医療費控除とは?2つのタイプと選択

公開: 更新: カテゴリ: タックスプランニング

30秒で結論

医療費控除とは(全体像)

たくさん医療費がかかった年は、その一部を所得から引ける。これが医療費控除。さらに、ドラッグストアの一定の薬を買った人向けの特例(セルフメディケーション税制)もある。

押さえるのは、通常の控除の計算と上限セルフメディケーション税制の計算と上限、そして両方は使えず選択すること。ここがFP2級でよく問われる。


詳しく:2つのタイプと選択

ここが記事の心臓部。まず、通常の医療費控除。

通常の医療費控除

項目中身
計算払った医療費 − 保険金など − 10万円(または総所得金額等の5%の低い方)
上限200万円

そして、セルフメディケーション税制。

セルフメディケーション税制

項目中身
計算対象医薬品の購入額 − 1万2,000円
上限8万8,000円

整理のコツは、まず通常は10万円超・上限200万円だと押さえること。払った医療費から保険金などを引き、さらに10万円(または総所得金額等の5%の低い方)を超えた分が控除でき、上限は200万円。次にセルフメディケーションは1万2,000円超・上限8万8,000円。そして、この2つは両方は使えず、どちらかを選ぶ

なお、金額や対象は改正で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。

わかりやすく言い換えると

つまり医療費控除は、「医療費がかさんだ年に、一部を所得から引ける2つのしくみ」だとイメージするとラク。

要するに、通常の医療費控除は、払った医療費から保険金などを引き、さらに10万円(または総所得金額等の5%の低い方)を超えた分を控除でき、上限は200万円セルフメディケーション税制は、対象の医薬品が1万2,000円を超えた分を控除でき、上限は8万8,000円。そして、この2つは両方は使えず、どちらか有利な方を選ぶ

ひっかけは「通常の医療費控除とセルフメディケーション税制は、両方いっしょに使える」という思い込み。どちらか一方を選ぶ、と押さえておこう。


試験のツボ

🔴 一番出る:2つは選択(併用できない)

①通常とセルフメディケーション税制

②両方は使えず、どちらかを選ぶ

🔴 次に出る:それぞれの金額

①通常は10万円超・上限200万円

②セルフメディケーションは1万2,000円超・上限8万8,000円

🟡 押さえると安定:通常の計算

①医療費から保険金などを引く

②10万円か総所得の5%の低い方を超えた分


よくある間違い

「通常の医療費控除とセルフメディケーション税制は、両方いっしょに使える」→ ✗  2つは併用できず、どちらか一方を選ぶ。

「通常の医療費控除の上限は、8万8,000円である」→ ✗  通常の医療費控除の上限は200万円。8万8,000円はセルフメディケーション税制の上限。

「セルフメディケーション税制は、医療費が10万円を超えた分を控除する」→ ✗  セルフメディケーション税制は、対象医薬品が1万2,000円を超えた分を控除する。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(セルフメディケーション税制)

📝 オリジナル問題 1 セルフメディケーション税制

セルフメディケーション税制に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. セルフメディケーション税制は、上限がいっさいないものと決められているものである
  2. セルフメディケーション税制は、医療費が10万円を超えた分を控除するものである
  3. セルフメディケーション税制は、医療費とはまったく関係のないものとされている
  4. セルフメディケーション税制は、対象医薬品が1万2,000円を超えた分を控除する
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 4 です。

セルフメディケーション税制は、対象医薬品が1万2,000円を超えた分を控除できるのよ。上限は8万8,000円なのね。

選択肢1は「上限がない」、選択肢2は「医療費が10万円超」、選択肢3は「関係ない」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1上限は8万8,000円
2それは通常の医療費控除
3医薬品の購入に関わる
41万2,000円超を控除でき正しい

オリジナル問題2(通常の医療費控除)

📝 オリジナル問題 2 通常の医療費控除

通常の医療費控除に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 通常の医療費控除は、10万円か総所得の5%の低い方を超えた分を控除する
  2. 通常の医療費控除は、医療費がいくらでもいっさい控除できないものである
  3. 通常の医療費控除は、上限が8万8,000円だと決められているものとされる
  4. 通常の医療費控除は、医療費とはまったく関係のないものとされているものである
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 1 です。

通常の医療費控除は、10万円(または総所得の5%の低い方)を超えた分を控除するのよ。上限は200万円なのね。

選択肢2は「控除できない」、選択肢3は「上限8万8,000円」、選択肢4は「関係ない」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
110万円か5%の低い方超で正しい
2超えた分を控除できる
3上限は200万円
4医療費の控除

オリジナル問題3(2つの選択)

📝 オリジナル問題 3 医療費控除の選択

2つの医療費控除に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 通常の医療費控除とセルフメディケーション税制は、必ず両方とも使う
  2. 通常の医療費控除とセルフメディケーション税制は、いっさい使えない
  3. 通常の医療費控除とセルフメディケーション税制は、両方は使えず選択する
  4. 通常の医療費控除とセルフメディケーション税制は、まったく同じものである
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 3 です。

通常の医療費控除とセルフメディケーション税制は、両方は使えず、どちらかを選択するのよ。併用はできないのね。

選択肢1は「必ず両方」、選択肢2は「いっさい使えない」、選択肢4は「同じもの」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1両方は使えない
2どちらかは使える
3両方は使えず選択して正しい
4別のしくみ

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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