PERT/CPM・クリティカルパスとは?PERTとCPMの違い、フロート

公開: 更新: カテゴリ: マネジメント系

30秒で結論

PERT/CPM・クリティカルパスとは(全体像)

プロジェクトには、たくさんの作業があり、「Aが終わってからB」というように順序がある。PERT/CPMは、その作業の順序とかかる日数を図にして、全体のスケジュールを管理する手法だ。

ここで一番大事なのがクリティカルパス。これは、作業の経路(道すじ)のうち、いちばん長い経路(最長経路)のこと。

なぜ大事かというと、この最長経路が、プロジェクト全体の最短の所要日数を決めるから。クリティカルパス上の作業が1日遅れると、全体も1日遅れる。だから、ここはとくに注意して管理する。

名前から「クリティカル(重要)=最短」と思いがちだが、実際は最長の経路。ここをまちがえやすいので注意だ。


詳しく:PERTとCPMの違い、フロート

ここが心臓部。まず、PERTとCPMの違いを表で押さえよう。

PERTとCPMの違い

手法工期(日数)の見積もり方
PERT確率的に見積もる(楽観・最頻・悲観の3つの値から計算)
CPM確定的に見積もる(1つの決まった日数で考える)

PERTは、「うまくいけば◯日・ふつう◯日・最悪◯日」という3つの見積もりを使って、見込みの日数を出す。CPMは、「この作業は◯日」と1つの値で考える。どちらも作業の順序を図にする点は同じだ。

そしてもう1つ、フロート(余裕時間)。これは、クリティカルパス以外の作業がもっている「遅れても全体に影響しない余裕」のこと。

クリティカルパス上の作業には余裕(フロート)がないが、それ以外の作業には少し余裕がある。余裕がない=最優先で管理すべきがクリティカルパス、と整理できる。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

クリティカルパスは、「ゴールまでの、いちばん時間がかかる道のり」のイメージ。料理でいえば、いちばん時間のかかる工程(煮込みなど)が全体の完成時間を決める。要するに、最長の道すじが全体の早さを左右する、ということ。

PERTとCPMの違いは、「3つの予想から見込む(PERT)」か「1つの決め打ちで考える(CPM)」か。つまり、見積もりに幅を持たせるか、1つに決めるか、の違いだ。

フロートは、「遅れても大丈夫な余裕時間」。クリティカルパスにはこの余裕がないから、いちばん注意が必要だ。


試験のツボ

🔴 一番出る:クリティカルパス

①作業の経路のうち、いちばん長い経路(最長経路)

②ここが遅れると全体が遅れる。最優先で管理する

🔴 次に出る:PERTとCPMの違い

①PERT=確率的に見積もる(楽観・最頻・悲観の3点)

②CPM=確定的に見積もる(1つの決まった日数)

🟡 押さえると安定:フロート

①クリティカルパス以外の作業がもつ「余裕時間」

②クリティカルパス上には余裕(フロート)がない


よくある間違い

「クリティカルパスとは、いちばん短い経路のことだ」→ ✗  クリティカルパスは、いちばん長い経路(最長経路)。全体の所要日数を決める。

「PERTとCPMは、まったく同じ手法だ」→ ✗  PERTは確率的(3点見積もり)、CPMは確定的(1つの値)に見積もる。

「クリティカルパス上の作業には、たっぷり余裕(フロート)がある」→ ✗  クリティカルパス上には余裕がない。だからいちばん注意して管理する。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(PERT/CPMの正体)

📝 オリジナル問題 1 PERT/CPMの正体

PERT/CPMに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 社員の出退勤の時刻を記録して、毎月の給与を正しく計算するためのしくみである
  2. 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指している
  3. 完成したシステムの不具合を、運用しながら直していく日々の作業である
  4. 作業の順序と日数を図にして、プロジェクトのスケジュールを管理する手法である
プロネコ
プロネコ 解答・解説

解答は 4 だよ。

PERT/CPMは、作業の順序と日数を図にして、プロジェクトのスケジュールを管理する手法だよ。

選択肢1は給与計算、選択肢2は請求書の事務、選択肢3は運用中の修正で、どれも違うよ。

選択肢判定理由
1給与計算のしくみではない
2請求書の事務の話
3運用中の不具合修正の話
4スケジュールを管理する手法で正しい

オリジナル問題2(PERTとCPMの違い)

📝 オリジナル問題 2 PERTとCPMの違い

PERTとCPMの違いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. PERTは確定的に1つの値で、CPMは確率的に3点で見積もる、逆の関係である
  2. PERTもCPMも、社員の給与を計算することだけを目的にした同じしくみである
  3. PERTは確率的に3点で見積もり、CPMは確定的に1つの決まった値で見積もる
  4. PERTもCPMも同じ手法で、呼び名が2つあるだけで違いはないとされている
プロネコ
プロネコ 解答・解説

解答は 3 だよ。

PERTは確率的(楽観・最頻・悲観の3点見積もり)、CPMは確定的(1つの値)に見積もるよ。

選択肢1は説明が逆、選択肢2は給与計算、選択肢4は「違いはない」が誤りだよ。

選択肢判定理由
1PERTとCPMの説明が逆
2給与計算のしくみではない
3PERTは確率・CPMは確定で正しい
4両者には違いがある

オリジナル問題3(クリティカルパス)

📝 オリジナル問題 3 クリティカルパス

クリティカルパスに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. クリティカルパスとは、いちばん短い経路のことを指している言葉である
  2. 作業の経路のうち、いちばん長い経路で全体の所要日数を決める経路である
  3. クリティカルパスとは、社員の給与を計算するしくみのことを指している
  4. クリティカルパスとは、取引先へ請求書を郵送する作業のことを指している
プロネコ
プロネコ 解答・解説

解答は 2 だよ。

クリティカルパスは、作業の経路のうち、いちばん長い経路で、全体の所要日数を決める経路だよ。「最短」ではなく「最長」なんだ。

選択肢1は「いちばん短い」が誤り、選択肢3の給与計算、選択肢4の請求書の作業は、いずれも誤りだよ。

選択肢判定理由
1最短ではなく最長
2最長経路で全体を決めるで正しい
3給与計算のしくみではない
4請求書の作業ではない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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