Web3・ブロックチェーンとは(全体像)
ブロックチェーンは、取引などの記録を「鎖(チェーン)」のようにつなげ、みんなで共有して、後から書き換えにくくする技術。特定の一社が管理するのではなく、多くの参加者で分散して管理するのが特徴。
Web3は、このブロックチェーンを土台にした「分散型のWeb」という構想。今のWeb(大手企業のサービスに情報が集中しがち)に対して、特定の管理者に頼らず、みんなで分散して持ち合うことを目指す。
ブロックチェーンの代表に、Bitcoin(ビットコイン)とEthereum(イーサリアム)がある。この2つは別もの。
- Bitcoin … 主に通貨(お金)としての役割が中心。
- Ethereum … スマートコントラクト(契約やプログラムを自動で動かすしくみ)が特徴。
「Bitcoin=Ethereum」と思うのは誤り。Bitcoinは通貨寄り、Ethereumはプログラムを動かせるのが違い。
詳しく:The MergeとPoW・PoS、NFT
ここが心臓部。まずThe MergeでのPoW→PoSの移行を表で押さえる。
The Merge:PoWからPoSへ
| しくみ | 何で承認するか | エネルギー |
|---|---|---|
| PoW(旧) | 計算競争(先に解いた人が承認) | 大量に消費 |
| PoS(新) | 保有量に応じて承認役を選ぶ | 大幅に省エネ |
ブロックチェーンでは、「この取引は正しい」とみんなで合意するしくみが必要。その方式がPoWとPoS。
- PoW(Proof of Work) … 計算競争で、先に難しい計算を解いた人が承認する。安全だが電力を大量に使う。
- PoS(Proof of Stake) … 保有量に応じて承認役を選ぶ。計算競争がないので省エネ。
The Merge(2022年)は、Ethereumがこの方式をPoWからPoSへ切り替えた出来事。これにより、エネルギー消費が大きく減った(約99.95%削減と発表された)。「The Merge=エネルギー消費が増えた」と思うのは逆で誤り。
そして、Web3の応用でよく出るのがNFT。
NFTとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| NFT | 非代替トークン(替えのきかない、唯一性の証明書) |
| 注意 | 画像そのものではなく「これが本物・誰のものか」を示す証明 |
NFT(Non-Fungible Token=非代替トークン)は、「替えがきかない=唯一のもの」だと証明するしるし。よく画像と結びつけられるが、NFTは画像そのものではなく、「これが本物だ・誰の持ち物だ」という証明書にあたる。「NFT=画像」と思うのは誤り。
ほかにも、DeFi(分散型の金融)やDAO(分散型の組織)などがWeb3の応用例。
わかりやすく言い換えると
要するに、Web3は「特定の管理者に頼らず、みんなで分散して持ち合うWeb」だとイメージするとラク。
つまり、合意のしくみがPoW(計算競争・電力大量)からPoS(保有量で承認・省エネ)に変わったのがThe Merge。電力をたくさん使う方式をやめて省エネにした、と覚える。
そしてNFTは「本物だという証明書」——絵そのものではなく、絵に付ける「これは本物・あなたのもの」というしるし、というわけ。
試験のツボ
🔴 一番出る:The MergeはPoW→PoSで省エネ化
①The Merge(2022年)=EthereumがPoWからPoSへ移行
②計算競争(電力大量)から保有量で承認(省エネ)へ。エネルギー消費が大きく減った
🔴 次に出る:BitcoinとEthereumの違い
①Bitcoin=主に通貨/Ethereum=スマートコントラクト(プログラムを動かせる)
②「Bitcoin=Ethereum」は誤り
🟡 押さえると安定:NFTは証明書
NFT=非代替トークン(替えのきかない唯一性の証明)。画像そのものではない。
よくある間違い
①「BitcoinとEthereumはまったく同じものだ」→ ✗ Bitcoinは主に通貨、Ethereumはスマートコントラクトが特徴で別もの。
②「The MergeでEthereumのエネルギー消費は大きく増えた」→ ✗ PoWからPoSへの移行で、エネルギー消費は大きく減った。
③「NFTとは画像データそのもののことだ」→ ✗ NFTは「これが本物・誰のものか」を示す唯一性の証明(非代替トークン)。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(The Merge)
The Mergeに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- The MergeでEthereumはPoSからPoWへ移り、エネルギー消費が大きく増えたものとされている
