つみたてNISAの終了とは(全体像)
2024年から新NISAが始まったことで、それまでのつみたてNISA(旧NISA)は、2023年12月末で新規の買付けが終了した。
ここで間違えやすいのが、「終了=すべてなくなる」ではないこと。
- 新規の買付け … 2023年12月末で終了(もう買い増しはできない)。
- すでに買い付けた分 … 買付けた年から20年間、非課税で持ち続けられる。
- 新NISAとの関係 … 別枠で管理。新NISAへ移すことはできない。
つまり、買い増しは終わったが、持っている分はそのまま非課税、というのが全体像。
詳しく:終了の中身と非課税期間を押さえる
ここが記事の心臓部。つみたてNISA終了で問われるのは、何が終わったかと、既存分の扱い。
つみたてNISA終了のポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 新規買付 | 2023年12月末で終了 |
| 既存分の非課税 | 買付けた年から20年間 |
| 新NISAとの関係 | 別枠で管理(新NISAへ移せない) |
| 新NISAでの扱い | つみたてNISA商品の追加買付はできない |
まず新規買付の終了。2023年12月末で、つみたてNISAの新しい買付けは終わった。これは廃止ではなく、買い増しができなくなったということ。
次に既存分の非課税。すでに買い付けた分は、買付けた年から20年間そのまま非課税。たとえば2022年に買い付けた分は、2041年末まで非課税で持てる。
そして新NISAとの関係。つみたてNISAの保有分は新NISAとは別枠で管理され、新NISAの枠へ移すことはできない。新NISAでは新しい非課税枠を使う。
なお、制度の細部は改正で動くことがあるので、受験する年度の最新の内容を確認しておくと安心材料になる。
わかりやすく言い換えると
むずかしく考えず、こうイメージするとラク。
要するに、つみたてNISAは「買い増しは終了したが、持っている分はそのまま20年非課税」。つまり、終了=即課税ではない。
そして、持っている分は新NISAとは別のお財布で、新NISAへ引っ越しはできない、と押さえる。
試験のツボ
🔴 一番出る:新規買付の終了
①2023年12月末で新規の買付けが終了
②廃止ではなく、既存分はそのまま持てる
🔴 次に出る:既存分の非課税期間
①買付けた年から20年間は非課税
②例:2022年買付なら2041年末まで
🟡 押さえると安定:新NISAとは別枠
つみたてNISAの保有分は新NISAとは別枠で、新NISAへ移せない。
よくある間違い
①「つみたてNISAは2023年末で完全に廃止された」→ ✗ 新規買付が終了しただけ。既存分は非課税で持てる。
②「既存分の非課税は5年間だけ」→ ✗ 買付けた年から20年間は非課税。
③「既存分は新NISAの枠に移せる」→ ✗ 別枠で管理され、新NISAへ移すことはできない。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(新規買付の終了)
つみたてNISAの終了に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- つみたてNISAは2023年12月末で新規の買付けが終わり、既存分はそのまま非課税で持てる
- つみたてNISAは2023年12月末で完全に廃止され、既存分も同時に課税対象になったとされる
- つみたてNISAは2023年以降も、これまでどおり新規の買付けを続けられるとされている
- つみたてNISAは2023年12月末でいったん休止し、数年後にまた買付けが再開されるとされる
解答は 1 である。
つみたてNISAは2023年12月末で新規の買付けが終了した。ただし廃止ではなく、既存分はそのまま非課税で持ち続けられる。
選択肢2の「完全に廃止・既存分も課税」は誤りで、既存分は非課税。選択肢3の「買付けを続けられる」も誤りで、新規買付は終了。選択肢4の「数年後に再開」も誤りである。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 新規買付は終了・既存分は非課税で持てる |
| 2 | ✗ | 既存分は課税にならない |
| 3 | ✗ | 新規買付は終了した |
| 4 | ✗ | 再開されるわけではない |
オリジナル問題2(既存分の非課税)
つみたてNISAの既存分の非課税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- つみたてNISAの既存分は、2023年末ですべて売らなければならないものとされている
- つみたてNISAの既存分は、買付けた年から5年間だけ非課税になるとされている
- つみたてNISAの既存分は、新NISAに移さないと非課税が打ち切られるとされている
- つみたてNISAの既存分は、買付けた年から20年間にわたって非課税で持ち続けられる
解答は 4 である。
つみたてNISAの既存分は、買付けた年から20年間、そのまま非課税で持ち続けられる。たとえば2022年買付なら2041年末まで非課税である。
選択肢1の「すべて売る」は誤り。選択肢2の「5年間だけ」も誤りで、20年間。選択肢3の「移さないと打ち切り」も誤りで、そのまま非課税が続く。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 売る必要はない |
| 2 | ✗ | 5年ではなく20年間 |
| 3 | ✗ | 移さなくても非課税が続く |
| 4 | ✓ | 買付けた年から20年間非課税 |
オリジナル問題3(新NISAとの関係)
つみたてNISAの既存分と新NISAの関係に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- つみたてNISAの既存分は、自動的に新NISAの枠に移されて一体で管理されるとされる
- つみたてNISAの既存分は新NISAとは別枠で管理され、新NISAへは移すことができない
- つみたてNISAの既存分は、新NISAの生涯投資枠1800万円の一部として数えられるとされる
- つみたてNISAの既存分は、新NISAでそのまま追加の買付けを続けられるとされている
解答は 2 である。
つみたてNISAの既存分は、新NISAとは別枠で管理され、新NISAへ移すことはできない。新NISAでは新しい非課税枠を使う。
選択肢1の「自動的に新NISAへ移る」は誤り。選択肢3の「生涯投資枠の一部に数える」も誤りで、別枠。選択肢4の「追加の買付けを続けられる」も誤りで、新規買付は終了している。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 自動で新NISAに移らない |
| 2 | ✓ | 別枠管理で新NISAへ移せない |
| 3 | ✗ | 新NISAの枠には数えない |
| 4 | ✗ | 新規買付は終了している |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 新規買付 = 2023年12月末で終了(廃止ではない)。
- 🔴 既存分 = 買付けた年から20年間は非課税で持ち続けられる。
- 🟡 新NISAとの関係 = 別枠で管理。新NISAへ移せない。最新の内容は受験年度で確認。
次に学ぶ
- 新NISA ── 2024年からの新NISAの枠と上限。別枠管理の意味を押さえる。
- iDeCo ── 同じく長期の資産づくりの制度。NISAとあわせて整理する。
- 投資信託のコスト ── つみたてで買う投資信託の手数料のしくみを理解する。
執筆: SikakuQuest編集部