サービスデスクとは(全体像)
サービスデスクとは、利用者と、ITサービスを提供する側を結ぶ「窓口」のことだ。困りごと(インシデント)の連絡や、いろいろな要望を、まず受け付ける入口になる。
ここで一番のポイント。サービスデスクは、SPOC(Single Point of Contact=単一の窓口)であること。連絡先を1つにまとめておき、利用者は「まずここに言えばよい」状態にする。「SPOCは窓口がいくつもある」と思い込むと誤りになる。Single(単一)なので、窓口は1つだ。
お店でいえば、どんな困りごとも、まず「総合受付」に言えばよい、というイメージ。あちこちに連絡先が散らばっていない状態だ。
詳しく:役割と4つの形態
ここが心臓部。まず、サービスデスクの役割を押さえよう。
- 受付 … 困りごとや要望を、まず受け取る。
- 一次対応 … その場で対応できるものは対応する(簡単な切り分け)。
- エスカレーション … 自分で対応できないものは、専門チームや上の人へ引き継ぐ。
- 満足度の確認 … 利用者がちゃんと助かったかを確かめる。
そして、サービスデスクには4つの形態がある。「全部同じ」と思い込むと誤りなので、表で見ておこう。
サービスデスクの4つの形態
| 形態 | やさしい意味 |
|---|---|
| ローカル | 拠点ごとに窓口を置く |
| 中央集権 | 1か所にまとめて窓口を置く |
| バーチャル | 複数の拠点を、1つの窓口に見せる |
| フォローザサン | 時差のある拠点で交代し、24時間対応する |
とくにおもしろいのがフォローザサン。これは、時差のある拠点をリレーのようにつなぎ、太陽を追いかけるように24時間ずっと対応するやり方だ。
わかりやすく言い換えると
身近なたとえで整理しよう。
サービスデスクは、「お店の総合受付・お客様相談窓口」のイメージ。つまり、困ったらまず連絡する、1つにまとまった入口だ。
SPOC(単一窓口)というのは、連絡先が1つにまとまっていること。要するに、あちこちに連絡先が散らばっていない、ということだ。
フォローザサンは、「世界各地の拠点が、時差を使って交代し、休みなく対応する」こと。つまり、太陽を追いかけるように24時間つなぐ、ということだ。
試験のツボ
🔴 一番出る:単一窓口(SPOC)
①サービスデスクは、利用者とIT提供者を結ぶ単一窓口
②連絡先を1つにまとめ、まずここに言えばよい状態にする
🔴 次に出る:役割
①受付・一次対応・エスカレーション
②利用者の満足度の確認も行う
🟡 押さえると安定:4つの形態
①ローカル・中央・バーチャル・フォローザサン
②フォローザサンは、時差を使って24時間対応する
よくある間違い
①「SPOC(単一窓口)とは、窓口が複数あることを指す」→ ✗ SPOCはSingle(単一)の窓口。連絡先は1つにまとめる。
②「サービスデスクの形態は、すべて同じで1種類だけだ」→ ✗ ローカル・中央・バーチャル・フォローザサンの4形態がある。
③「サービスデスクは、受付をせず、何も対応しない窓口だ」→ ✗ 受付・一次対応・引き継ぎ(エスカレーション)などを行う窓口。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(サービスデスクの正体)
サービスデスクに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 社員の出退勤を記録して、毎月の給与を計算するためのしくみである
- 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指す
- 利用者とIT提供者を結ぶ、単一の窓口(SPOC)のことである
- 完成したシステムを宣伝して、より多く売るための広告活動である
解答は 3 だ。
サービスデスクは、利用者とIT提供者を結ぶ、単一の窓口(SPOC)である。困りごとを、まず受け付ける入口なのだ。
選択肢1は給与計算、選択肢2は請求書の事務、選択肢4は広告で、どれも違う。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 給与計算のしくみではない |
| 2 | ✗ | 請求書の事務の話 |
| 3 | ✓ | 利用者とつなぐ単一窓口で正しい |
| 4 | ✗ | 広告活動ではない |
オリジナル問題2(SPOCの意味)
SPOC(単一窓口)の意味として、最も適切なものはどれか。
- 連絡先を1つにまとめ、まずここに言えばよい状態にすることである
- 連絡先を、わざと複数に分けて散らばらせておくことだとされている
- 社員の給与を計算することだけを目的とした窓口のことだとされる
- 取引先へ請求書を郵送することだけを行う窓口のことだとされる
解答は 1 だ。
SPOCは、連絡先を1つにまとめ、まずここに言えばよい状態にすることである。Single(単一)の窓口なのだ。
選択肢2の「複数に分ける」、選択肢3の給与計算、選択肢4の請求書の事務は、いずれも違う。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 連絡先を1つにまとめるで正しい |
| 2 | ✗ | 複数に分けるのは誤り |
| 3 | ✗ | 給与計算の窓口ではない |
| 4 | ✗ | 請求書の事務の窓口ではない |
オリジナル問題3(4つの形態)
サービスデスクの形態に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- すべて同じで、形態は1種類だけしかないものだとされている
- ローカル・中央・バーチャル・フォローザサンの4形態がある
- 社員の給与を計算する形態だけがあるものだとされているものだ
- 取引先へ請求書を郵送する形態だけがあるものだとされている
解答は 2 だ。
サービスデスクには、ローカル・中央・バーチャル・フォローザサンの4形態がある。フォローザサンは、時差を使って24時間対応するやり方だ。
選択肢1の「1種類だけ」、選択肢3の給与計算、選択肢4の請求書の事務は、いずれも違う。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 1種類だけではない |
| 2 | ✓ | 4形態があるで正しい |
| 3 | ✗ | 給与計算の形態ではない |
| 4 | ✗ | 請求書の事務の形態ではない |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 サービスデスク = 利用者とIT提供者を結ぶ、単一窓口(SPOC)。困りごとの最初の受付役。
- 🔴 SPOC(単一窓口) = 連絡先を1つにまとめ、まずここに言えばよい状態にする。
- 🟡 4つの形態 = ローカル・中央・バーチャル・フォローザサン(時差で24時間対応)。
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執筆: SikakuQuest編集部