ファシリティマネジメントとは?4つの要素とティア区分

公開: 更新: カテゴリ: マネジメント系

30秒で結論

ファシリティマネジメント(FM)とは(全体像)

ファシリティマネジメント(FM)とは、データセンターやオフィスなどの「施設・設備」を、きちんと管理する活動のことだ。

ITのシステムは、サーバーなどの機械だけでは動かない。電気が止まらないこと、暑くなりすぎないこと、勝手に人が入れないことなど、それを置く「場所」と「設備」が整っていてこそ動く。FMは、その土台を支える役目だ。

ここで一番のポイント。FMは「IT部門の外の話」ではなく、ITインフラを支える基盤だ。「FMはITに関係ない」と思い込むと誤りになる。場所と設備が崩れれば、ITも動かない。


詳しく:4つの要素とティア区分

ここが心臓部。まず、IT系のFMでよく出る要素を表で押さえよう。

ファシリティマネジメントの主な要素

要素やさしい意味
電源停電に備える(UPS=無停電電源装置、自家発電など)
空調サーバーが熱で壊れないよう冷やす
物理セキュリティ入退室管理・監視カメラで、勝手に入れないようにする
耐震・防火地震や火事から、設備を守る

とくに大事なのが電源。停電してもすぐ止まらないように、UPS(無停電電源装置)で一時的に電気を供給したり、自家発電で備えたりする。

そして、データセンターにはティア(Tier)区分という、可用性(止まりにくさ)の水準がある。Tier1〜Tier4に分かれ、Tier4がいちばん高い水準(完全に二重化されている)だ。ここで注意。数字が大きいほうが、水準は高い。「Tierの数字が大きいほど可用性が低い」と思い込むと誤りだ(逆になる)。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

FMは、「お店の建物の管理」のイメージ。電気・空調・防犯・耐震を整えて、商売の土台を守る。つまり、中の活動を支える「場所と設備」のお世話だ。

UPSは、「停電してもしばらく電気を送れる、予備のバッテリー」のイメージ。要するに、急に電気が切れてもすぐには止まらないための備えだ。

ティア区分は、「データセンターの止まりにくさのランク」。つまり、数字が大きいTier4ほど、止まりにくい高い水準だ。


試験のツボ

🔴 一番出る:FMの正体

①データセンターやオフィスの施設・設備を管理する活動

②IT部門の外ではなく、ITインフラを支える基盤

🔴 次に出る:主な要素

①電源(UPS)・空調

②物理セキュリティ・耐震/防火

🟡 押さえると安定:ティア区分

①Tier1〜Tier4の、可用性の水準

②数字が大きいTier4がいちばん高い水準


よくある間違い

「ファシリティマネジメントは、ITとは関係のない話だ」→ ✗  FMはITインフラを支える基盤。場所と設備が崩れれば、ITも動かない。

「データセンターのティアは、数字が大きいほど可用性が低い」→ ✗  逆で、数字が大きいTier4がいちばん高い水準。

「FMでは、電源(UPSなど)の備えは考えなくてよい」→ ✗  電源は重要な要素。停電に備えてUPSや自家発電を用意する。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(FMの正体)

📝 オリジナル問題 1 FMの正体

ファシリティマネジメントに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 社員の出退勤を記録して、毎月の給与を計算するためのしくみである
  2. 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指す
  3. データセンターやオフィスの、施設・設備を管理していく活動である
  4. 完成したシステムを宣伝して、より多く売るための広告活動である
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 3 だ。

ファシリティマネジメントは、データセンターやオフィスの、施設・設備を管理する活動である。ITを支える土台を整えるのだ。

選択肢1は給与計算、選択肢2は請求書の事務、選択肢4は広告で、どれも違う。

選択肢判定理由
1給与計算のしくみではない
2請求書の事務の話
3施設・設備を管理する活動で正しい
4広告活動ではない

オリジナル問題2(主な要素)

📝 オリジナル問題 2 FMの主な要素

ファシリティマネジメントの主な要素として、最も適切なものはどれか。

  1. 電源(UPS)・空調・物理セキュリティ・耐震などの要素である
  2. 売上・費用・利益・税金という、会社の決算で使う4つの数字である
  3. 朝・昼・夕・夜という、1日の4つの時間帯のことを指している
  4. 北・東・南・西という、4つの方角のことを指している言葉だ
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 1 だ。

主な要素は、電源(UPS)・空調・物理セキュリティ・耐震などである。ITを置く場所と設備を、まるごと整えるのだ。

選択肢2の決算の数字、選択肢3の時間帯、選択肢4の方角は、いずれも違う。

選択肢判定理由
1電源・空調・物理セキ・耐震で正しい
2決算の数字ではない
3時間帯のことではない
4方角のことではない

オリジナル問題3(ティア区分)

📝 オリジナル問題 3 データセンターのティア区分

データセンターのティア区分に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 数字が大きいほど可用性が低く、Tier1がいちばん高い水準である
  2. 数字の大きさと可用性は、いっさい関係がないものだとされている
  3. 社員の給与を計算する水準を、数字で表したものだとされている
  4. 数字が大きいほど可用性が高く、Tier4がいちばん高い水準である
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 4 だ。

ティア区分は、数字が大きいほど可用性が高く、Tier4がいちばん高い水準である。完全に二重化された、止まりにくい水準なのだ。

選択肢1は向きが逆、選択肢2は「関係ない」、選択肢3は給与計算で誤りである。

選択肢判定理由
1向きが逆になっている
2数字と可用性は関係する
3給与計算の水準ではない
4Tier4が最高水準で正しい

まとめ

押さえどころ

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執筆: SikakuQuest編集部

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