WBSとは?ワークパッケージとMECE

公開: 更新: カテゴリ: マネジメント系

30秒で結論

WBSとは(全体像)

WBSは、「Work Breakdown Structure」の略で、日本語では作業分解構造図プロジェクトでやるべき作業を、大きなまとまりから小さな作業へと、段階的に分解して整理した図のことだ。

たとえば「ホームページを作る」という大きな作業を、「設計」「制作」「テスト」に分け、さらに「制作」を「文章作成」「画像準備」に分ける……というように、木が枝分かれするように細かくしていく

ここで一番大事なのが、WBSは「やる順番」を表す図ではないこと。あくまで作業を分解して整理した図で、順番(スケジュール)は別の図で表す。「順序図」と思い込むと誤りになる。


詳しく:ワークパッケージとMECE

ここが心臓部。まず、WBSの言葉を押さえよう。

WBSの要点

言葉意味
WBS作業を階層的に分解して整理した図
ワークパッケージいちばん下まで分けた、見積もり・管理の最小単位

いちばん下の要素がワークパッケージ。ここまで細かくすると、「どれくらい時間がかかるか」「いくらかかるか」「だれが担当するか」が見積もりやすくなる。WBSは、見積もり・スケジュール・コスト・担当割りの土台になるわけだ。

そしてもう1つ、分解するときの大事な考え方がMECE(ミーシー、モレなく・ダブりなく)。作業を分けるとき、抜け(モレ)も重なり(ダブり)もないようにすることだ。

これに関係するのが過不足なしの考え方分けた子の作業をすべて足すと、ちょうど親の作業になる(足りなくも、余分でもない)ようにする。MECEに分けられていれば、自然とこれも満たせる。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

WBSは、「大きな仕事を、付箋で小さく分けて貼り出す」イメージ。大→中→小と分けて、全体の作業を見える化する。要するに、やることを分解して整理した図だ。

「順番ではない」というのは、分けた付箋を、まだ時間順に並べていない状態にあたる。つまり、WBSは「何をやるか」の分解で、「いつやるか」の順番は別、ということ。

MECEは、「分けた部分を集めると、ちょうど全体になる(抜けも重なりもない)」こと。つまり、モレなくダブりなく分ける、という考え方だ。


試験のツボ

🔴 一番出る:WBSの正体

①プロジェクトの作業を、大→小へ階層的に分解した図

②「やる順番」ではなく「作業の分解」を表す

🔴 次に出る:ワークパッケージ

①いちばん下まで分けた、見積もり・管理の最小単位

②見積もり・スケジュール・コスト・担当割りの土台になる

🟡 押さえると安定:MECEと過不足なし

①MECE=モレなく・ダブりなく分ける

②分けた子をすべて足すと、ちょうど親になる(過不足なし)


よくある間違い

「WBSは、作業を行う順番(スケジュール)を表す図だ」→ ✗  WBSは作業を分解した図。順番は別の図で表す。

「WBSの分解では、抜けや重なりがあってもよい」→ ✗  MECE(モレなく・ダブりなく)に分けるのが大事。

「ワークパッケージとは、プロジェクト全体をまとめた最上位のことだ」→ ✗  ワークパッケージは、いちばん下まで分けた最小単位のこと。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(WBSの正体)

📝 オリジナル問題 1 WBSの正体

WBSに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 社員の出退勤の時刻を毎日記録して、毎月の給与を計算するためのしくみである
  2. 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指している
  3. プロジェクトの作業を、大きいものから小さいものへ階層的に分解した図である
  4. 完成したシステムの不具合を、運用しながら直していく日々の作業である
プロネコ
プロネコ 解答・解説

解答は 3 だよ。

WBSは、プロジェクトの作業を、大きいものから小さいものへ階層的に分解した図だよ。やることを分けて見える化するんだ。

選択肢1は給与計算、選択肢2は請求書の事務、選択肢4は運用中の修正で、どれも違うよ。

選択肢判定理由
1給与計算のしくみではない
2請求書の事務の話
3作業を階層的に分解した図で正しい
4運用中の不具合修正の話

オリジナル問題2(ワークパッケージ)

📝 オリジナル問題 2 ワークパッケージ

ワークパッケージに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. プロジェクト全体をひとまとめにした、いちばん上の要素のことを指している
  2. 社員の出退勤を記録して、給与を計算するためのしくみのことを指している
  3. 取引先へ請求書を郵送する事務作業のことを、まとめて指す言葉である
  4. WBSでいちばん下まで分けた、見積もりや管理の最小単位のことである
プロネコ
プロネコ 解答・解説

解答は 4 だよ。

ワークパッケージは、WBSでいちばん下まで分けた、見積もりや管理の最小単位だよ。ここまで細かくすると見積もりやすくなるんだ。

選択肢1は「いちばん上」が誤り、選択肢2の給与計算、選択肢3の請求書の事務は、いずれも誤りだよ。

選択肢判定理由
1いちばん下の最小単位
2給与計算のしくみではない
3請求書の事務ではない
4いちばん下の最小単位で正しい

オリジナル問題3(WBSと順番)

📝 オリジナル問題 3 WBSと順番の関係

WBSと作業の順番に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. WBSは作業を分解した図で、やる順番そのものは別の図で表す
  2. WBSは、作業を行う順番(スケジュール)だけを表した図である
  3. WBSは、抜けや重なりがあっても問題ないように作る図である
  4. WBSは、社員の給与を計算することだけを目的にした図である
プロネコ
プロネコ 解答・解説

解答は 1 だよ。

WBSは、作業を分解した図で、やる順番そのものは別の図で表すよ。「順番の図」と思い込むと誤りなんだ。

選択肢2は「順番だけ」が誤り、選択肢3は「抜けや重なりOK」が誤り(MECEが大事)、選択肢4は給与計算で誤りだよ。

選択肢判定理由
1分解の図で順番は別で正しい
2順番だけを表す図ではない
3モレなくダブりなく(MECE)が大事
4給与計算の図ではない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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