配当利回りとは?株価に対して年間どれだけの配当を受け取れるかを示す指標

公開: 更新: カテゴリ: 金融資産運用

30秒で結論

配当利回りとは(全体像)

配当利回りは、株を1株買ったお金(株価)に対して、1年でどれだけの配当が戻ってくるかを%で表した指標。

計算式は1株当たり年間配当金 ÷ 株価 × 100。たとえば株価1,000円の株が1年で30円の配当を出すなら、30÷1,000×100=3%になる。

一番大事な対比は、よく似た名前の配当性向との違い。

見ている角度がちがう別の指標、と押さえる。


詳しく:この表だけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。配当利回りの中身は、次の表に全部つまっている。

配当利回りの計算式

区分内容
計算式1株当たり年間配当金 ÷ 株価 × 100
分子1株当たり年間配当金(その株1株が1年で出す配当)
分母株価(その株を1株買うときの値段)
単位(PER・PBRは「倍」だが、配当利回りは「%」)
計算例株価1,000円・1株配当30円 → 30÷1,000×100=3%

性格をつかむと、似た指標と混ざらない。配当利回りは、株を持っている間に受け取る配当(=インカムゲイン)の大きさを測る、投資家視点の指標

似た指標との対比

指標計算式単位見ている人
配当利回り1株配当 ÷ 株価 × 100投資家(投資額に対する配当)
配当性向配当金総額 ÷ 当期純利益 × 100会社(利益のうち配当に回した割合)
PER株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)株価が利益の何倍か(割安/割高)
ROE当期純利益 ÷ 自己資本 × 100経営の効率

配当利回りと配当性向は、どちらも単位は%でまぎらわしいが、分母がちがうのが決め手。配当利回りの分母は株価、配当性向の分母は当期純利益

もう一つ大事なのが、株価が動くと配当利回りも動くこと。配当(分子)が同じなら、株価(分母)が下がると配当利回りは上がり、株価が上がると配当利回りは下がる。株価と配当利回りは反比例の関係になる。

わかりやすく言い換えると

要するに、配当利回りは「この株、買ったお金に対して年に何%くらい配当でもらえるの?」を表す数字。1,000円で買った株が30円配当をくれるなら、1,000円の3%だから3%、というだけ。

つまり配当性向との違いは「だれの目線か」。配当利回りは買う人(投資家)の目線、配当性向は会社の目線。分母も、配当利回りは株価、配当性向は利益、と覚えると混ざらない。


試験のツボ

🔴 一番出る:計算式と計算例

①計算式 = 1株当たり年間配当金 ÷ 株価 × 100(単位は%)

②計算例 = 株価1,000円・1株配当30円 → 3%

🔴 次に出る:配当性向との違い

①配当利回り = 配当 ÷ 株価(投資家の目線)

②配当性向 = 配当 ÷ 当期純利益(会社の目線)

🟡 押さえると安定:単位と株価の関係

①単位は「%」(PER・PBRの「倍」と区別)

②株価が下がると配当利回りは上がる(反比例)


よくある間違い

「配当利回りの単位は『倍』」→ ✗  単位は「%」。「倍」で表すのはPERやPBR。

「配当利回りと配当性向は同じもの」→ ✗  分母がちがう別物。配当利回り=株価が分母、配当性向=当期純利益が分母。

「株価が上がると配当利回りも上がる」→ ✗  配当が同じなら、株価が上がると配当利回りは下がる(反比例)。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(計算式)

📝 オリジナル問題 1 配当利回りの計算式

配当利回りの計算式と単位に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 配当利回りは株価÷1株当たり年間配当金で求め、単位は「倍」で表されるものとされる
  2. 配当利回りは1株当たり年間配当金÷株価×100で求め、単位は「%」で表されている
  3. 配当利回りは当期純利益÷自己資本×100で求め、経営の効率を示す指標とされている
  4. 配当利回りは配当金総額÷当期純利益×100で求め、単位は「倍」で表されるとされる
インスキメ
インスキメ 解答・解説

解答は 2 だよ。

つまり配当利回りは「1株当たり年間配当金÷株価×100」で求めて、単位は「%」なんだ。分子が配当・分母が株価という向きと、単位が「倍」じゃなく「%」なのがポイントだよ。

選択肢1は分子と分母が逆。選択肢3はROE、選択肢4は配当性向の式(しかも単位は%)だから、まぜないようにね。

選択肢判定理由
1分子と分母が逆。単位も「%」
21株配当÷株価×100、単位は%で正しい
3これはROE(経営効率)の式
4これは配当性向の式。単位も「%」

オリジナル問題2(計算例)

📝 オリジナル問題 2 配当利回りの計算例

株価1,000円・1株当たり年間配当金30円の株式の配当利回りとして、正しいものはどれか。

  1. 配当利回りは1,000÷30×100で求め、約3,333%になるものとして整理される
  2. 配当利回りは1,000−30で求め、970円になるものとして整理されている
  3. 配当利回りは30÷1,000×100で求め、3%になるものとして整理される
  4. 配当利回りは30×1,000÷100で求め、300円になるものとして整理されている
プランリス
プランリス 解答・解説

解答は 3 だっ。

要するに「1株配当÷株価×100」だから、30÷1,000×100=3%だっ!分子が配当(30円)、分母が株価(1,000円)という向きをまちがえないでねっ。

選択肢1は分子と分母が逆、選択肢2と4はそもそも計算式が配当利回りのものじゃないっ。

選択肢判定理由
1分子と分母が逆になっている
2配当利回りの計算式ではない
330÷1,000×100=3%で正しい
4配当利回りの計算式ではない

オリジナル問題3(配当性向との違い)

📝 オリジナル問題 3 配当利回りと配当性向の違い

配当利回りと配当性向の違いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 配当利回りも配当性向も、分母は当期純利益で、まったく同じ意味の指標とされている
  2. 配当利回りは分母が当期純利益、配当性向は分母が株価で、両者の分母が逆とされる
  3. 配当利回りは経営の効率を示し、配当性向は株価が割安か割高かを示す指標とされている
  4. 配当利回りは分母が株価の投資家視点、配当性向は分母が当期純利益の会社視点である
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 4 である。

わかりやすく言い換えると、配当利回りは「投資家が払った株価に対する配当の比率」、配当性向は「会社が稼いだ利益のうち配当に回した割合」だ。分母が、配当利回りは株価、配当性向は当期純利益、という点で見分けられる。

選択肢1は「同じ指標」が誤り、選択肢2は分母が逆、選択肢3はROEやPERの説明とまざっている。

選択肢判定理由
1分母も意味もちがう別の指標
2分母の説明が逆になっている
3ROEやPERの説明とまざっている
4配当利回り=株価/配当性向=当期純利益で正しい

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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