時効(国民年金)とは?年数と性質を表でつかむ

公開: 更新: カテゴリ: 国民年金法

30秒で結論

時効(国民年金)とは(全体像)

時効は、権利を一定期間使わないと消滅する仕組み。国民年金では、権利の種類で年数が分かれている。

押さえるのは2点。

請求忘れで年金を取りこぼさないよう、給付の時効を長め(5年)に置いているのがポイント。


詳しく:年数と性質を表でつかむ

ここが心臓部。「どの権利が何年で、どんな性質か」は次の表に全部つまっている。

国民年金の時効

権利時効性質
年金給付を受ける権利(基本権・支分権とも)5年時効の援用が必要(国の主張で確定)
保険料を徴収する権利2年援用不要・放棄もできない
還付を受ける権利(払い過ぎの返還)2年援用不要・放棄もできない
参考:健康保険すべて2年

押さえどころは、①給付は5年・徴収と還付は2年、②健康保険は全部2年なので国民年金の給付5年が長い、③性質が逆で、給付は援用が必要・徴収と還付は援用不要で放棄もできない、の3つ。

「援用」とは、時効になった側(国)が「もう時効だ」と主張すること。年金給付では、この主張があって初めて時効が確定する。一方、保険料の徴収・還付の2年は、国が何も言わなくても完成し、放棄もできない。

わかりやすく言い換えると

要するに「年金をもらう権利は5年、保険料の取り立て・払い過ぎの返還は2年で時効になる」ということ。

つまり、毎月分の年金(支分権)も受給権そのもの(基本権)も、5年放っておくと消える。健康保険なら給付も2年だが、国民年金の給付はそれより長い5年。そして、給付の時効は国が「時効だ」と言って初めて確定するのに対し、保険料の2年の時効は自動的に完成して放棄もできない、という性質の違いがある。


試験のツボ

🔴 一番出る:給付は5年・徴収と還付は2年

①年金給付を受ける権利は基本権も支分権も5年

②保険料を徴収する権利・還付を受ける権利は2年

🔴 次に出る:健康保険との違い

①健康保険は給付も含めてすべて2年

②国民年金の給付だけが5年と長い

🟡 押さえると安定:援用の要否が逆

①給付の時効は援用が必要(国の主張で確定)

②徴収・還付の2年は援用不要・放棄もできない


よくある間違い

「年金給付を受ける権利も2年」→ ✗  給付は基本権も支分権も5年。健康保険と同じ2年と取り違えない。

「保険料を徴収する権利は5年」→ ✗  保険料の徴収権・還付を受ける権利は2年。給付の5年と混ぜない。

「年金給付の時効は援用がいらない」→ ✗  給付は援用が必要。援用不要で放棄できないのは徴収・還付のほう。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(年数)

📝 オリジナル問題 1 年数

国民年金の時効に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 年金給付を受ける権利も保険料を徴収する権利も、すべて一律2年で時効により消滅するものとされる
  2. 年金給付を受ける権利は5年、保険料を徴収する権利は2年で時効により消滅するものとされている
  3. 年金給付を受ける権利は10年、保険料を徴収する権利は5年で時効により消滅するものとされている
  4. 年金給付を受ける権利には時効がいっさいなく、いつまでも請求でき消滅しないものとされている
セーフビーバ
セーフビーバ 解答・解説

解答は 2 だよ。

年金給付を受ける権利は5年、保険料を徴収する権利は2年だよ。「給付5年・徴収2年」をセットで覚えてね。

選択肢1の「すべて2年」、選択肢3の「10年と5年」、選択肢4の「時効なし」は、いずれも誤りだよ。

選択肢判定理由
1給付は5年で一律2年ではない
2給付5年・徴収2年で正しい
3給付は5年・徴収は2年である
4給付も5年で時効により消滅する

オリジナル問題2(健康保険との違い)

📝 オリジナル問題 2 健康保険との違い

国民年金と健康保険の時効に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 国民年金の給付を受ける権利の時効は、健康保険と同じく一律2年とされているものである
  2. 国民年金の保険料を徴収する権利の時効は、健康保険と異なり一律5年とされているものである
  3. 国民年金の還付を受ける権利の時効は5年で、給付の時効より長く置かれているものとされる
  4. 国民年金の給付を受ける権利の時効は5年で、すべて2年の健康保険より長いものとされている
ロウミーア
ロウミーア 解答・解説

解答は 4 だっ。

健康保険は給付も含めて全部2年だけど、国民年金の給付を受ける権利は5年と長いんだっ。

選択肢1の「給付も2年」、選択肢2の「徴収は5年」、選択肢3の「還付は5年」は、いずれも誤りだっ。

選択肢判定理由
1国年の給付は5年で健保とは異なる
2徴収する権利は2年である
3還付を受ける権利は2年である
4給付5年で全て2年の健保より長い

オリジナル問題3(援用の要否)

📝 オリジナル問題 3 援用の要否

国民年金の時効の性質に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 年金給付を受ける権利の時効は援用を要し、国が時効を主張して初めて確定するものとされている
  2. 年金給付を受ける権利の時効は援用を要せず、国が主張しなくても当然に完成するものとされている
  3. 保険料を徴収する権利の時効は援用を要し、国が時効を主張して初めて完成するものとされている
  4. 各支払期月の年金を受ける支分権には時効がいっさいなく、永久に請求できるものとされている
ロウタイテイ
ロウタイテイ 解答・解説

解答は 1 である。

年金給付を受ける権利の時効は援用が必要で、国が時効を主張して初めて確定する。逆に、保険料の徴収・還付の2年の時効は援用がいらず、放棄もできない。

選択肢2の「給付は援用不要」、選択肢3の「徴収は援用要」、選択肢4の「支分権は時効なし」は、いずれも誤りである。

選択肢判定理由
1給付の時効は援用が必要で正しい
2給付は援用を要する
3徴収の時効は援用不要・放棄不可
4支分権も5年で時効により消滅する

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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