す経営効率の指標。

式はシンプルで、当期純利益 ÷ 自己資本 × 100。最後に100を掛けるので単位は「%」になる。

一番大事な対比は、PER・PBRは「株価」を見る指標なのに対し、ROEは「経営の効率」を見る指標だということ。同じ株を評価する道具でも、見ている場所が違う。


詳しく:この表だけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。ROEの中身は、次の2つの表に全部つまっている。

ROEの計算式と中身

区分内容
計算式ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
分子当期純利益(その期に稼いだ税引後の利益)
分母自己資本(株主から預かった資本+利益剰余金など)
単位%(PER・PBRは「倍」だが、ROEは「%」)
目安10%超で経営効率が良好

計算例で確かめると、当期純利益10億円・自己資本100億円なら、ROE = 10 ÷ 100 × 100 = 10%。株主資本100億円に対して、年間10億円の利益を上げているという意味になる。

次に、似た指標との違い。とくにROAとは分母が違う。

ROE・ROA・PER・PBRの違い

指標単位性格
ROE(自己資本利益率)純利益÷自己資本×100%経営効率(株主資本に対する収益性)
ROA(総資産利益率)純利益÷総資産×100%経営効率(総資産に対する収益性)
PER(株価収益率)株価÷EPS株価指標(株価が利益の何倍か)
PBR(株価純資産倍率)株価÷BPS株価指標(株価が純資産の何倍か)

ポイントは、ROE=自己資本ベース/ROA=総資産ベースという分母の違い。つまり、ROEとROAは経営効率を見る指標、PERとPBRは株価を見る指標、という大きなグループ分けも押さえておくと混ざらない。

わかりやすく言い換えると

要するに、ROEは「預かったお金で、どれだけ効率よく稼いだか」の成績表。式は「もうけ ÷ あずかったお金 × 100」と読み替えるとラク。

そして、似た指標とは何で割るかで見分ける。

ROEは「自己資本(株主のお金)」で割る。

ROAは「総資産(会社の全財産)」で割る。


試験のツボ

🔴 一番出る:計算式と単位

①式は 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

②単位は「%」(PER・PBRの「倍」と区別する)

🔴 次に出る:ROAとの分母の違い

①ROE = 自己資本で割る

②ROA = 総資産で割る

🟡 押さえると安定:10%超が経営効率良好の目安(数値が高いほど良好)。PER・PBRは株価の指標、ROEは経営効率の指標という性格の違いも一緒に。


よくある間違い

「ROEの単位は『倍』」→ ✗  ROEの単位は「%」。「倍」で表すのはPERとPBR。

「ROEは純利益を総資産で割る」→ ✗  総資産で割るのはROA。ROEは自己資本で割る。

「ROEは数値が低いほど良い」→ ✗  高いほど経営効率が良好。10%超が目安。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(計算式論点)

📝 オリジナル問題 1 計算式論点

ROE(自己資本利益率)の計算式に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. ROE(%)は、自己資本を当期純利益で割って100を掛けて求める指標であるとされている
  2. ROE(%)は、当期純利益を自己資本で割って100を掛けて求める経営効率を見る指標である
  3. ROE(%)は、当期純利益を自己資本で割った値を「倍」の単位で表す指標であるとされている
  4. ROE(%)は、当期純利益を総資産で割って100を掛けて求める総資産ベースの指標である
インスキメ
インスキメ 解答・解説

解答は 2 だよ。

つまり、ROEは「当期純利益 ÷ 自己資本 × 100」で求める経営効率の指標なんだ。分子と分母を逆にしてもダメだし、単位は「倍」じゃなくて「%」、総資産で割るのはROAのほうだよ。「もうけ ÷ あずかったお金」と覚えてね。

選択肢判定理由
1分子と分母が逆(正しくは純利益÷自己資本)
2純利益÷自己資本×100で正しい
3単位は「倍」ではなく「%」
4総資産で割るのはROA(総資産利益率)

オリジナル問題2(計算例論点)

📝 オリジナル問題 2 計算例論点

当期純利益10億円・自己資本100億円の会社のROEに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. ROEは 100 ÷ 10 × 100 = 1,000% となり、自己資本を分子に置くとされている
  2. ROEは、総資産の金額がそもそもわからないと求められないので、この条件では計算が一切できないとされている
  3. ROEは 10 ÷ 100 × 100 = 10% となり、純利益を自己資本で割って100を掛けて求める
  4. ROEは 10 ÷ 100 = 0.1 倍となり、最後に100を掛けずに「倍」で表すとされている
プランリス
プランリス 解答・解説

解答は 3 だっ。

要するに、ROE=純利益÷自己資本×100だから、10 ÷ 100 × 100 = 10% になるんだっ!分子が純利益・分母が自己資本だから、選択肢1のように逆に置くと1,000%になって誤りだっ。ROEは自己資本で割るので総資産は不要だし、最後に100を掛けて「%」で表すんだっ!

選択肢判定理由
1分子と分母が逆(正しくは純利益÷自己資本)
2ROEは自己資本で割るので総資産は不要
310÷100×100=10%で正しい
4100を掛けて「%」で表す(倍ではない)

オリジナル問題3(ROA混同論点)

📝 オリジナル問題 3 ROA混同論点

ROEとROAの違いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. ROEは自己資本で割る指標、ROAは総資産で割る指標で、分母が異なる別々の経営効率の指標である
  2. ROEとROAは、まったく同じ計算式・まったく同じ評価対象で、両者を区別する意味はないとされている
  3. ROEもROAも分母は総資産で、両者の違いは単位が「%」か「倍」かだけであるとされている
  4. ROEは自己資本で割り、ROAは自己資本から負債を引いた額で割る指標であるとされている
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 1 である。

要するに、ROEは自己資本で割り、ROAは総資産で割る。分母が違うだけの別々の指標である。EはEquity(自己資本)、AはAsset(総資産)と覚えると取り違えない。どちらも単位は「%」だ。

選択肢判定理由
1ROE=自己資本/ROA=総資産で正しい
2分母が異なる別指標である
3ROEの分母は自己資本。どちらも単位は「%」
4ROAの分母は総資産(自己資本+負債)

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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