EA(エンタープライズアーキテクチャ)とは?4つの階層

公開: 更新: カテゴリ: ストラテジ系

30秒で結論

EAとは(全体像)

EAは、Enterprise Architecture(エンタープライズアーキテクチャ)の略。「エンタープライズ」は「会社・組織全体」、「アーキテクチャ」は「全体の設計・骨組み」という意味で、合わせて会社全体のしくみを、体系立てて設計する考え方を指す。

部署ごとにバラバラにシステムを作ると、つながらず、ムダや重複が生まれやすい。そこでEAでは、会社全体を見わたして、業務とシステムをそろえて設計する

ここで一番大事なのは、EAはシステム(技術)だけの話ではないということ。業務のやり方そのものも設計の対象に含む。「ITの図面」ではなく「会社のしくみ全体の図面」だと考えると分かりやすい。


詳しく:4つの階層

ここが心臓部。EAは、会社のしくみを4つの階層(レイヤー)に分けて整理する。上から「やりたいこと」、下にいくほど「それを支えるIT」になる。

EAの4つの階層

階層やさしい意味
ビジネスどんな業務を、どう進めるか(仕事のやり方)
データその業務で、どんな情報を扱うか
アプリケーションその情報を扱う、ソフト(システムの機能)
テクノロジそれらを動かす土台(機器・ネットワークなど)

順番にイメージするとつながる。「こういう業務をしたい(ビジネス)」→「そのために必要な情報は何か(データ)」→「その情報を扱うソフトは何か(アプリ)」→「それを動かす土台は何か(テクノロジ)」という流れだ。

一番上にビジネス(業務)があるのが大切なところ。業務の目的が先にあって、それを支えるためにシステムや技術がある、という順番になっている。

なお、EAは古い考え方ではなく、会社全体を整理する土台として、DXの時代にも使われ続けている

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

EAは、「家を建てるときの全体設計」のイメージ。どんな暮らしをしたいか(ビジネス)を決め、必要な部屋や持ち物(データ)を考え、設備(アプリ)を選び、土台や配管(テクノロジ)を整える。要するに、暮らし方から土台まで、全体をそろえて設計するということだ。

4つの階層は、「上が目的、下が手段」の関係。つまり、業務(やりたいこと)が一番上で、技術(それを支える土台)が一番下、という並びだ。

「EAはシステムだけ」という誤解は、家の設計を「配管だけの図面」だと思い込むようなもの。実際は、暮らし方(業務)も含めた全体の図面なんだ。


試験のツボ

🔴 一番出る:4つの階層

①ビジネス(業務)・データ(情報)

②アプリケーション(ソフト)・テクノロジ(土台)

🔴 次に出る:業務も含むこと

①EAはシステム(技術)だけの話ではない

②一番上に業務(ビジネス)があり、技術がそれを支える

🟡 押さえると安定:位置づけ

①会社全体を見わたして、業務とシステムをそろえて設計する

②DXの時代にも、整理の土台として使われ続けている


よくある間違い

「EAは、システム(技術)の設計だけを指す」→ ✗  EAは業務(ビジネス)も含む。一番上に業務があり、技術がそれを支える4階層。

「EAは、部署ごとにバラバラにシステムを作る考え方だ」→ ✗  EAは逆で、会社全体を見わたして、ムダや重複が出ないようそろえて設計する。

「EAは、もう使われていない古い考え方だ」→ ✗  EAは、会社全体を整理する土台として、DXの時代にも使われ続けている。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(EAとは)

📝 オリジナル問題 1 EAの意味

EA(エンタープライズアーキテクチャ)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 完成したシステムの不具合を、運用中に見つけて直す日々の作業のことを指している
  2. 社員一人ひとりのパソコンを、最新の機種に買い替える取り組みのことを指している
  3. 会社全体のしくみ(業務とシステム)を、体系立てて設計する考え方のことである
  4. 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことだけを指している
ストフクロ
ストフクロ 解答・解説

解答は 3 だよ。

EAは、会社全体のしくみ(業務とシステム)を、体系立てて設計する考え方だよ。システムだけでなく業務も含むのが大事なところだね。

選択肢1は運用中の修正、選択肢2はパソコンの買い替え、選択肢4は請求書の事務で、どれも違うよ。

選択肢判定理由
1運用中の不具合修正の話
2パソコンの買い替えの話
3会社全体のしくみを体系的に設計で正しい
4請求書の事務の話

オリジナル問題2(4つの階層)

📝 オリジナル問題 2 EAの4階層

EAの4つの階層の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

  1. ビジネス・データ・アプリケーション・テクノロジの4つの階層で整理する
  2. 売上・費用・利益・税金という、決算で使う4つの数字で整理するものである
  3. 朝・昼・夕・夜という、1日の4つの時間帯に分けて整理するものである
  4. 北・東・南・西という、4つの方角に分けて拠点を整理するものである
ストフクロ
ストフクロ 解答・解説

解答は 1 だよ。

EAは、ビジネス(業務)・データ(情報)・アプリケーション(ソフト)・テクノロジ(土台)の4つの階層で整理するよ。「業務・情報・ソフト・土台」と覚えてね。

選択肢2の決算の数字、選択肢3の時間帯、選択肢4の方角は、どれもEAの階層ではないよ。

選択肢判定理由
1業務・データ・アプリ・技術の4階層で正しい
2決算の数字の話
3時間帯の分け方の話
4方角の分け方の話

オリジナル問題3(EAの範囲)

📝 オリジナル問題 3 EAが含む範囲

EAが対象とする範囲に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. EAは機器やネットワークなど、土台となる技術だけを対象にした考え方である
  2. EAはシステムだけでなく、業務(ビジネス)のやり方そのものも対象に含む
  3. EAは社員の給与計算だけを対象にした、経理のための考え方のことである
  4. EAは会社の決算書を作ることだけを対象にした、会計のための考え方である
ストフクロ
ストフクロ 解答・解説

解答は 2 だよ。

EAは、システムだけでなく、業務(ビジネス)のやり方そのものも対象に含むよ。4階層の一番上に業務があり、技術がそれを支えるんだ。

選択肢1の「技術だけ」、選択肢3の「給与計算だけ」、選択肢4の「決算書だけ」は、いずれも誤りだよ。

選択肢判定理由
1技術だけでなく業務も含む
2業務のやり方も対象に含むで正しい
3給与計算だけの考え方ではない
4決算書だけの考え方ではない

まとめ

押さえどころ

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執筆: SikakuQuest編集部

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