- The Mergeは紙の書類だけで業務を行う方式のことで、ブロックチェーンとは無関係なものとされる
- The MergeはEthereumがPoWからPoSへ移り、エネルギー消費を大きく減らした出来事である
- The Mergeは社員の出社時刻を記録する勤怠管理のしくみのことを指すものとされているものである
解答は 3 だ、わが子よ。
The Merge(2022年)は、EthereumがPoWからPoSへ移り、エネルギー消費を大きく減らした出来事である。計算競争をやめて省エネにしたのぞ。
選択肢1は移行の向きが逆で誤り、選択肢2は「紙の書類だけ」が誤り、選択肢4は「勤怠管理」が誤りである。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | PoWからPoSへで、消費は減った |
| 2 | ✗ | 紙の書類だけの方式ではない |
| 3 | ✓ | PoW→PoSで省エネ化した出来事で正しい |
| 4 | ✗ | 勤怠管理のしくみではない |
オリジナル問題2(BitcoinとEthereum)
BitcoinとEthereumに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- Bitcoinは主に通貨としての役割、Ethereumはスマートコントラクトが特徴で、両者は別ものである
- BitcoinとEthereumはまったく同じもので、役割にも特徴にも違いはないものとされているものだ
- Bitcoinはスマートコントラクトのためだけにあり、Ethereumは通貨の役割をいっさい持たないとされる
- BitcoinもEthereumも音楽配信サービスの名前で、ブロックチェーンとは無関係なものとされている
解答は 1 だ。
Bitcoinは主に通貨としての役割、Ethereumはスマートコントラクト(プログラムを動かすしくみ)が特徴で、両者は別ものである。「Bitcoin=Ethereum」と思うのは誤りぞ、わが子よ。
選択肢2は「まったく同じ」が誤り、選択肢3は役割の説明が極端で誤り、選択肢4は「音楽配信サービス」が誤りである。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | Bitcoin=通貨・Ethereum=スマートコントラクトで正しい |
| 2 | ✗ | 役割や特徴が違う別もの |
| 3 | ✗ | 役割の説明が極端で誤り |
| 4 | ✗ | 音楽配信サービスではない |
オリジナル問題3(NFT)
NFTに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- NFTとは画像データそのもののことで、本物かどうかを示す証明とは無関係なものとされている
- NFTは非代替トークンで、これが本物・誰のものかを示す唯一性の証明にあたるものとされる
- NFTはパソコンの電源を管理する装置の名前で、ブロックチェーンとは無関係なものとされている
- NFTは社員の出社時刻を記録する勤怠管理のしくみのことを指すものとされているものである
解答は 2 だ、わが子よ。
NFTは非代替トークンで、「これが本物・誰のものか」を示す唯一性の証明にあたる。画像そのものではない点に注意ぞ。
選択肢1は「画像データそのもの」が誤り、選択肢3は「電源を管理する装置」が誤り、選択肢4は「勤怠管理」が誤りである。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 画像そのものでなく本物かを示す証明 |
| 2 | ✓ | 非代替トークンで唯一性の証明で正しい |
| 3 | ✗ | 電源を管理する装置ではない |
| 4 | ✗ | 勤怠管理のしくみではない |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 The MergeはPoW→PoSで省エネ化 … The Merge(2022年)でEthereumがPoW(計算競争・電力大量)からPoS(保有量で承認・省エネ)へ移行。エネルギー消費が大きく減った。
- 🔴 BitcoinとEthereumの違い … Bitcoin=主に通貨、Ethereum=スマートコントラクト(プログラムを動かせる)。別もの。
- 🟡 NFTは証明書 … 非代替トークン(替えのきかない唯一性の証明)。画像そのものではない。
次に学ぶ
- DX戦略(推進指標・2025年の崖) ── デジタルで会社を変える戦略。Web3など新しい技術トレンドとあわせて押さえると整理しやすい。
- 生成AI(LLM・Agent・RAG) ── もう一つの注目技術。最新技術トレンドとして対比で押さえると理解が深まる。
執筆: SikakuQuest編集部