サービス運用(5プロセス+4機能)とは?5プロセスと4機能

公開: 更新: カテゴリ: マネジメント系

30秒で結論

サービス運用とは(全体像)

サービス運用(Service Operation)は、作り上げたITサービスを、日々止めずに提供し続けるための活動のこと。新しく作る・大きく変える段階ではなく、「できあがったものを毎日きちんと回す」段階を指す。

ここで覚えるのは、サービス運用が「5つのプロセス」と「4つの機能」で成り立っているという形。

試験は、この「5プロセス+4機能」というセットと、なかでもインシデント管理と問題管理の違いをよく問う。


詳しく:5プロセスと4機能

ここが心臓部。まず5つのプロセス(仕事の流れ)を表で押さえる。

サービス運用の5プロセス

プロセス役割かみくだくと
①インシデント管理とにかく早く復旧止まったらまず動かす(応急処置でも可)
②問題管理根本原因をなくす二度と起きないよう原因を断つ
③要求実現定型の依頼に応えるパスワード再設定など決まった頼みごと
④アクセス管理権限の付与・取消入れる人・入れない人を管理する
⑤イベント管理監視とアラートいつもと違う動きを見張って知らせる

とくに大事なのが①インシデント管理と②問題管理の違い

たとえるなら、インシデント管理は火事の初期消火(まず火を消す)、問題管理は出火原因の調査と再発防止(なぜ燃えたかを突き止める)。役割が違う。

次に、4つの機能(仕事を担う組織)。

サービス運用の4機能

機能役割
①サービスデスク利用者の問い合わせ窓口(単一の窓口=SPOC)
②技術管理サーバーやネットワークなど技術の専門部隊
③IT運用管理日々の運用作業(バックアップ・監視など)
④アプリケーション管理業務アプリの面倒を見る

なかでもサービスデスクは、利用者が困ったときのたった一つの窓口(SPOC=Single Point of Contact)として働く。あちこちに連絡せず「まずここ」に集約するのがポイント。

そして注意。サービス運用は「5プロセスだけ」ではなく、4機能も合わせて成り立つ。「プロセスが全部」と思い込むと取りこぼす。

わかりやすく言い換えると

要するに、サービス運用は「ITサービスというお店の毎日の営業」だとイメージするとラク。

つまり、5プロセスは「接客の手順」(トラブル対応・依頼対応・見回りなど)、4機能は「店を回す担当(人・部署)」。手順と担当の両方そろって、お店は毎日まわる。

そして一番の覚えどころは、「インシデント=まず復旧/問題=原因をなくす」。困りごとが起きたら、最初に動かすのがインシデント管理、あとで原因を断つのが問題管理、という順番で押さえる。


試験のツボ

🔴 一番出る:インシデント管理と問題管理の違い

①インシデント管理=復旧優先(応急処置でもまず動かす)

②問題管理=根本原因をなくす(二度と起きないようにする)

🔴 次に出る:5プロセス+4機能のセット

①5プロセス=インシデント・問題・要求実現・アクセス・イベント

②4機能=サービスデスク・技術管理・IT運用管理・アプリケーション管理

🟡 押さえると安定:サービスデスクは単一窓口

サービスデスクは利用者の問い合わせを一つにまとめる窓口(SPOC=Single Point of Contact)。


よくある間違い

「インシデント管理と問題管理は同じもの」→ ✗  インシデント管理は復旧優先、問題管理は根本原因をなくすのが目的で、役割が違う。

「サービス運用は5つのプロセスだけで成り立つ」→ ✗  5プロセスに加えて4つの機能(サービスデスクなど)も合わせて成り立つ。

「サービスデスクは用件ごとに別々の窓口がある」→ ✗  サービスデスクは単一の窓口(SPOC)として問い合わせを一つにまとめる。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(インシデント管理と問題管理)

📝 オリジナル問題 1 インシデント管理と問題管理

インシデント管理と問題管理に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. インシデント管理は根本原因の調査を最優先し、原因が判明するまでサービスを復旧させないものとされる
  2. インシデント管理も問題管理もまったく同じ活動で、目的にも進め方にも違いはないものとされている
  3. インシデント管理はまず復旧を優先し、問題管理は根本原因を調べて再発を防ぐもので、役割が異なる
  4. 問題管理はとにかく早い復旧だけを目的とし、原因の調査や再発防止はいっさい行わないものとされる
テクキング
テクキング 解答・解説

解答は 3 だ、わが子よ。

インシデント管理はまず復旧を優先し(応急処置でもよい)、問題管理は根本原因を調べて再発を防ぐ。火事でいえば「初期消火」と「出火原因の調査」のように役割が異なる。

選択肢1は復旧と原因調査が逆、選択肢2は「同じ活動」が誤り、選択肢4は問題管理の説明が誤りぞ。

選択肢判定理由
1復旧を優先するのがインシデント管理
2目的が異なる別の活動
3復旧優先と根本原因で役割が異なり正しい
4早い復旧が目的なのはインシデント管理

オリジナル問題2(5プロセスと4機能)

📝 オリジナル問題 2 5プロセスと4機能

サービス運用の構成に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. サービス運用は5つのプロセスと4つの機能で成り立ち、機能の代表例にサービスデスクが含まれている
  2. サービス運用は5つのプロセスだけで成り立ち、サービスデスクなどの機能は含まれないものとされる
  3. サービス運用は4つのプロセスと5つの機能で構成され、インシデント管理は機能のひとつとされている
  4. サービス運用にはプロセスという考え方はなく、すべては1つの大きな機能にまとめられているとされる
テクキング
テクキング 解答・解説

解答は 1 だ。

サービス運用は、5つのプロセス(仕事の流れ)と4つの機能(担う組織)で成り立ち、機能の代表がサービスデスクである。「5プロセス+4機能」のセットで覚えるがよい、わが子よ。

選択肢2は「機能を含まない」が誤り、選択肢3は数とインシデントの分類が誤り、選択肢4は「プロセスがない」が誤りぞ。

選択肢判定理由
15プロセス+4機能でサービスデスクは機能で正しい
24機能も合わせて成り立つ
35プロセス+4機能でインシデントはプロセス
4プロセスという考え方は存在する

オリジナル問題3(サービスデスク)

📝 オリジナル問題 3 サービスデスク

サービス運用の機能であるサービスデスクに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. サービスデスクは社員の給与計算だけを担う部署で、利用者からの問い合わせには対応しないとされる
  2. サービスデスクは用件ごとに窓口が分かれており、利用者は内容に応じて別々の窓口へ連絡するとされる
  3. サービスデスクはサーバーを物理的に冷やす空調設備のことで、人による問い合わせ対応はしないとされる
  4. サービスデスクは利用者からの問い合わせを受ける単一の窓口(SPOC)として働く機能のことである
テクキング
テクキング 解答・解説

解答は 4 だ、わが子よ。

サービスデスクは、利用者からの問い合わせを受ける単一の窓口(SPOC=Single Point of Contact)として働く機能である。「困ったらまずここ」と一つに集約するのが役目ぞ。

選択肢1は「給与計算だけ」が誤り、選択肢2は「窓口が分かれる」が単一窓口に反し誤り、選択肢3は「空調設備」が誤りである。

選択肢判定理由
1問い合わせ対応を担う機能である
2単一の窓口にまとめるのが役目
3空調設備ではない
4単一窓口SPOCとして働く機能で正しい

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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