UX/UI・ユーザビリティとは(全体像)
まず2つの言葉を区別しよう。
- UI(User Interface、ユーザーインタフェース)… ユーザーが直接触れる接点。たとえば、画面の見た目、ボタンの配置、文字の大きさなど。
- UX(User Experience、ユーザー体験)… サービスを使う体験全体。見つける・使う・満足する・また使う、といった一連の流れ。
ここで一番大事なのが、UXはUIを含む、より広い概念だということ。UIは「画面などの接点」だけだが、UXは「使ってどう感じたか」までを含む。「UX=UI」と書くと誤りになる。
そして、使いやすさそのものを表すのがユーザビリティ。次の3つの要素で考えるのが基本だ。
詳しく:ユーザビリティ3要素とアクセシビリティ
ここが心臓部。まず、ユーザビリティの3要素を表で押さえよう。
ユーザビリティの3要素
| 要素 | やさしい意味 |
|---|---|
| 有効性 | 目的をきちんと達成できるか |
| 効率性 | 少ない手間・短い時間で達成できるか |
| 満足度 | 気持ちよく、不満なく使えるか |
「ただ動く」だけでなく、目的を達成でき(有効性)・ラクに使えて(効率性)・気持ちよい(満足度)——この3つがそろうほど、使いやすいといえる。
そしてもう1つ、アクセシビリティ。これは、高齢者や障害のある人を含め、できるだけ多くの人が使えるように配慮すること。
ここで注意。アクセシビリティ=高齢者向けの配慮、だけではない。色が見分けにくい人、手が不自由な人なども含め、すべての利用者が使えるようにするのがねらいだ。「高齢者だけ」と限定して考えるのは誤り、という点が問われる。
わかりやすく言い換えると
身近なたとえで整理しよう。
UIとUXの違いは、「お店の見た目・レジ(UI)」と「来店から会計、帰るまでの体験全体(UX)」の関係に近い。要するに、UIは接点の部分、UXはその接点を含む体験まるごと、ということだ。
ユーザビリティの3要素は、「ちゃんと買える(有効性)・すぐ買える(効率性)・気持ちよく買える(満足度)」のイメージ。つまり、達成・ラクさ・満足の3点で使いやすさを見るわけだ。
アクセシビリティは、「だれでも入りやすいお店」にあたる。つまり、段差をなくす・案内を分かりやすくするなど、すべての人が使えるよう配慮することだ。
試験のツボ
🔴 一番出る:UXとUIの違い
①UI=画面など、直接触れる接点
②UX=使う体験全体で、UIを含むより広い概念
🔴 次に出る:ユーザビリティの3要素
①有効性(目的を達成できるか)・効率性(少ない手間か)
②満足度(気持ちよく使えるか)
🟡 押さえると安定:アクセシビリティ
①高齢者や障害のある人を含め、できるだけ多くの人が使える配慮
②「高齢者だけ」ではなく、すべての利用者が対象
よくある間違い
①「UXとUIは、まったく同じ意味だ」→ ✗ UXはUIを含む、より広い概念。UIは画面などの接点だけを指す。
②「アクセシビリティとは、高齢者だけのための配慮だ」→ ✗ 障害のある人なども含め、すべての利用者が使えるよう配慮すること。
③「ユーザビリティは、ただ動けばよく、満足度は関係ない」→ ✗ 有効性・効率性・満足度の3つで考える。満足度も大事な要素。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(UXとUIの違い)
UXとUIの違いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- UIは使う体験全体を指し、UXは画面などの接点だけを指す、逆の関係である
- UIは画面などの接点、UXは体験全体で、UXはUIを含む広い概念である
- UIもUXも、社員の給与を計算することだけを目的にした同じしくみである
- UIもUXも同じ意味で、呼び名が2つあるだけで違いはないとされている
解答は 2 だよ。
UIは画面などの接点、UXは使う体験全体で、UXはUIを含む広い概念だよ。「UI=接点、UX=体験まるごと」と覚えてね。
選択肢1は説明が逆、選択肢3は給与計算、選択肢4は「違いはない」が誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | UIとUXの説明が逆 |
| 2 | ✓ | UXはUIを含む広い概念で正しい |
| 3 | ✗ | 給与計算のしくみではない |
| 4 | ✗ | 両者には違いがある |
オリジナル問題2(ユーザビリティの3要素)
ユーザビリティの3要素として、最も適切なものはどれか。
- 売上・費用・利益という、決算で使う3つの数字のことを指している
- 朝・昼・夜という、1日の3つの時間帯のことを指す言葉である
- 北・南・西という、3つの方角のことを指している言葉である
- 有効性・効率性・満足度という、使いやすさを見る3つの要素である
解答は 4 だよ。
ユーザビリティの3要素は、有効性・効率性・満足度だよ。目的を達成でき、ラクに使えて、気持ちよい、の3点で見るんだ。
選択肢1の決算の数字、選択肢2の時間帯、選択肢3の方角は、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 決算の数字ではない |
| 2 | ✗ | 時間帯のことではない |
| 3 | ✗ | 方角のことではない |
| 4 | ✓ | 有効性・効率性・満足度で正しい |
オリジナル問題3(アクセシビリティ)
アクセシビリティに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- アクセシビリティとは、高齢者だけのための配慮を指す言葉だとされている
- アクセシビリティとは、社員の給与を計算するしくみのことを指している
- 障害のある人なども含め、すべての利用者が使えるよう配慮することである
- アクセシビリティとは、取引先へ請求書を郵送する事務作業のことである
解答は 3 だよ。
アクセシビリティは、障害のある人なども含め、すべての利用者が使えるよう配慮することだよ。「高齢者だけ」ではないんだ。
選択肢1の「高齢者だけ」、選択肢2の給与計算、選択肢4の請求書の事務は、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 高齢者だけではない |
| 2 | ✗ | 給与計算のしくみではない |
| 3 | ✓ | すべての利用者への配慮で正しい |
| 4 | ✗ | 請求書の事務ではない |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 UXとUI = UIは画面などの接点、UXは使う体験全体。UXはUIを含む広い概念。
- 🔴 ユーザビリティの3要素 = 有効性・効率性・満足度。
- 🟡 アクセシビリティ = 高齢者や障害のある人を含め、すべての利用者が使えるよう配慮すること。
次に学ぶ
執筆: SikakuQuest編集部