公的年金受給者数・平均年金額とは(全体像)
公的年金受給者数・平均年金額とは、老齢・障害・遺族の各年金を受け取っている人の数や、1人あたりの平均的な年金額を示す統計値のこと。厚生労働省が毎年公表し、年ごとに変動する。
一番大事なのは、特定の年の数字を丸暗記するのではなく「受験する年の最新の公表値を確認する」という姿勢。受給者数も平均額も毎年動くからだ。
水準の目安(参考値)としては、受給者数は重複のない実受給権者数で約3,900万人(延べでは約7,700万人超)、厚生年金(老齢厚生年金)の平均月額はおおむね14〜15万円前後、老齢基礎年金のみではおおむね5〜6万円前後。いずれも受験年度の最新を確認する。
詳しく:この表だけ押さえれば戦える
ここが記事の心臓部。問われる中身は、次の2つの表に全部つまっている。
統計の性質と水準の目安
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 公表機関 | 厚生労働省 |
| 公表頻度 | 毎年公表・年ごとに変動(最新を確認) |
| 受給者数 | 実受給権者数で約3,900万人(延べ約7,700万人超) |
| 厚生年金の平均月額 | おおむね14〜15万円前後 |
| 老齢基礎年金のみ | おおむね5〜6万円前後 |
受給者数も平均額も参考値で、受験年度ごとに変わる。だから水準は「厚年14〜15万円・基礎のみ5〜6万円」という桁感でつかみ、細かい数字は最新を確認する。
次に、頻度の対比。これが一番取り違えやすい。
改定と財政検証(頻度の対比)
| 区分 | 頻度 | 補足 |
|---|---|---|
| 老齢基礎年金の満額の改定 | 毎年度 | 物価や賃金の動きに応じて見直す |
| 財政検証 | おおむね5年ごと | 年金財政の長期見通しを点検。直近は2024(令和6)年 |
満額の改定は「毎年度」、財政検証は「おおむね5年ごと」。頻度が逆にならないように押さえるのがコツ。
わかりやすく言い換えると
要するに、「公的年金をどれくらいの人が受け取り、いくらくらいもらっているか」を示す統計のこと。会社員などの厚生年金は月14〜15万円くらい、自営業などの老齢基礎年金だけなら月5〜6万円くらいが目安だ。つまり、働き方によって受け取る年金の水準が変わってくる、ということ。
試験のツボ
🔴 一番出る:統計の性質(数字は固定ではない)
①公表するのは厚生労働省
②毎年公表され、年ごとに変動する
③受験年度の最新の公表値を確認する
🔴 次に出る:改定と財政検証の頻度の対比
①老齢基礎年金の満額の改定 = 毎年度
②財政検証 = おおむね5年ごと(直近2024年)
🟡 押さえると安定:水準の目安
①受給者数 = 実受給権者数で約3,900万人(延べ約7,700万人超)
②厚生年金 = おおむね14〜15万円前後/老齢基礎年金のみ = おおむね5〜6万円前後(いずれも参考値)
よくある間違い
①「数字は固定だから、毎年同じ値を覚えればよい」→ ✗ 受給者数も平均額も毎年変動する。受験年度の最新を確認する。
②「老齢基礎年金のみと厚生年金の平均月額は同じくらい」→ ✗ 厚年はおおむね14〜15万円前後、基礎のみはおおむね5〜6万円前後で水準が違う。
③「財政検証は毎年・満額の改定は数年に一度」→ ✗ 逆。満額の改定が毎年度、財政検証がおおむね5年ごと。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(統計の性質)
公的年金の受給者数・平均年金額に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 受給者数や平均年金額は一度確定するとその後は改定されることがないとされている
- 受給者数や平均年金額は厚生労働省が毎年公表し年ごとに変動するものとされている
- 受給者数や平均年金額は日本銀行が四半期ごとに公表するものとされている
- 受給者数や平均年金額は10年ごとにのみ公表される統計とされている
解答は 2 だよ。
受給者数や平均年金額は厚生労働省が毎年公表し、年ごとに変動するんだ。だから特定の年の数字を丸暗記するより「受験する年の最新を確認」が大切。一度確定で改定なしでも、日本銀行でも、10年ごとでもないよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 年ごとに変動し最新値の確認が必要 |
| 2 | ✓ | 厚労省が毎年公表し年ごとに変動する |
| 3 | ✗ | 日本銀行が公表する統計ではない |
| 4 | ✗ | 10年ごとではなく毎年公表される |
オリジナル問題2(水準の目安)
公的年金の平均年金額の水準に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 老齢基礎年金のみの受給額は厚生年金の平均月額を大きく上回るものとされている
- 厚生年金の平均月額も老齢基礎年金のみの額もいずれもおおむね50万円前後とされている
- 公的年金の受給者数はのべ約100万人程度にとどまるものとされている
- 厚生年金の平均月額はおおむね14〜15万円で老齢基礎年金のみより高いとされている
解答は 4 だっ。
厚生年金(老齢厚生年金)の平均月額はおおむね14〜15万円前後で、老齢基礎年金のみのおおむね5〜6万円前後より高いんだっ。基礎のみが厚年を上回るのでも、両方50万円でも、受給者100万人でもないっ。「厚年14〜15万円・基礎のみ5〜6万円」を押さえておけっ!
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 基礎のみは厚年の平均月額より低い |
| 2 | ✗ | いずれも50万円前後という水準ではない |
| 3 | ✗ | 受給者数は実受給権者数でも約3,900万人を数える |
| 4 | ✓ | 厚年は14〜15万円前後で基礎のみより高い |
オリジナル問題3(改定と財政検証)
年金額の改定と財政検証に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 老齢基礎年金の満額は毎年度改定され財政検証はおおむね5年ごととされている
- 財政検証は毎年必ず行われ年金額もそれに合わせて毎月改定されるものとされている
- 老齢基礎年金の満額は数十年に一度だけ改定されるものに限られるとされている
- 財政検証は10年ごとに行われ直近は2010年に実施されたものとされている
解答は 1 である。
老齢基礎年金の満額は毎年度改定され、財政検証はおおむね5年ごと(直近2024年)に行われる。満額が数十年に一度でも、財政検証が毎年でも、10年ごと(直近2010年)でもない。改定と検証の頻度を取り違えないことが大切である。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 満額は毎年度改定・財政検証はおおむね5年ごとで正しい |
| 2 | ✗ | 財政検証は毎年ではなくおおむね5年ごとである |
| 3 | ✗ | 満額は数十年に一度ではなく毎年度改定される |
| 4 | ✗ | 直近の財政検証は2024年である |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 統計の性質 = 厚生労働省が毎年公表・年ごとに変動。数字は固定ではなく、受験年度の最新を確認する。
- 🔴 頻度の対比 = 老齢基礎年金の満額の改定は「毎年度」、財政検証は「おおむね5年ごと」(直近2024年)。逆にしない。
- 🟡 水準の目安 = 受給者数は実受給権者数で約3,900万人(延べ約7,700万人超)、厚生年金おおむね14〜15万円前後・老齢基礎年金のみおおむね5〜6万円前後(参考値)。
次に学ぶ
- 老齢基礎年金 ── 満額が毎年度改定される基礎年金の給付。改定の仕組みとセットで押さえると効く。
- 老齢厚生年金 ── 厚生年金の平均月額に関わる給付。基礎年金との水準差の理由がつかめる。
- 公的年金の財政検証 ── おおむね5年ごとに長期見通しを点検する仕組み。頻度の対比の片方。
執筆: SikakuQuest編集部