DX戦略(推進指標・2025年の崖)とは?DXの3段階・2025年の崖・推進指標

公開: 更新: カテゴリ: ストラテジ系

30秒で結論

DX戦略とは(全体像)

DX(Digital Transformation)は、デジタル技術を取り入れて、業務・ビジネスモデル・組織・文化そのものを変えていく取り組みのこと。経済産業省(経産省)が旗振り役となって、企業の変革をうながしている。

ここで一番大事な注意。「DX=紙をデータにすること(デジタル化)」ではない。デジタル化はあくまで第一歩で、DXが目指すのは「デジタルを使って、ビジネスや働き方そのものを作り変える」変革。だから、DXは単なるデジタル化の上位概念だと押さえる。

この違いは、次の「3段階」で見るとはっきりする。これと「2025年の崖」「DX推進指標」が試験の中心。


詳しく:DXの3段階・2025年の崖・推進指標

ここが心臓部。まずDXの3段階を表で押さえる。

DXの3段階(だんだん深くなる)

段階英語名何をする
①デジタイゼーションDigitizationアナログをデジタルに紙の書類をPDFにする
②デジタライゼーションDigitalization業務の流れを効率化手作業をRPAで自動化
③DX(変革)Digital Transformationビジネスや組織を作り変える新しいサービスや働き方を生む

①②はあくまで準備段階で、本当のDXは③の「変革」。ここが「DX=デジタル化」という勘違いの正体。①だけ・②だけではDXとはいえない、と覚える。

次に、よく問われる「2025年の崖」

2025年の崖(経産省の警鐘)

項目内容
出どころ経産省「DXレポート」(2018年)
警鐘の中身古いシステム(レガシー)を放置・刷新できないと、大きな経済損失(最大で年間十数兆円規模)が起きうる
ねらい早めに古いシステムを見直し、DXを進めるよう促す

「2025年の崖」は、古くなったシステムをそのままにしておくと、維持費や人材不足でかえって大きな損失につながる——という、変革を急ぐための警鐘。

そして、企業が「自分たちのDXはどこまで進んでいるか」を点検する道具がDX推進指標。経産省が用意した自己診断のしくみで、複数の項目を段階で評価する。現行はVer2.0(2022年)で、初版のVer1.0ではない。

なお、DXを後押しする制度として、優れた企業を認めるDX認定制度や、有望企業を選ぶDX銘柄などもある。

わかりやすく言い換えると

要するに、DXは「デジタルで会社を“作り変える”こと」で、デジタル化はその入り口にすぎない、とイメージするとラク。

つまり、①紙をデータにする(デジタイゼーション)、②作業を自動化して効率化する(デジタライゼーション)、③そのうえで商売や組織のかたちそのものを変える(DX)。①②はウォーミングアップ、③が本番。

そして「2025年の崖」は、「古い道具を使い続けると、いつか大きくつまずくよ」という注意書き。だから早めに新しくしてDXを進めよう、という流れ。


試験のツボ

🔴 一番出る:DXは変革(デジタル化の上位概念)

①DX=デジタルでビジネスや組織を作り変える変革

②3段階=①デジタイゼーション②デジタライゼーション③DX(変革)

🔴 次に出る:2025年の崖

①経産省「DXレポート」(2018年)の警鐘

②古いシステムを放置すると大きな経済損失につながりうる

🟡 押さえると安定:DX推進指標はVer2.0

企業がDXの進み具合を自己診断する道具。現行はVer2.0(初版のVer1.0ではない)。DX認定制度やDX銘柄などの制度もある。


よくある間違い

「DXとは紙をデータにするなどのデジタル化のことだ」→ ✗  デジタル化は入り口。DXはビジネスや組織を作り変える変革で、その上位概念。

「2025年の崖とは、システムが速くなって得をするという話だ」→ ✗  古いシステムを放置すると大きな経済損失につながりうる、という警鐘。

「DX推進指標の現行はVer1.0だ」→ ✗  現行はVer2.0(2022年)。初版のVer1.0ではない。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(DXの意味)

📝 オリジナル問題 1 DXの意味

DXに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. DXとは紙の書類をPDFにするなどのデジタル化のことだけを指し、組織の変革は含まないものとされる
  2. DXはデジタル技術でビジネスや組織そのものを作り変える変革で、デジタル化はその入り口にすぎない
  3. DXはコンピュータの電源を効率よく管理するしくみのことで、ビジネスの変革とは無関係とされている
  4. DXは社員の出社時刻を記録する勤怠管理のしくみで、デジタル技術とはとくに関係がないとされている
テクキング
テクキング 解答・解説

解答は 2 だ、わが子よ。

DXは、デジタル技術でビジネスや組織そのものを作り変える変革であり、デジタル化(紙をデータにするなど)はその入り口にすぎぬ。DXは単なるデジタル化の上位概念ぞ。

選択肢1は「デジタル化だけ」が誤り、選択肢3は「電源管理」、選択肢4は「勤怠管理」がいずれも誤りである。

選択肢判定理由
1デジタル化だけでなく変革まで含む
2ビジネスや組織を作り変える変革で正しい
3電源管理のしくみではない
4勤怠管理のしくみではない

オリジナル問題2(2025年の崖)

📝 オリジナル問題 2 2025年の崖

「2025年の崖」に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 古いシステムを放置・刷新できないと大きな経済損失につながりうる、という経産省の警鐘のことである
  2. 2025年になると通信速度が自動的に十倍になり、企業が得をするという見通しのことを指すとされる
  3. 2025年にすべての企業のシステムが自動で最新化され、何の対策も要らなくなるという意味とされる
  4. 2025年の崖とは山岳地帯の地形の名前で、情報システムやDXとはまったく関係がないものとされている
テクキング
テクキング 解答・解説

解答は 1 だ。

「2025年の崖」は、経産省「DXレポート」が示した警鐘で、古いシステム(レガシー)を放置・刷新できないと、大きな経済損失につながりうるという意味である。早めの見直しを促すものぞ、わが子よ。

選択肢2は「通信速度が十倍」、選択肢3は「自動で最新化」、選択肢4は「山岳地帯の地形」がいずれも誤りである。

選択肢判定理由
1古いシステム放置による損失への警鐘で正しい
2通信速度が十倍になる話ではない
3自動で最新化される話ではない
4山岳地帯の地形のことではない

オリジナル問題3(DX推進指標と3段階)

📝 オリジナル問題 3 DX推進指標と3段階

DX推進指標やDXの段階に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. DX推進指標の現行はVer1.0で、これ以降に新しい版が出ることはないものとされている
  2. DXの3段階のうち、最初のデジタイゼーションが最終目標で、変革は含まれないものとされている
  3. DX推進指標は企業がDXの進み具合を自己診断する道具で、現行はVer2.0となっている
  4. DX推進指標は社員の給与を計算する専用ソフトで、DXの進み具合とは無関係なものとされている
テクキング
テクキング 解答・解説

解答は 3 だ、わが子よ。

DX推進指標は、企業がDXの進み具合を自己診断する道具で、現行はVer2.0(2022年)である。初版のVer1.0ではない点に注意ぞ。

選択肢1は「現行はVer1.0」が誤り、選択肢2は「デジタイゼーションが最終目標」が誤り(最終は変革)、選択肢4は「給与計算ソフト」が誤りである。

選択肢判定理由
1現行はVer2.0でVer1.0ではない
2最終段階は変革(DX)である
3自己診断の道具で現行Ver2.0で正しい
4給与計算ソフトではない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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