継続的サービス改善(CSI)とは(全体像)
継続的サービス改善は、英語の「Continual Service Improvement」を略してCSIともいう。ITサービスの品質を、くり返し少しずつ良くしていく活動のことだ。
ITサービスの一生の流れ(ライフサイクル)の中で、運用しながら「もっと良くできないか」を考え、改善していくのがこの活動。お店でいえば、開店して終わりではなく、お客さまの反応を見てメニューや接客を少しずつ良くし続けるのと同じだ。
ここで一番のポイント。CSIは1回やって終わりではなく、ずっと続ける「サイクル」だ。「一度改善したらおしまい」と思い込むと誤りになる。
詳しく:PDCAと「測定が土台」
ここが心臓部。CSIの土台になる考え方を見ておこう。
CSIを支える考え方
| 考え方 | やさしい意味 |
|---|---|
| PDCA | 計画→実行→評価→改善を、ぐるぐるくり返す |
| 測定(KPI) | 良くなったかを数字で測る(KPI=大事な指標) |
| 継続 | 1回で終わらず、ずっと回し続ける |
CSIの進め方の土台が、PDCA。計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Act)を、ぐるぐるとくり返す考え方だ。回すたびに、少しずつ良くなっていく。
そして、改善には測定(KPI)が欠かせない。KPIとは「大事な指標(数字)」のこと。いまどうなっているかを測ってこそ、どこを良くすべきかが分かる。測らずに「なんとなく」では、改善しているかも分からない。だから、測定がCSIの土台になる。
なお、CSIは監視(見守ること)も含むが、それだけではない。測って、分析して、良くするところまでが改善活動だ。「CSI=監視だけ」と思い込むと誤りになる。
わかりやすく言い換えると
身近なたとえで整理しよう。
CSIは、「お店を開けたあとも、お客さまの反応を見て、味や接客を少しずつ良くし続けること」のイメージ。つまり、一度きりではなく、ずっと続ける改善だ。
PDCAは、「計画して、やって、ふり返って、直す」をぐるぐる回すこと。要するに、回すたびに少し良くなる輪っかだ。
「測定が土台」というのは、良くなったかを数字で確かめること。つまり、測らなければ、改善できているかが分からない。
試験のツボ
🔴 一番出る:CSIの正体
①サービスの品質を、くり返し少しずつ良くしていく活動
②1回で終わらず、ずっと続けるサイクル
🔴 次に出る:PDCAをくり返す
①計画→実行→評価→改善を、ぐるぐる回す
②回すたびに、少しずつ良くしていく
🟡 押さえると安定:測定(KPI)が土台
①良くなったかを数字(KPI)で測る
②測ってこそ、どこを改善すべきかが分かる
よくある間違い
①「CSIは、1回改善したら、それで完結する活動だ」→ ✗ CSIは、1回で終わらず、ずっと続けるサイクル。回し続けて少しずつ良くする。
②「CSIとは、ただ監視(見守ること)だけをする活動だ」→ ✗ 監視も含むが、測って分析し、良くするところまでが改善活動。
③「CSIには、測定(KPI)は必要なく、感覚だけで進めてよい」→ ✗ 測定(KPI)が土台。測ってこそ、改善できているかが分かる。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(CSIの正体)
継続的サービス改善(CSI)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 社員の出退勤を記録して、毎月の給与を計算するためのしくみである
- 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指す
- サービスの品質を、くり返し少しずつ良くし続けていく活動である
- 完成したシステムを宣伝して、より多く売るための広告活動である
解答は 3 だ。
CSIは、サービスの品質を、くり返し少しずつ良くしていく活動である。1回で終わらず、ずっと続けるのだ。
選択肢1は給与計算、選択肢2は請求書の事務、選択肢4は広告で、どれも違う。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 給与計算のしくみではない |
| 2 | ✗ | 請求書の事務の話 |
| 3 | ✓ | くり返し品質を良くする活動で正しい |
| 4 | ✗ | 広告活動ではない |
オリジナル問題2(PDCAをくり返す)
CSIの進め方に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1回だけ改善したら、その後はいっさい見直しをしないものだとされている
- 社員の給与を計算する作業を、くり返し行うことだとされているものだ
- 取引先へ請求書を郵送する事務を、くり返すことだとされているものだ
- PDCA(計画→実行→評価→改善)を、ぐるぐるとくり返していくものだ
解答は 4 だ。
CSIは、PDCA(計画→実行→評価→改善)を、ぐるぐるとくり返していくものである。回すたびに少しずつ良くなるのだ。
選択肢1の「1回だけ」、選択肢2の給与計算、選択肢3の請求書の事務は、いずれも違う。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 1回で終わりではない |
| 2 | ✗ | 給与計算の作業ではない |
| 3 | ✗ | 請求書の事務ではない |
| 4 | ✓ | PDCAをくり返すで正しい |
オリジナル問題3(測定が土台)
CSIにおける測定(KPI)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 良くなったかを数字(KPI)で測ることが、改善の土台になる
- 測定はいっさい必要なく、ただ感覚だけで進めてよいとされている
- 社員の給与を計算することだけが、測定の目的だとされている
- 取引先へ請求書を郵送する件数だけを測ればよいとされている
解答は 1 だ。
CSIでは、良くなったかを数字(KPI)で測ることが、改善の土台になる。測ってこそ、どこを良くすべきかが分かるのだ。
選択肢2の「測定は不要」、選択肢3の給与計算、選択肢4の請求書の件数は、いずれも違う。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 測定が改善の土台で正しい |
| 2 | ✗ | 感覚だけでは進められない |
| 3 | ✗ | 給与計算が目的ではない |
| 4 | ✗ | 請求書の件数だけではない |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 継続的サービス改善(CSI) = サービスの品質を、くり返し少しずつ良くしていく活動。
- 🔴 PDCAをくり返す = 計画→実行→評価→改善を、ぐるぐる回して少しずつ良くする。
- 🟡 測定(KPI)が土台 = 良くなったかを数字で測ってこそ、どこを改善すべきかが分かる。
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執筆: SikakuQuest編集部