SLA・SLMとは?SLAの典型項目と「約束か管理か」

公開: 更新: カテゴリ: マネジメント系

30秒で結論

SLA・SLMとは(全体像)

まず、2つの言葉を分けて押さえよう。

ここで一番のポイント。SLAは「約束そのもの」、SLMは「その約束を守る管理」だ。略称が似ているので、「SLA=SLM」と思い込むと誤りになる。


詳しく:SLAの典型項目と「約束か管理か」

ここが心臓部。まず、SLAでよく取り決める項目を表で見ておこう。

SLAの典型的な項目

項目やさしい意味
稼働率どれくらい止まらず使えるか(例:99.9%以上)
応答時間操作してから反応が返るまでの速さ
復旧時間障害が起きてから、元に戻すまでの時間
サポート時間問い合わせに対応する時間帯

このように、SLAでは「稼働率」「応答時間」「復旧時間」「サポート時間」などを、数字で具体的に取り決める。あいまいにせず、約束として明確にしておくのがSLAだ。

そして、もう一度、区別を確認しよう。SLAは約束(取り決め)そのもので、SLMはその約束が守られているかを管理する活動。SLMでは、SLAを守れているかをくり返しチェックし、足りなければ手を打つ。

なお、似た合意にOLA(社内の部門どうしの取り決め)やUC(外部の業者との契約)がある。お客さまとの約束がSLA、と区別しておこう。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

SLAは、「ネット契約の『これだけの速さ・つながりやすさを保証します』という約束」のイメージ。つまり、品質を数字で約束したものだ。

SLMは、「その約束がちゃんと守られているかを、見張って管理する役」。要するに、約束を守れているかチェックし、ダメなら直す活動だ。

「SLAとSLMの違い」は、「約束の紙(SLA)」と「約束を守らせる管理(SLM)」の違い。つまり、決めごとそのものか、それを守る活動か、だ。


試験のツボ

🔴 一番出る:SLAとSLMの違い

①SLA=サービス品質の約束(取り決め)そのもの

②SLM=その約束が守られているか管理する活動

🔴 次に出る:SLAの典型項目

①稼働率(例:99.9%以上)・応答時間

②復旧時間・サポート時間などを数字で取り決める

🟡 押さえると安定:似た合意との区別

①お客さまとの約束がSLA

②社内はOLA、外部の業者とはUC


よくある間違い

「SLAとSLMは、まったく同じ意味だ」→ ✗  SLAは約束(取り決め)そのもの、SLMはその約束を守る管理。役割が違う。

「SLAは、数字を使わず、あいまいに決めておくものだ」→ ✗  SLAは稼働率などを数字で具体的に取り決める。あいまいにはしない。

「SLMとは、サービスの品質をいっさい管理しない活動だ」→ ✗  SLMは、SLAが守られているかをくり返し管理する活動。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(SLAの正体)

📝 オリジナル問題 1 SLAの正体

SLAに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 提供者と利用者が、サービス品質の水準を取り決めた約束のことである
  2. 社員の出退勤を記録して、毎月の給与額を計算するためのしくみである
  3. 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指す
  4. 完成したシステムを宣伝して、より多く売るための広告活動である
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 1 だ。

SLAは、提供者と利用者が、サービス品質の水準を取り決めた約束である。「どの水準で提供するか」を決めた合意なのだ。

選択肢2は給与計算、選択肢3は請求書の事務、選択肢4は広告で、どれも違う。

選択肢判定理由
1品質の水準を取り決めた約束で正しい
2給与計算のしくみではない
3請求書の事務の話
4広告活動ではない

オリジナル問題2(SLAとSLMの違い)

📝 オリジナル問題 2 SLAとSLMの違い

SLAとSLMの違いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. SLAは約束を管理する活動で、SLMは約束そのものを指す言葉である
  2. SLAもSLMも、社員の給与を計算するためだけに使う言葉である
  3. SLAもSLMも同じで、呼び名が2つあるだけで違いはないとされる
  4. SLAは品質の約束そのもの、SLMはその約束を守る管理の活動である
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 4 だ。

SLAは品質の約束そのもの、SLMはその約束を守る管理の活動である。決めごとそのものか、守る活動か、の違いなのだ。

選択肢1は説明が逆、選択肢2は給与計算、選択肢3は「違いはない」が誤りである。

選択肢判定理由
1SLAとSLMの説明が逆
2給与計算の言葉ではない
3両者には違いがある
4約束そのものと守る管理で正しい

オリジナル問題3(SLAの典型項目)

📝 オリジナル問題 3 SLAの典型項目

SLAで取り決める典型的な項目として、最も適切なものはどれか。

  1. 朝・昼・夜という、1日の3つの時間帯のことを指している項目である
  2. 北・南・西という、3つの方角のことを指している項目だとされている
  3. 稼働率や応答時間、復旧時間など、品質の水準を表している項目である
  4. 売上・費用・利益という、決算で使う3つの数字のことを指す項目だ
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 3 だ。

SLAの典型項目は、稼働率や応答時間、復旧時間など、品質の水準を表す項目である。数字で具体的に取り決めるのだ。

選択肢1の時間帯、選択肢2の方角、選択肢4の決算の数字は、いずれも違う。

選択肢判定理由
1時間帯のことではない
2方角のことではない
3稼働率など品質の水準で正しい
4決算の数字ではない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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