債券の利回りとは?いくらで買って1年あたりどれだけ儲かるかを示す%

公開: 更新: カテゴリ: 金融資産運用

30秒で結論

債券の利回りとは(全体像)

債券の利回りは、投資した金額(買った値段)に対して1年あたりどれだけの収益が得られるかを%で示したもの。

ここで混ざりやすいのが表面利率(クーポンレート)。表面利率は「額面に対する利息の割合」で固定されている数字。一方、利回りは「購入価格を分母にする」収益率なので、買った値段によって変わる。この2つは別物というのが出発点。

押さえるのは、利回りが代表的に4種類に分かれること。


詳しく:この表だけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。4種類の中身は、次の表に全部つまっている。分母がどれも購入価格(応募者だけ発行価格)である点を意識して見ると整理しやすい。

債券の利回り 4種類

種類どんな場面計算式
直接利回り毎年の利息だけを見る表面利率 ÷ 購入価格 × 100
最終利回り既発債を満期まで保有(表面利率+(額面−購入価格)÷残存年数) ÷ 購入価格 × 100
所有期間利回り既発債を満期前に売却(表面利率+(売却価格−購入価格)÷所有期間) ÷ 購入価格 × 100
応募者利回り新発債を発行時に買い満期保有(表面利率+(額面−発行価格)÷償還期間) ÷ 発行価格 × 100

いちばん出るのは直接利回りの計算。式は「表面利率 ÷ 購入価格 × 100」。たとえば表面利率2%の債券を98円で買うと、`2 ÷ 98 × 100 ≒ 2.04%`。償還差益・差損(額面と買った値段の差)は計算に入れない、もっともシンプルな利回り。

最終・所有期間・応募者の3つは、償還差益/差損を年数で割って利息に足すという同じ発想。違うのは「売る/満期まで持つ」「既発/新発」と、使う数字(売却価格・額面・発行価格)だけ。

わかりやすく言い換えると

要するに、利回りは「いくらで買って、1年あたりどれだけ儲かるか」を%にしたもの。同じ債券でも、安く買えば利回りは上がり、高く買えば下がる——ここが核心。

つまり4種類の違いは「どこまで含めるか」で分かれる。直接は利息だけ。最終は利息+満期で得する(損する)差。所有期間は満期前に売った場合の差。応募者は新発を発行時に買った場合の差


試験のツボ

🔴 一番出る:直接利回りの計算

①式は「表面利率 ÷ 購入価格 × 100」

②例:表面利率2%・購入価格98円 → 2÷98×100 ≒ 2.04%

🔴 次に出る:4種類の使い分け

①最終利回り = 満期まで保有

②所有期間利回り = 満期前に売却

③応募者利回り = 新発を発行時に買って満期保有

🟡 押さえると安定:分母はどれも購入価格

①安く買うほど利回りは上がる

②表面利率(額面に対する固定割合)とは別物


よくある間違い

「利回りは表面利率と同じ」→ ✗  利回りは購入価格が分母なので、買った値段が額面と違えば一致しない。

「直接利回り=表面利率×額面÷100」→ ✗  正しくは表面利率÷購入価格×100。掛けるのではなく購入価格で割る。

「最終利回り=中途売却/所有期間利回り=満期保有」→ ✗  逆。最終=満期まで保有、所有期間=満期前に売却。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(直接利回りの計算)

📝 オリジナル問題 1 直接利回りの計算

表面利率2%・購入価格98円の債券の直接利回りに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 直接利回りは表面利率に額面を掛けて100で割って求めるので、2×100÷100=2%ちょうどになる
  2. 直接利回りは表面利率÷購入価格×100で求めるので、2÷98×100≒2.04%という値になる
  3. 直接利回りは購入価格を表面利率で割って求めるので、98÷2=49%という大きな値になる
  4. 直接利回りは満期に受け取る額面と購入価格の差も毎回必ず足し込んで計算する利回りである
プランリス
プランリス 解答・解説

解答は 2 だっ。

要するに直接利回りは「表面利率 ÷ 購入価格 × 100」だっ。2÷98×100≒2.04%になるよっ。表面利率に額面を掛ける式でも、購入価格を表面利率で割る式でもないっ。償還差益・差損を足さない、いちばんシンプルな利回りという点も押さえておけっ!

選択肢判定理由
1額面を掛ける式ではなく、購入価格で割る
22÷98×100≒2.04%で正しい
3割る順が逆で、計算式として成り立たない
4償還差益・差損は直接利回りには含めない

オリジナル問題2(4種類の使い分け)

📝 オリジナル問題 2 4種類の使い分け

債券の利回りの種類に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 最終利回りは既発債を満期前に中途売却した場合の利回りで、売却価格を使って計算するものである
  2. 応募者利回りは既発債を市場で買って満期前に売った場合の利回りで、発行価格は使わないものである
  3. つまり最終利回りは既発債を満期まで保有した場合で、所有期間利回りは中途売却した場合である
  4. 所有期間利回りは新発債を発行時に買って満期まで持ち切った場合だけに使う利回りのことである
インスキメ
インスキメ 解答・解説

解答は 3 だよ。

つまり最終利回りは「満期まで保有」、所有期間利回りは「満期前に売却」。ここは説明が入れ替わって出されやすいから注意してね。応募者利回りは新発債を発行時に買って満期保有した場合で、所有期間利回りとは別物だよ。

選択肢判定理由
1中途売却なのは所有期間利回り。最終は満期保有
2応募者利回りは新発債を発行時に買う場合
3最終=満期保有、所有期間=中途売却で正しい
4新発・満期保有なのは応募者利回り

オリジナル問題3(分母は購入価格)

📝 オリジナル問題 3 分母は購入価格

債券の利回りと表面利率の関係に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 要するに利回りは購入価格を分母にするので、同じ債券でも安く買うほど利回りは高くなる
  2. 利回りは額面だけで決まる固定値なので、いくらで買っても同じ債券なら利回りは変わらない
  3. 表面利率は購入価格に対する割合なので、購入価格が動けば表面利率もそのつど変わっていく
  4. 利回りと表面利率は完全に同じ意味の言葉で、どんな購入価格でも必ず一致する数値である
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 1 である。

要するに利回りは購入価格を分母にするので、安く買うほど利回りは上がる。表面利率は「額面に対する固定の割合」で、購入価格では動かない別の数字である。だから利回りと表面利率は一致するとは限らない。

選択肢判定理由
1分母が購入価格なので安く買うほど利回りは上がる
2利回りは購入価格で変わる。額面だけの固定値ではない
3表面利率は額面に対する固定割合で、購入価格では動かない
4購入価格が額面と違えば一致しない別概念

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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