ETF・REITとは(全体像)
ETFもREITも、証券取引所に上場した投資商品という点が共通している。だから株式と同じように、証券会社の口座から取引時間中に随時売買できる。
中身は別もの。
- ETF … 株式や債券などをまとめた投資信託。中でもTOPIX・日経平均・S&P500といった指数に連動するタイプが多い。
- REIT … 不動産を投資対象にしたもの。集めた資金でオフィスビルや商業施設などを買い、賃料収入や売却益を投資家に分配する。
ここで効いてくるのが、一般の投資信託(上場していないタイプ)との違い。つまり、一般の投資信託は1日1回決まる基準価額でしか売買できないが、ETF・J-REITは上場しているので取引時間中の値動きする市場価格で売買できる。
詳しく:この表で違いを押さえる
ここが記事の心臓部。ETF・REITの中身と、一般投信との違いを表で押さえれば戦える。
ETFとREITの中身
| ETF | REIT(J-REIT) | |
|---|---|---|
| 正体 | 上場した投資信託 | 上場した不動産投資信託 |
| 投資対象 | 株式・債券など(指数連動型が多い) | オフィス・商業施設・ホテルなどの不動産 |
| もうけの源 | 値上がり益・分配金 | 賃料収入・不動産の売却益 |
| コスト | 信託報酬が低めの商品が多い | 株式同様の売買手数料 |
上場型(ETF・REIT)と一般の投資信託の売買の違い
| ETF・J-REIT(上場型) | 一般の投資信託(非上場) | |
|---|---|---|
| 売買 | 取引時間中に市場価格で随時 | 1日1回の基準価額でのみ |
| 注文方法 | 指値注文・信用取引もできる | 基準価額での購入・解約のみ |
そして覚えておきたい数字が1つ。日本のJ-REITが初めて東証に上場したのは2001年9月10日。「J-REIT初上場=2001年」とセットで押さえる。
なお、具体的な分配金の水準や税制の取扱いは商品ごとに違うので、受験年度の最新仕様で確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
要するに、ETFもREITも「株式みたいに売買できる投資信託」と捉えるとラク。違いは中身だけ。
ETFは「指数の詰め合わせ」。日経平均に連動するETFを1つ買えば、225銘柄にまとめて投資したのと近い形になる。
REITは「みんなで大家さん」。一人では買えない大きなビルを、大勢で少しずつお金を出して買い、家賃を分け合うイメージ。
試験のツボ
🔴 一番出る:ETFとREITの中身の違い
①ETF = 上場した投資信託(指数連動型が多い)
②REIT = 上場した不動産投資信託(賃料収入などを分配)
🔴 次に出る:上場型と一般投信の売買の違い
①ETF・J-REIT = 取引時間中に市場価格で売買
②一般の投資信託 = 1日1回の基準価額で売買
🟡 押さえると安定:J-REITの初上場は2001年9月10日(東証)
よくある間違い
①「ETFは一般の投資信託と同じ売買のしかた」→ ✗ ETFは上場型なので取引時間中に市場価格で売買できる。1日1回の基準価額は一般投信のほう。
②「REITは株式に投資する商品」→ ✗ REITは不動産に投資する商品。家賃などの収入を分配する。
③「ETFは指数連動できない」→ ✗ むしろ指数連動型が代表例。TOPIXや日経平均に連動するETFが多い。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(ETFとREITの中身)
ETFとREITに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- ETFは取引所に上場した投資信託(指数連動型が多い)、REITは不動産投資信託として整理される
- ETFもREITも投資対象は同じ不動産で、両者の投資内容や仕組みには一切違いがないとされている
- ETFは指数には一切連動できず、必ず個別の1つの銘柄にだけ投資するタイプであるとされている
- REITは投資家から集めた資金をすべて株式だけで運用する株式専門の投資信託であるとされる
解答は 1 だよ。
ETFは取引所に上場した投資信託で、TOPIXや日経平均などの指数に連動するタイプが多いんだ。REITは不動産投資信託で、集めた資金でオフィスや商業施設などの不動産に投資し、賃料収入などを分配するよ。つまり「ETF=指数、REIT=不動産」と中身で分けて押さえてね。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | ETF=上場投資信託(指数連動型多い)/REIT=不動産投資信託で正しい |
| 2 | ✗ | ETFとREITは投資対象が違う別商品である |
| 3 | ✗ | ETFはむしろ指数連動型が代表例で個別1銘柄限定ではない |
| 4 | ✗ | REITは株式専門ではなく不動産に投資する |
オリジナル問題2(売買のしかた)
ETF・REITの売買に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- ETF・REITはどちらも非上場で、1日1回決まる基準価額でしか売買できないものとされている
- ETF・REITは上場型なので、取引時間中に市場価格で随時売買でき、指値注文もできるとされる
- ETF・REITは上場しているが、売買できるのは1年に1度の決算日だけに限られるとされる
- ETF・REITは取引所に上場しておらず、解約は満期まで一切できない仕組みであるとされる
解答は 2 だっ。
要するに、ETF・J-REITは上場型だから、株式と同じく取引時間中に市場価格で随時売買できるんだっ!指値注文や信用取引もできるよっ。1日1回の基準価額でしか売買できないのは、上場していない一般の投資信託のほうだっ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 1日1回の基準価額取引は一般の投資信託のほうである |
| 2 | ✓ | 上場型なので取引時間中に市場価格で売買でき指値もできる |
| 3 | ✗ | 決算日だけに限られるのではなく取引時間中随時売買できる |
| 4 | ✗ | REITは上場しており取引時間中に売買できる |
オリジナル問題3(J-REITの初上場)
日本のJ-REITに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 日本のJ-REITは株式だけに投資する商品で、不動産には一切投資できない決まりであるとされる
- 日本のJ-REITは投資家への分配を全く行わず、利益はすべて運用会社が留保するものとされている
- 日本のJ-REITが東京証券取引所に初めて上場したのは、2001年9月10日であるとされる
- 日本のJ-REITは取引所に上場できない決まりで、相対取引でしか売買できないものとされる
解答は 3 である。
つまり、日本のJ-REITが東京証券取引所に初めて上場したのは2001年9月10日だ。これがJ-REITのスタート地点になる。「J-REIT初上場=2001年(東証)」と数字でしっかり押さえておこう。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | J-REITは不動産に投資する不動産投資信託である |
| 2 | ✗ | J-REITは賃料収入や売却益を投資家に分配する |
| 3 | ✓ | J-REIT初上場は2001年9月10日(東証)で正しい |
| 4 | ✗ | J-REITは取引所に上場し市場で売買できる |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 ETF = 上場した投資信託。TOPIXや日経平均などの指数に連動するタイプが多い。
- 🔴 REIT(J-REIT) = 上場した不動産投資信託。賃料収入や売却益を分配する。初上場は2001年9月10日(東証)。
- 🟡 ETF・J-REITは上場型ゆえ取引時間中に市場価格で売買できる(一般の投資信託は1日1回の基準価額)。
次に学ぶ
- 株価指数 ── 日経平均・TOPIXという2大指標。ETFが連動する相手なので、セットで見ると理解が深まる。
- インデックス運用・アクティブ運用 ── 指数連動を目指す運用と指数超えを目指す運用の対比。ETFは前者の代表。
- 投資信託の分類 ── 投資信託の整理軸。ETF・REITが「上場した投信」だと位置づくと混ざらない。
執筆: SikakuQuest編集部