金融商品取引法とは?投資商品を売るときのルールを横断的に定めた投資者保護の法律

公開: 更新: カテゴリ: 金融資産運用

30秒で結論

金融商品取引法とは(全体像)

金融商品取引法(金商法)は、株式・公社債・投資信託・デリバティブ取引など、投資する金融商品を売るときの基本ルールをまとめた法律。投資する人は、売る側より商品の知識が少なくなりやすいので、不適切な販売や勧誘から投資家を守るために整備されている。

押さえるのは、販売・勧誘のときに守る4つのルールがあること。

なお、外貨預金や外貨建保険そのものは、この法律の直接の対象ではない(銀行法・保険業法などで似た販売ルールが整えられている)。


詳しく:この4つのルールだけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。金商法の中身は、次の表に全部つまっている。

販売・勧誘の4つのルール

ルール中身(何を禁止・義務づけるか)
①適合性原則お客の「知識・経験・財産の状況・契約の目的」に照らして、不適当な勧誘をしてはいけない
②断定的判断の提供禁止不確実なのに「必ず儲かる」「絶対に値上がりする」と断定して勧誘してはいけない
③説明義務契約の前に、商品の中身・リスク・手数料などの大事なことを説明・書面交付する
④広告規制大げさな広告(誇大広告)を禁止し、リスク表示を義務づける

とくに①適合性原則は、「年齢だけ」で判断するのではなく、知識・経験・財産・契約の目的を総合して判断する点が問われやすい。つまり、投資未経験の高齢者に複雑な商品をすすめるのは、この原則に引っかかる典型例ということ。

わかりやすく言い換えると

要するに、4つのルールは「売る側が守る、フェアな販売のお約束」とイメージするとラク。

①適合性原則 … その人にムリのない商品だけすすめる(年齢だけで決めない)

②断定的判断の提供禁止 … 「必ず・絶対」は禁句

③説明義務 … 買う前にちゃんと説明する

④広告規制 … 盛った広告はダメ


試験のツボ

🔴 一番出る:4つのルールが何を言っているか

①適合性原則 = お客に合わない勧誘の禁止(知識・経験・財産・目的で総合判断)

②断定的判断の提供禁止 = 「必ず儲かる」等の禁止

③説明義務 = 契約前に大事なこと(中身・リスク・手数料)を説明

④広告規制 = 誇大広告の禁止・リスク表示

🟡 押さえると安定:適合性原則は「年齢だけ」で判断しない

知識・経験・財産・契約の目的を総合して見るのがポイント。


よくある間違い

「適合性原則は年齢だけで判断する」→ ✗  知識・経験・財産・契約の目的を総合して判断する。

「『必ず儲かる』と言って勧誘してもよい」→ ✗  断定的判断の提供は禁止。

「契約前の説明はしなくてよい」→ ✗  大事なこと(中身・リスク・手数料)を事前に説明する義務がある。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(適合性原則)

📝 オリジナル問題 1 適合性原則

金融商品取引法の適合性原則に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 適合性原則は、顧客の知識・経験・財産・契約の目的に照らして不適当な勧誘を禁止する原則である
  2. 適合性原則は、顧客の年齢のみで判断され、投資の経験や財産の状況は考慮しないものとされている
  3. 適合性原則は、すべての顧客にまったく同じ商品をすすめなければならないと義務づける原則である
  4. 適合性原則は、顧客が希望すれば、どんなに不向きな商品でも必ず販売しなければならない原則だ
プランリス
プランリス 解答・解説

解答は 1 だっ。

つまり適合性原則は、顧客の知識・経験・財産・契約の目的を総合して見て、合わない商品をすすめてはいけないというルールなんだっ!年齢だけで決めるんじゃないのがポイントだよっ。全員に同じ商品でも、希望すれば必ず売る、でもないっ!

選択肢判定理由
1知識・経験・財産・目的に照らした不適当な勧誘の禁止で正しい
2年齢のみではなく、経験・財産・目的も含めて総合判断する
3全員に同じ商品をすすめる義務ではない
4不向きな商品を必ず売る原則ではなく、むしろ抑制する

オリジナル問題2(断定的判断の提供禁止)

📝 オリジナル問題 2 断定的判断の提供禁止

金融商品取引法における断定的判断の提供に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 「必ず儲かる」「絶対に値上がりする」などと断定して勧誘することも、問題なく認められている
  2. 断定的判断の提供の禁止は、顧客が高齢者である場合に限って適用されるものと定められている
  3. 断定的判断の提供の禁止は、顧客から書面で同意を得れば適用が解除されるものとされている
  4. 不確実な事項を、確実であると誤解させるおそれのある形で断定して勧誘することは禁止される
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 4 である。

要するに、不確実なのに「必ず儲かる」「絶対に値上がりする」と断定して勧誘するのは禁止、ということである。高齢者に限る話でも、書面同意で解除できる話でもない。「必ず・絶対は禁句」と押さえておこう。

選択肢判定理由
1「必ず儲かる」等の断定的な勧誘は禁止される
2高齢者に限らず、すべての顧客への勧誘で禁止される
3書面同意で解除できるものではない
4不確実な事項を断定して勧誘するのは禁止で正しい

オリジナル問題3(説明義務・広告規制)

📝 オリジナル問題 3 説明義務・広告規制

金融商品取引法の説明義務と広告規制に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 金商法では、契約前の重要事項の説明は不要で、商品の広告も自由に行えるものとされている
  2. 契約前に商品の中身・リスク・手数料などの重要事項を説明し、誇大広告を禁止するものだ
  3. 広告規制では、利益だけを強調しリスクをいっさい書かない広告も認められるものとされる
  4. 説明義務は、商品名と価格だけを伝えれば足り、リスクや手数料の説明は不要とされている
インスキメ
インスキメ 解答・解説

解答は 2 だよ。

つまり、契約の前に大事なこと(中身・リスク・手数料)を説明・書面交付するのが説明義務で、大げさな広告を禁止しリスク表示を求めるのが広告規制だね。説明不要でも、リスクを書かない広告OKでもないんだ。「買う前にちゃんと説明・盛った広告はダメ」と押さえてね。

選択肢判定理由
1重要事項の説明義務があり、広告も自由ではない
2契約前の重要事項説明+誇大広告の禁止で正しい
3リスクを書かない誇大広告は禁止される
4リスクや手数料も含めた重要事項の説明が必要

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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