A/Bテストとは?手順と「意味のある差」の考え方

公開: 更新: カテゴリ: ストラテジ系

30秒で結論

A/Bテストとは(全体像)

A/Bテストとは、AとBという2つのパターンを用意し、見る人にランダム(でたらめ)に振り分けて見せ、どちらの結果が良いかを比べる検証のやり方のこと。

たとえば、Webサイトの「申し込みボタン」を、赤色(A)と青色(B)の2案で試す。来た人を半分ずつ自動で振り分けて、どちらのほうが多く押されたかを数字で比べる。良かったほうを採用すれば、勘ではなくデータで決められるわけだ。

ポイントは、変えるところは1つにしぼること。ボタンの色だけ変えて、ほかは同じにする。そうしないと、結果が良くても「色のおかげ」なのか「別の理由」なのかが分からなくなってしまう。


詳しく:手順と「意味のある差」の考え方

ここが心臓部。A/Bテストの手順を表で押さえよう。

A/Bテストの進め方

手順やること
① 仮説を立てる「青いボタンのほうが押されるのでは?」と予想する
② 2案を用意A(今のまま)とB(変えた案)を作る
③ ランダムに配分来た人を、かたよりなく半分ずつに振り分ける
④ データを集めるどちらが多く押されたかを十分な数だけ集める
⑤ 差をたしかめるその差が「偶然ではなく意味のある差」かを確認する
⑥ 採用を決める意味のある差があれば、良かったほうを採用する

ここで2つの大事な注意点。

ひとつめ。ランダムに振り分けるのは、条件をそろえるため。たとえば「Aは午前の人、Bは夜の人」と分けてしまうと、時間帯のちがいが結果に混ざってしまう。でたらめに振り分ければ、両方の条件がそろう。

ふたつめ。数字が大きいほうが必ず勝ち、ではない。少ない人数で出た小さな差は、たまたま(偶然)かもしれない。だから十分な数を集めて、偶然では説明できない差かを確かめる。これを「意味のある差(統計的に有意な差)」という。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

A/Bテストは、「2種類の味見をして、好まれたほうを選ぶ」のイメージ。AとBを同じ条件で食べ比べてもらい、人気だったほうを採用する。

ランダムに振り分けるのは、くじ引きで公平にチーム分けするのと同じ。最初からかたよって分けると、勝ち負けが「分け方のせい」になってしまう。要するに、条件をそろえて公平に比べるための工夫だ。

「意味のある差」は、サイコロを2回ふって出た差で実力を決めないのと同じ。つまり、回数が少ないと偶然が混ざるから、十分な数で確かめよう、という考え方だ。


試験のツボ

🔴 一番出る:A/Bテストの基本

①2案(AとB)をランダムに見せて、どちらが良いかを比べる

②変えるところは1つにしぼる

🔴 次に出る:ランダム配分の理由

①来た人をかたよりなく振り分け、条件をそろえる

②そうしないと、別の理由が結果に混ざる

🟡 押さえると安定:意味のある差

①少ない人数の小さな差は偶然かもしれない

②十分な数を集めて、偶然では説明できない差かを確かめる


よくある間違い

「A/Bテストは、数字が大きいほうが必ず正解だ」→ ✗  少ない人数の差は偶然かもしれない。十分な数で「意味のある差か」を確かめる。

「A/Bテストは、サンプル(人数)が少なくても問題ない」→ ✗  人数が少ないと偶然が混ざる。意味のある差を見るには十分な数が必要。

「A/Bテストでは、AとBで複数の場所を一度に変えてよい」→ ✗  基本は変えるところを1つにしぼる。複数変えると、どれが効いたか分からなくなる。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(A/Bテストの基本)

📝 オリジナル問題 1 A/Bテストの基本

A/Bテストに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 1つのパターンだけを長く使い続けて、その良し悪しを後から思い出して決める方法である
  2. 社員にアンケート用紙を配り、その回答を多数決でまとめるだけのやり方のことである
  3. 2つのパターンをランダムに見せて、どちらが良い結果になるかを比べる検証の方法である
  4. 商品の在庫の数を毎日数えて、足りない分を発注するためのしくみのことを指している
ストフクロ
ストフクロ 解答・解説

解答は 3 だよ。

A/Bテストは、2つのパターン(AとB)をランダムに見せて、どちらが良い結果になるかを比べるやり方だよ。勘ではなくデータで決められるのが強みだね。

選択肢1は1案だけで比べていない、選択肢2は多数決のアンケート、選択肢4は在庫管理の話で、どれも違うよ。

選択肢判定理由
12案を比べていない
2アンケートの多数決の話
32案をランダムに比べる検証で正しい
4在庫管理の話

オリジナル問題2(ランダム配分の理由)

📝 オリジナル問題 2 ランダム配分の理由

A/Bテストでランダムに振り分ける理由として、最も適切なものはどれか。

  1. ランダムにすると作業がラクになるからで、結果の正しさにはまったく関係がない
  2. 両方の条件をそろえて、色などの違い以外が結果に混ざらないようにするためである
  3. ランダムにすると必ず数字が大きく出るので、見栄えのよい結果になるからである
  4. 振り分け方は結果に関係しないので、好きなように分けてよいということを示すためである
ストフクロ
ストフクロ 解答・解説

解答は 2 だよ。

ランダムに振り分けるのは、両方の条件をそろえて、調べたい違い以外が結果に混ざらないようにするためだよ。「Aは午前、Bは夜」のように分けると、時間帯のちがいが混ざってしまうんだ。

選択肢1の「関係がない」、選択肢3の「必ず大きく出る」、選択肢4の「好きに分けてよい」は、いずれも誤りだよ。

選択肢判定理由
1結果の正しさに関係する
2条件をそろえるためで正しい
3数字が必ず大きくなるわけではない
4分け方は結果に影響する

オリジナル問題3(意味のある差)

📝 オリジナル問題 3 意味のある差の考え方

A/Bテストの結果の見方として、最も適切なものはどれか。

  1. 1人でも多く押したほうを、人数に関係なく必ず採用するのが正しいやり方である
  2. 結果の数字は見る必要がなく、担当者の勘だけで採用を決めてよいとされている
  3. パターンが2つあれば、データを集めなくても良し悪しが分かるとされている
  4. 少ない人数の差は偶然かもしれないので、十分な数で意味のある差かを確かめる
ストフクロ
ストフクロ 解答・解説

解答は 4 だよ。

A/Bテストでは、少ない人数の差は偶然かもしれないので、十分な数を集めて「意味のある差か」を確かめるよ。数字が大きいほうが必ず勝ち、ではないんだ。

選択肢1の「人数に関係なく必ず」、選択肢2の「勘だけ」、選択肢3の「データを集めなくても」は、いずれも誤りだよ。

選択肢判定理由
1人数が少ないと偶然かもしれない
2データで判断するのが基本
3データを集めて比べる必要がある
4十分な数で意味のある差を確かめるで正しい

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

勉強は、クエストになった。

資格の勉強を、冒険に変えるRPG学習アプリ

App Storeで見る