SOC・CSIRT(インシデント対応)とは?役割と6フェーズ

公開: 更新: カテゴリ: セキュリティ系

30秒で結論

SOC・CSIRTとは(全体像)

セキュリティを守るには、「ふだんの見張り」と「事が起きたときの対応」の両方が要る。この2つを担うのがSOCCSIRTだ。

押さえるのは、SOCとCSIRTの役割の違いと、インシデント対応の6フェーズだ。


詳しく:役割と6フェーズを押さえる

ここが心臓部。まず2つの役割を整理する。

SOCとCSIRTの役割

組織役割
SOC24時間365日の監視が中心(SIEM中心・SOARで自動化)
CSIRTインシデント対応の専門チーム(日本はJPCERT/CCが代表)

インシデント対応は6つのフェーズで進む(NIST SP 800-61)。

インシデント対応の6フェーズ

段階内容
準備ふだんから備える
検知異常を見つける
封じ込め被害の広がりを止める
根絶原因(火種)を取り除く
復旧元の状態に戻す
教訓ふり返って次に活かす(事後活動)

言葉を噛み砕いておく。

わかりやすく言い換えると

つまり、SOCは「24時間の警備監視室」、CSIRTは「事故時の消防・初動対応チーム」にたとえるとスッと入る。

SOCは、カメラ(SIEM)で建物をずっと見張り、異常を見つける監視室。CSIRTは、火事(インシデント)が起きたときに駆けつけて対応するチームだ。見張りと対応で役割が分かれる。

対応の流れは、火事にたとえると分かりやすい。準備(日頃の備え)→検知(火災発見)→封じ込め(延焼を止める)→根絶(火種を消す)→復旧(元に戻す)→教訓(反省して次に活かす)。この6段階で進める、というわけだ。


試験のツボ

🔴 一番出る:SOCとCSIRTの違い

①SOC=24時間365日の監視が中心(SIEM中心)

②CSIRT=インシデント対応の専門チーム(日本はJPCERT/CC)

🔴 次に出る:インシデント対応の6フェーズ

①準備・検知・封じ込め・根絶・復旧・教訓

②最後の教訓(事後活動)で次に活かすところまで含む

🟡 押さえると安定:SOC=CSIRTではない。CSIRTは規模を問わず推奨


よくある間違い

「SOCとCSIRTはまったく同じものだ」→ ✗  SOCは監視が中心、CSIRTはインシデント対応の組織。役割が違う。

「CSIRTは大企業だけが持てばよい」→ ✗  規模を問わず持つことが推奨される。

「インシデント対応は復旧で終わりで、ふり返りはしない」→ ✗  最後の教訓(事後活動)まで含む。ふり返って次に活かす。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(SOCとCSIRT)

📝 オリジナル問題 1 SOCとCSIRT

SOCとCSIRTに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. SOCもCSIRTもまったく同じ組織で、監視と対応のどちらも区別なく行うとされているのが実情である
  2. SOCは画面の文字を大きくする設定のことで、セキュリティの監視とは関係しないとされているものである
  3. SOCは24時間365日の監視が中心、CSIRTはインシデント対応の専門チームで、役割が違うものである
  4. CSIRTは通信を速くするためだけのしくみで、そもそもインシデント対応とはまったく関係がないとされているのだ
ピーエムロボ
ピーエムロボ 解答・解説

解答は 3 である。

SOCは24時間365日の監視が中心、CSIRTはインシデント対応の専門チーム。見張りと対応で役割が分かれる。

選択肢1は「まったく同じ」が誤り。選択肢2の画面設定、選択肢4の通信速度は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1監視と対応で役割が違う
2画面設定ではない
3SOC=監視・CSIRT=対応で正しい
4通信を速くするしくみではない

オリジナル問題2(6フェーズ)

📝 オリジナル問題 2 インシデント対応の6フェーズ

インシデント対応のフェーズに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. インシデント対応は復旧で完全に終わりで、ふり返りや教訓の段階はいっさい存在しないとされているのだ
  2. インシデント対応は準備・検知・封じ込め・根絶・復旧・教訓の6段階で進め、最後にふり返って次に活かす
  3. インシデント対応は検知から始まり、準備という段階はそもそも存在しないものとされているのが実情である
  4. インシデント対応は通信の速度を上げる作業のことで、被害の封じ込めや復旧とは関係しないとされている
ピーエムロボ
ピーエムロボ 解答・解説

解答は 2 だ。

インシデント対応は、準備・検知・封じ込め・根絶・復旧・教訓の6段階で進める。最後の教訓(事後活動)で、ふり返って次に活かすところまで含む。

選択肢1は「復旧で終わり」が誤り。選択肢3は「準備がない」が誤り。選択肢4は「通信を速くする作業」が誤りだ。

選択肢判定理由
1教訓の段階まで含む
26段階・最後に教訓で正しい
3準備の段階から始まる
4通信を速くする作業ではない

オリジナル問題3(CSIRTの位置づけ)

📝 オリジナル問題 3 CSIRTの位置づけ

CSIRTに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. CSIRTはインシデント対応の専門チームで、規模を問わず持つことが推奨されるものとされている
  2. CSIRTは大企業だけが持てばよく、中小の組織には不要なものだとされているのが実情だ
  3. CSIRTは画面を拡大する機器のことで、インシデント対応とはまったく関係しないとされているものだ
  4. CSIRTはデータを圧縮するためだけのしくみで、セキュリティの事故対応とは無関係とされているのである
ピーエムロボ
ピーエムロボ 解答・解説

解答は 1 だ。

CSIRTはインシデント対応の専門チームで、規模を問わず持つことが推奨される。「大企業だけ」ではない点が大事だ。

選択肢2は「大企業だけ」が誤り。選択肢3の画面拡大、選択肢4の圧縮は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1対応の専門チーム・規模問わず推奨で正しい
2大企業だけではない
3画面拡大の機器ではない
4圧縮のしくみではない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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