iDeCoとは?自分で掛金を出して運用し

公開: 更新: カテゴリ: 法改正時事

30秒で結論

iDeCoとは(全体像)

iDeCoは、自分で金融機関に申し込み、毎月決めた掛金を出して、自分で運用する年金制度のこと。公的年金(国民年金・厚生年金)に上乗せして、老後の備えを自分で厚くするためのしくみで、「じぶん年金」とよばれる。

ポイントは、誰でも同じ額を出せるわけではないこと。つまり、国民年金のどの区分に入っているかで、毎月出せる上限(拠出限度額)が変わる。


詳しく:この表で拠出限度額を押さえる

ここが記事の心臓部。iDeCoの中身は、加入区分ごとの拠出限度額の表につまっている。

iDeCoの拠出限度額(月額)

加入区分月の上限ひとこと
自営業者など(第1号)6万8000円国民年金基金などと合算した枠
会社員(企業年金なし)2万3000円標準的な会社員
会社員(企業年金あり)・公務員2万円2024年12月見直し後(下で説明)
専業主婦・主夫(第3号)2万3000円会社員の標準と同じ

2024年12月の見直しがFP2の時事ポイント。企業年金(企業型DCや確定給付企業年金など)のある会社員や公務員の上限が、月5万5000円から、勤め先の他制度の掛金を引いた額(上限月2万円)に変わった。公務員はそれまで月1万2000円だったので、枠が広がった改正である。

なお、拠出限度額は改正で動くことがあるので、受験する年度の最新の数字を確認しておくと安心材料になる。

iDeCoの3つの税制メリット

場面メリット
掛金を出すとき全額が小規模企業共済等掛金控除になり、所得税・住民税が軽くなる
運用しているとき運用で出た利益が非課税(通常は約20%かかる)
受け取るとき一時金は退職所得控除、年金形式は公的年金等控除が使える

わかりやすく言い換えると

むずかしく考えず、こうイメージするとラク。

iDeCoは「税金がトクになる、自分専用の年金つみたて」。要するに、出すとき・ふやすとき・受け取るときの3か所で税金が軽くなるのが最大の魅力。

拠出限度額は「自営はたっぷり、会社員は控えめ、企業年金があるとさらに調整」とイメージすると、区分ごとの違いが整理しやすい。


試験のツボ

🔴 一番出る:区分別の拠出限度額

①自営業者など(第1号) = 月6万8000円

②会社員(企業年金なし) = 月2万3000円

③専業主婦・主夫(第3号) = 月2万3000円

🔴 次に出る:2024年12月の見直し

①企業年金あり会社員・公務員 = 月5万5000円−他制度の掛金(上限月2万円)

②公務員は従来の月1万2000円から枠が広がった

🟡 押さえると安定:3つの税制メリット

掛金は全額所得控除、運用益は非課税、受取時にも控除(退職所得控除・公的年金等控除)が使える。


よくある間違い

「iDeCoの上限は全員一律で月2万3000円」→ ✗  加入区分ごとに違う。自営業者は月6万8000円まで出せる。

「公務員はiDeCoに入れない」→ ✗  入れる。2024年12月からは上限がむしろ広がった(月2万円)。

「iDeCoの運用益にも約20%の税金がかかる」→ ✗  運用益は非課税。これが大きな魅力の1つ。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(区分別の拠出限度額)

📝 オリジナル問題 1 iDeCoの拠出限度額

iDeCoの拠出限度額に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. iDeCoの拠出限度額は、加入区分にかかわらず全員が月2万3000円に統一されている
  2. iDeCoの拠出限度額は、自営業者がもっとも低く、月1万2000円までに制限されている
  3. iDeCoの拠出限度額は、加入する人の年齢だけで決まり、職業や年金の状況は関係ないとされている
  4. iDeCoの拠出限度額は加入区分ごとに異なり、自営業者は月6万8000円ともっとも高いとされる
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 4 である。

iDeCoの拠出限度額は加入区分ごとに異なる。自営業者など(第1号)が月6万8000円ともっとも多く、企業年金のない会社員と専業主婦・主夫は月2万3000円である。

選択肢1の「全員一律2万3000円」は誤りで、区分ごとに違う。選択肢2の「自営業者がもっとも低い」も誤りで、自営業者がもっとも高い。選択肢3の「年齢だけで決まる」も誤りで、決め手は職業や年金の加入区分である。

選択肢判定理由
1区分ごとに違い、一律ではない
2自営業者はもっとも高い(月6万8000円)
3決め手は年齢ではなく加入区分
4区分別で、自営業者が月6万8000円と最大

オリジナル問題2(2024年12月の見直し)

📝 オリジナル問題 2 2024年12月の上限見直し

2024年12月のiDeCoの上限見直しに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 2024年12月から会社員や公務員の上限が、月5万5000円から他制度の掛金を引いた額に見直された
  2. 2024年12月の改正で、公務員はiDeCoに新たに加入できなくなり、掛金の拠出ができなくなったとされる
  3. 2024年12月の改正で、自営業者の上限が月6万8000円から月2万3000円に引き下げられたとされる
  4. 2024年12月の改正で、加入区分による上限の違いは廃止され、全員が同じ上限になったとされる
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 1 である。

2024年12月から、企業年金のある会社員や公務員の上限は、月5万5000円から勤め先の他制度の掛金を引いた額(上限月2万円)に見直された。公務員はそれまで月1万2000円だったので、枠が広がった改正である。

選択肢2の「公務員は加入できない」は誤りで、加入できるし枠は広がった。選択肢3の「自営業者の引き下げ」も誤りで、自営業者は月6万8000円のまま。選択肢4の「区分の違いを廃止」も誤りで、区分ごとの違いは残っている。

選択肢判定理由
1月5万5000円−他制度の掛金(上限月2万円)に見直し
2公務員は加入でき、枠はむしろ広がった
3自営業者は月6万8000円のまま
4区分ごとの違いは残っている

オリジナル問題3(3つの税制メリット)

📝 オリジナル問題 3 iDeCoの税制メリット

iDeCoの税制メリットに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. iDeCoの掛金は所得控除の対象にならず、給与の手取りから支払うしくみとされている
  2. iDeCoは運用中に出た利益にも約20%の税金がかかり、非課税の扱いはとくにないとされている
  3. iDeCoは掛金が全額所得控除になり、運用益も非課税で、受取時にも控除が使えるとされる
  4. iDeCoで受け取るお金は一時金でも年金でもすべて非課税で、税金は一切かからないとされている
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 3 である。

iDeCoには3つの税制メリットがある。掛金は全額が所得控除(小規模企業共済等掛金控除)、運用益は非課税、そして受取時にも控除(一時金は退職所得控除、年金形式は公的年金等控除)が使える。

選択肢1の「所得控除にならない」は誤りで、全額が所得控除になる。選択肢2の「運用益に課税」も誤りで、運用益は非課税である。選択肢4の「受取時もすべて非課税」も誤りで、受取時は控除を使ったうえで課税対象になる(全額非課税ではない)。

選択肢判定理由
1掛金は全額が所得控除になる
2運用益は非課税である
3所得控除・運用益非課税・受取時控除の3つ
4受取時は控除を使うが全額非課税ではない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

勉強は、クエストになった。

資格の勉強を、冒険に変えるRPG学習アプリ

App Storeで見る