雑損控除とは?対象と控除額・災害減免法

公開: 更新: カテゴリ: タックスプランニング

30秒で結論

雑損控除とは(全体像)

思いがけない災害や盗難、横領でお金や財産を失ったとき、その損失の一部を所得から引けるのが雑損控除。生活への打撃を、税の面で少しやわらげるしくみ。

押さえるのは、対象になる損失控除額は大きい方、そして災害減免法との選択。何が対象で、どう計算するかがFP2級でよく問われる。


詳しく:対象と控除額・災害減免法

ここが記事の心臓部。まず、対象になる損失。

雑損控除の対象

原因対象になるか
災害対象
盗難対象
横領対象

そして、控除額と災害減免法。

控除額と災害減免法

項目中身
控除額2つの式で計算した金額のうち大きい方
災害減免法災害なら、雑損控除とどちらかを選んで使う

整理のコツは、まず対象は災害・盗難・横領だと押さえること。次に控除額は大きい方。2つの計算式の金額のうち、有利な(大きい)方を使う。そして災害なら災害減免法と選択。災害による損失は、雑損控除と災害減免法のどちらか有利な方を選んで使える。

なお、要件や金額は改正で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。

わかりやすく言い換えると

つまり雑損控除は、「災害・盗難・横領で失った損失を、所得から引いてあげるしくみ」だとイメージするとラク。

要するに、災害・盗難・横領で受けた損失が対象。控除額は、2つの式で計算した金額のうち大きい方を使う。そして、災害による損失なら、雑損控除と災害減免法のどちらか有利な方を選んで使える(両方は使えない)。

ひっかけは「雑損控除は、株で損をしたときにも使える」という思い込み。対象は災害・盗難・横領による損失、と押さえておこう。


試験のツボ

🔴 一番出る:対象は災害・盗難・横領

①災害・盗難・横領による損失

②株の損などは対象外

🔴 次に出る:控除額は大きい方

①2つの式で計算する

②金額の大きい方を使う

🟡 押さえると安定:災害減免法との選択

①災害なら災害減免法も使える

②どちらか有利な方を選ぶ


よくある間違い

「雑損控除は、株で損をしたときにも使える」→ ✗  対象は、災害・盗難・横領による損失。株の損は対象外。

「雑損控除の控除額は、2つの式のうち小さい方を使う」→ ✗  2つの式で計算した金額のうち、大きい方を使う。

「災害による損失でも、災害減免法はいっさい使えない」→ ✗  災害なら、雑損控除と災害減免法のどちらか有利な方を選べる。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(控除額)

📝 オリジナル問題 1 雑損控除の控除額

雑損控除の控除額に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 雑損控除の控除額は、2つの式のうち小さい方を使うものとされている
  2. 雑損控除の控除額は、2つの式で計算した金額のうち大きい方を使う
  3. 雑損控除は、控除額という考え方がいっさいないものとされている
  4. 雑損控除の控除額は、つねに一律で決まっているものとされているものである
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 2 です。

雑損控除の控除額は、2つの式で計算した金額のうち、大きい方を使うのよ。有利な方を使えるのね。

選択肢1は「小さい方」、選択肢3は「控除額がない」、選択肢4は「一律」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1大きい方を使う
2大きい方を使って正しい
3控除額を計算する
4損失額などで変わる

オリジナル問題2(対象になる損失)

📝 オリジナル問題 2 雑損控除の対象

雑損控除の対象に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 雑損控除は、株式の取引で損をしたときに使えるものとされている
  2. 雑損控除は、損失という考え方とはいっさい関係のないものである
  3. 雑損控除は、もうけが出たときにだけ使えるものと決められている
  4. 雑損控除は、災害や盗難・横領による損失額を所得から控除できる
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 4 です。

雑損控除は、災害・盗難・横領による損失を所得から控除できるのよ。思いがけない損失が対象なのね。

選択肢1は「株の損」、選択肢2は「損失と関係ない」、選択肢3は「もうけのとき」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1株の損は対象外
2損失を控除する
3損失のときに使う
4災害・盗難・横領の損失で正しい

オリジナル問題3(災害減免法との選択)

📝 オリジナル問題 3 災害減免法との選択

災害による損失の取り扱いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 災害の損失は、雑損控除という考え方とはいっさい関係がないものである
  2. 災害の損失は、雑損控除も災害減免法もいっさい使えないものとされている
  3. 災害による損失は、雑損控除と災害減免法のどちらか有利な方を選択できる
  4. 災害の損失は、雑損控除と災害減免法を必ず両方とも使うものとされている
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 3 です。

災害の損失は、雑損控除と災害減免法のどちらか有利な方を選べるのよ。両方は使えないのね。

選択肢1は「関係ない」、選択肢2は「どちらも使えない」、選択肢4は「必ず両方」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1雑損控除の対象
2どちらかを選べる
3どちらか有利な方を選べて正しい
4両方は使えない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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