老齢基礎年金(国民年金)とは?要件・満額・10年化を表でつかむ

公開: 更新: カテゴリ: 国民年金法

30秒で結論

老齢基礎年金とは(全体像)

国民年金は、すべての人に老後の基礎的な所得を保障するための制度。その中心が、一定期間加入した人に65歳から支給される老齢基礎年金。

押さえるのは2点。

65歳より早く受けたいなら繰上げ(減額)、遅らせたいなら繰下げ(増額)という選択もある。


詳しく:要件・満額・10年化を表でつかむ

ここが心臓部。「どんな要件で・いくら・どう変わったか」は次の表に全部つまっている。

老齢基礎年金の全体像

区分内容
年齢原則65歳から(前は繰上げ減額・後は繰下げ増額)
受給資格期間10年以上(納付済・免除・合算対象などの合計)
満額40年(480月)納付が前提(実際は納付月数の割合で決まる)
満額の区分生年で2区分(毎年度改定・受験年度の最新額を確認)
改定物価・賃金の変動+マクロ経済スライドで調整
受給資格期間の短縮2017年8月に25年以上 → 10年以上

押さえどころは、①要件は受給資格期間10年以上+原則65歳(60歳から当然支給ではない)、②満額は40年納付が前提生年により2区分(全員同額ではない)、③受給資格期間は2017年8月に25年→10年へ短縮、の3つ。

満額の2区分は、世代間の給付水準の調整(マクロ経済スライドなどの反映)で生じる。具体的な金額は毎年度改定されるため、受験年度の最新額を確認する。

わかりやすく言い換えると

要するに「国民年金の土台となる老後の年金」。受給資格期間が10年以上ある人に、65歳から出る。

つまり、引っかけられやすいのは2つ。1つ目は「受給資格期間を満たせば60歳から当然もらえる」と思い込むこと。実際は原則65歳から(早めたいなら繰上げで減額)。2つ目は「満額は誰でも同じ額」と思い込むこと。満額は生年で2区分され、しかも40年納めた場合の額。昔は25年加入しないともらえなかったが、2017年8月から10年でもらえるようになった。


試験のツボ

🔴 一番出る:要件は受給資格期間10年以上+原則65歳

①受給資格期間が10年以上(納付済・免除・合算対象などの合計)

②原則65歳から(60歳から当然支給ではない・前は繰上げ減額/後は繰下げ増額)

🔴 次に出る:満額は40年納付が前提・生年で2区分

①満額は40年(480月)すべて納めた場合の額(実際は納付月数の割合で決まる)

②満額は生年により2区分される(全員同額ではない・金額は受験年度で確認)

🟡 押さえると安定:受給資格期間の短縮

①2017年8月に25年以上から10年以上へ短縮

②年金額は物価・賃金の変動+マクロ経済スライドで改定


よくある間違い

「満額は生年にかかわらず全員同額」→ ✗  満額は生年により2区分される(金額は毎年度改定されるので受験年度で確認)。

「受給資格期間は現在も原則25年以上」→ ✗  2017年8月に25年以上から10年以上へ短縮された。

「受給資格期間を満たせば60歳から当然支給」→ ✗  原則65歳から(早めたいなら繰上げで減額になる)。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(支給要件)

📝 オリジナル問題 1 支給要件

国民年金の老齢基礎年金の支給要件に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 老齢基礎年金は、受給資格期間を満たせば60歳から当然に支給が開始されるものとされている
  2. 老齢基礎年金は、受給資格期間が10年以上ある者に、原則65歳から支給されるものとされている
  3. 老齢基礎年金は、保険料納付済期間が25年以上ある場合に限り支給されるものとされているものである
  4. 老齢基礎年金は、要件を問わず、日本国民であれば一律に70歳から支給されるものとされているものである
セーフビーバ
セーフビーバ 解答・解説

解答は 2 だよ。

老齢基礎年金は、受給資格期間が10年以上ある人に、原則65歳から支給されるんだ。

選択肢1の「60歳から当然」、選択肢3の「25年以上」、選択肢4の「70歳から一律」は、いずれも誤りだよ。

選択肢判定理由
1原則65歳からで60歳から当然ではない
2受給資格期間10年以上・原則65歳から
325年ではなく10年で支給される
4一律70歳ではなく原則65歳である

オリジナル問題2(満額)

📝 オリジナル問題 2 満額

老齢基礎年金の満額に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 満額は、受給者の生年や納付状況にかかわらず、全員で完全に同一の金額となるものとされている
  2. 満額は、本人の所得に比例して算定され、高所得者ほど高い額になるものとされているものである
  3. 満額は40年(480月)すべて納めた場合を前提とし、生年により2区分されるものとされている
  4. 満額は、毎年度かならず物価の上昇分だけ増額され、減額はいっさいされないものとされているものである
ロウミーア
ロウミーア 解答・解説

解答は 3 だっ。

満額は40年(480月)の納付が前提で、生年により2区分されるんだっ。全員同額でも、所得比例でもないっ。

選択肢1の「全員同額」、選択肢2の「所得に比例」、選択肢4の「必ず増額・減額なし」は、いずれも誤りだっ。

選択肢判定理由
1満額は生年により2区分される
2所得比例ではなく定額が原則である
340年納付が前提・生年で2区分で正しい
4マクロ経済スライドで調整され必ず増額ではない

オリジナル問題3(受給資格期間の短縮)

📝 オリジナル問題 3 受給資格期間の短縮

老齢基礎年金の受給資格期間の改正に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 受給資格期間は、2017年8月に25年以上から10年以上へと短縮されたものとされている
  2. 受給資格期間は、現在も改正前と同じく原則25年以上が必要であるものとされている
  3. 受給資格期間は、2017年8月に25年以上へと引き上げられたものとされているものである
  4. 受給資格期間は、制度上いっさい定められておらず、誰でも受給できるものとされているものである
ロウタイテイ
ロウタイテイ 解答・解説

解答は 1 である。

受給資格期間は、2017年8月に25年以上から10年以上へ短縮された。これで多くの無年金になるはずだった人が救済された。

選択肢2の「現在も25年」、選択肢3の「引き上げ」、選択肢4の「定めなし」は、いずれも誤りである。

選択肢判定理由
12017年8月に25年→10年へ短縮で正しい
2現在は10年以上に短縮されている
3引き上げではなく短縮された
410年以上の受給資格期間が必要である

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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