PBRとは?|FP3級で押さえる本質をシンプルに解説

公開: 更新: カテゴリ: 金融資産運用

30秒で結論

PBRとは(全体像)

PBRは、株価が1株あたり純資産(BPS)の何倍で買われているかを示す株価指標。式は株価÷BPSで、単位は「倍」(%ではない)。つまり、株価を会社の正味の財産と比べた物差しである。

押さえるのは、1倍が境目だということ。

似た指標のPERは利益から見る指標。PER=利益面/PBR=資産面と、役割が分かれている。


詳しく:この表だけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。PBRの中身は、次の表に全部つまっている。

PBRの計算と判断

項目内容
計算式PBR(倍)=株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)
BPSの出し方BPS(円)=純資産 ÷ 発行済株式数
単位倍(%ではない)
1倍株価=1株あたり純資産。解散価値の目安
1倍割れ(<1倍)株価が純資産より安い=割安水準
1倍超え(>1倍)株価が純資産より高い

PERとの違いも表で並べると混ざらない。

PBR と PER の対比

指標計算式見る角度
PBR株価 ÷ BPS(1株あたり純資産)資産面
PER株価 ÷ EPS(1株あたり純利益)利益面

計算例で確かめる。株価800円・BPS1,000円なら、PBR=800÷1,000=0.8倍。1倍を下回っているので「純資産より株価が安い=割安水準」と読む。分子が株価・分母がBPSで、逆にして1,000÷800=1.25倍とするのは誤り

わかりやすく言い換えると

要するに、PBRは「この株は、会社の正味の財産(純資産)の何倍の値段がついているか」を表す物差し。

1倍は「財産ぴったりの値段」。会社をたたんだら戻ってくる理論上の金額と同じなので、解散価値と呼ぶ。

1倍割れは「財産より安い値段」=バーゲン状態(割安)。

1倍超えは「財産より高い値段」=将来への期待が乗っている状態。


試験のツボ

🔴 一番出る:計算式と単位

①PBR=株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)

②単位は「倍」(%ではない)

🔴 次に出る:1倍の意味

①1倍=解散価値の目安(株価=純資産)

②1倍割れ=割安水準(株価が純資産より安い)

🟡 押さえると安定:PERとの対比

PBRは資産面(株価÷BPS)、PERは利益面(株価÷EPS)。2つ合わせて株を多面的に見る。


よくある間違い

「PBRの単位は%で、純資産÷株価で求める」→ ✗  単位は「倍」。式は株価÷BPSで、分子と分母が逆。

「1倍割れは割高、1倍超えが割安」→ ✗  逆。1倍割れ(純資産より安い)が割安、1倍超えが高い状態。

「PBRとPERは同じ指標」→ ✗  PBRは資産面(÷BPS)、PERは利益面(÷EPS)で別物。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(計算式と単位)

📝 オリジナル問題 1 計算式と単位

PBR(株価純資産倍率)の計算に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. PBRは純資産を株価で割って100を掛けた%で表す指標で、単位はパーセントとされている
  2. PBRは1株あたり純利益(EPS)で株価を割って求める利益面の指標として整理されている
  3. PBRは株価を1株あたり純資産(BPS)で割って求める指標で、単位は「倍」である
  4. PBRは株価を発行済株式数で直接割って求める指標で、単位は「円」とされている
インスキメ
インスキメ 解答・解説

解答は 3 だよ。

つまり、PBRは株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)で求めて、単位は「倍」なんだ。%でも円でもないよ。利益で割るのはPERのほうだから、そこを取り違えないでね。

選択肢判定理由
1単位は倍。純資産÷株価×100の%ではない
2EPSで割るのはPER(利益面)
3株価÷BPS、単位は倍で正しい
4発行済株式数で割るのではなくBPSで割る

オリジナル問題2(1倍の意味)

📝 オリジナル問題 2 1倍の意味

PBRと1倍の関係に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. PBR=1倍は債務超過の目安で、1倍割れは株価が純資産を上回る割高な水準を意味するとされる
  2. PBR=1倍は株価と1株あたり純資産が等しい解散価値の目安で、1倍割れは割安水準とされる
  3. PBR=1倍は株価が純資産の2倍である状態を指し、数値が大きいほど割安と判断されるとされる
  4. PBRは1倍を超えるほど株価が純資産より安くなり、割安度が高まっていく指標とされている
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 2 である。

要するに、1倍は株価と1株あたり純資産が同じ=解散価値の目安。1倍を割ると株価が純資産より安いので割安水準と見る。方向を逆に覚えないことが大事だ。

選択肢判定理由
11倍は解散価値の目安。1倍割れは割安(割高ではない)
21倍=解散価値の目安、1倍割れ=割安で正しい
31倍は株価=純資産。2倍を指すのではない
41倍を割ると安い。超えるほど安いは逆

オリジナル問題3(計算例とPER対比)

📝 オリジナル問題 3 計算例とPER対比

株価800円・1株あたり純資産(BPS)1,000円の銘柄に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. この銘柄のPBRは1,000÷800=1.25倍で、1倍を超えているので割安水準と判断される
  2. PBRとPERはどちらも株価を純資産で割る同じ指標で、計算結果は常に一致するとされている
  3. PBRは利益から株価の割安度を見る指標なので、この数値だけでは資産面の評価はできない
  4. この銘柄のPBRは800÷1,000=0.8倍で、1倍割れのため割安水準と判断される
プランリス
プランリス 解答・解説

解答は 4 だっ。

要するに、株価800円 ÷ BPS1,000円 = 0.8倍。1倍を下回っているから割安水準だっ。分子は株価・分母はBPSだから、1,000÷800と逆にしないようにねっ!PBRは資産面の指標で、利益面はPERだよっ。

選択肢判定理由
1分子分母が逆。正しくは800÷1,000=0.8倍
2PBRは÷BPS、PERは÷EPSで別物
3利益から見るのはPER。PBRは資産面
4800÷1,000=0.8倍、1倍割れで割安水準

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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