マネジメントシステム(ISO)とは?会社の目的を達成するために仕事を体系的に管理するしくみ

公開: 更新: カテゴリ: ストラテジ系

30秒で結論

マネジメントシステムとは(全体像)

マネジメントシステムとは、会社の目的を達成するための、体系立てた管理のしくみのこと。「だれかの記憶や勘でなんとなく回す」のではなく、ルールや手順を決めて、組織全体できちんと運営する。

このしくみのつくり方には世界共通のお手本があり、それを定めているのがISO(国際標準化機構)という団体だ。ISOが「このテーマはこういう管理をしましょう」とまとめたものがISO規格で、テーマごとに番号がついている。会社はその番号の規格にそってしくみを整え、第三者の認証機関にチェックしてもらって「ちゃんとできています」というお墨付き(認証)をもらう。


詳しく:主要なISO規格をこの表で覚える

ここが心臓部。試験は番号とテーマの組み合わせをよく聞いてくる。次の表で一気に覚えよう。

主要なISO規格

番号テーマひとことで言うと
ISO 9001品質マネジメント商品やサービスの品質を保つしくみ
ISO 14001環境マネジメント環境への配慮を管理するしくみ
ISO/IEC 27001情報セキュリティ(ISMS)情報を守るしくみ
ISO 45001労働安全衛生働く人の安全と健康を守るしくみ
ISO 22301事業継続(BCMS)災害などでも事業を続けるしくみ

特に大事なことを2つ。

ひとつめ。情報セキュリティの規格 ISO/IEC 27001 は、ISMSの国際規格だ。ISMS(アイエスエムエス=Information Security Management System、情報セキュリティマネジメントシステム)とは、情報を守るためのしくみそのもの。「ISO27001」と「ISMS」は別物ではなく、ISMSを世界共通の形にしたのがISO27001、という関係になる。

ふたつめ。認証するのは国ではなく、民間の認証機関だ。よく「ISO認証は国が出す」と思われがちだが、実際にチェックしてお墨付きを出すのは民間の第三者機関。そして、しくみを良くしていくときは、前に学んだPDCAサイクルを回して継続的に改善する。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

ISO規格は、料理コンテストの「審査基準」のようなもの。「衛生管理ならこの基準」「味の管理ならこの基準」とテーマごとに分かれていて、お店はその基準にそって体制を整える。

認証は、その基準を満たしているか審査員(民間の認証機関)が確かめて出す合格証。つまり、合格証を出すのは大会の主催団体であって、国が出すわけではない、ということ。要するに、ISOは「世界共通の基準を作る人」、認証機関は「基準を満たしているか確かめる人」と役割が分かれている。


試験のツボ

🔴 一番出る:番号とテーマの対応

①ISO 9001 = 品質/ISO 14001 = 環境

②ISO/IEC 27001 = 情報セキュリティ(ISMS)

🔴 次に出る:認証の主体

①認証を出すのは国ではなく、民間の第三者認証機関

②会社は規格にそってしくみを整え、審査を受けて認証を取る

🟡 押さえると安定:ISO27001とISMSの関係

①ISMSは情報を守るしくみそのもの

②ISO/IEC 27001はそのISMSの国際規格(別物ではない)


よくある間違い

「ISO認証は国が認定する」→ ✗  認証を出すのは民間の第三者認証機関。国が直接出すわけではない。

「ISO27001とISMSはまったく別の制度」→ ✗  ISO27001はISMS(情報を守るしくみ)の国際規格。別物ではなく、同じものを規格にしたもの。

「ISO9001は環境の規格」→ ✗  ISO9001は品質の規格。環境はISO14001のほう。番号とテーマを取り違えないこと。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(番号とテーマ)

📝 オリジナル問題 1 ISO規格の番号とテーマ

ISO規格の番号とテーマの組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

  1. ISO 9001は品質、ISO 14001は環境、ISO/IEC 27001は情報セキュリティを対象とする規格
  2. ISO 9001は環境、ISO 14001は品質、ISO/IEC 27001は労働安全衛生の管理を対象とする規格
  3. ISO 9001は情報セキュリティ、ISO 14001は事業継続、ISO 45001は品質を対象とする規格
  4. ISO 9001も14001も27001も、すべて労働安全衛生という同じテーマを対象とする規格
ビズラビ
ビズラビ 解答・解説

解答は 1 だよ。

ISO 9001は品質、ISO 14001は環境、ISO/IEC 27001は情報セキュリティ(ISMS)の規格だよ。番号とテーマをセットで覚えてね。

選択肢2は品質と環境が逆、選択肢3は対応がばらばらで誤り、選択肢4は「すべて同じテーマ」が誤りだね。

選択肢判定理由
19001=品質・14001=環境・27001=情報で正しい
2品質と環境の対応が逆
3番号とテーマの対応がばらばら
4それぞれ別のテーマを対象とする

オリジナル問題2(認証の主体)

📝 オリジナル問題 2 ISO認証の主体

ISOマネジメントシステムの認証に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 認証は国の役所が会社に対してただちに発行するもので、民間の機関は一切関与しないと説明している
  2. 認証は会社が自分で達成したと宣言すれば成立し、外部のチェックはまったく必要ないと説明している
  3. 認証は民間の第三者認証機関が審査して出すもので、会社は規格にそって整えると説明している
  4. 認証は一度取得すれば永久に有効で、その後はしくみを改善する必要は一切ないと説明している
ビズラビ
ビズラビ 解答・解説

解答は 3 だよ。

ISO認証は、民間の第三者認証機関が審査して出すもの。会社は規格にそってしくみを整え、審査を受けて認証を取るんだ。国が直接出すわけではないよ。

選択肢1は「国の役所が発行」が誤り、選択肢2は自己宣言では成立しないので誤り、選択肢4は改善を続ける必要があるので誤りだね。

選択肢判定理由
1出すのは国ではなく民間の認証機関
2自己宣言では成立せず外部審査が必要
3民間機関が審査して出すもので正しい
4PDCAで改善を続ける必要がある

オリジナル問題3(ISO27001とISMS)

📝 オリジナル問題 3 ISO27001とISMSの関係

ISO/IEC 27001とISMSの関係に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. ISO/IEC 27001は品質を、ISMSは環境をそれぞれ管理する、まったく別物のしくみだと説明
  2. ISO/IEC 27001は情報を守るしくみ(ISMS)の国際規格で、両者は同じものだと説明
  3. ISMSは国が法律で定めた強制制度で、ISO/IEC 27001とは無関係だと説明
  4. ISO/IEC 27001は事業継続の規格で、ISMSは労働安全衛生のしくみだと説明
ビズラビ
ビズラビ 解答・解説

解答は 2 だよ。

ISMSは情報を守るしくみそのもの。ISO/IEC 27001は、そのISMSを世界共通の形にした国際規格だよ。別物ではなく、同じものを指しているんだ。

選択肢1は品質・環境の話で誤り、選択肢3は「国の法律で強制」が誤り、選択肢4は事業継続や労働安全衛生の話で別物だね。

選択肢判定理由
127001は情報セキュリティの規格
227001はISMSの国際規格で同じものを指す
3国が定めた強制制度ではない
4事業継続や安全衛生とは別

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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