CSR・コーポレートガバナンスとは?CSRは会社が社会に対して負う責任

公開: 更新: カテゴリ: ストラテジ系

30秒で結論

CSR・コーポレートガバナンスとは(全体像)

会社は商品を売って利益を出すだけの存在ではない。働く人・取引先・地域・地球環境など、たくさんのステークホルダー(利害関係者=その会社に関わるすべての人や組織)に支えられて成り立っている。だから「社会に対しても責任を果たそう」という考えがCSRだ。

一方で、会社の経営者が暴走したり、不正をしたりしては困る。そこで「経営をきちんと見張り、正しく運営させるしくみ」を用意する。これがコーポレートガバナンス(企業統治)だ。CSRが「社会への姿勢」なら、ガバナンスは「内側を正しく保つしくみ」と覚えると混ざらない。


詳しく:似た略語をこの表で仕分ける

ここが心臓部。試験は似た言葉の区別を聞いてくる。次の表で一気に仕分けよう。

CSRまわりの用語の仕分け

用語読み・正式名ひとことで言うと
CSRCorporate Social Responsibility会社が社会に負う責任(考え方・姿勢)
CSVCreating Shared Value社会の役に立ちながら利益も出す戦略(責任より一歩進んだ攻めの発想)
ESG環境・社会・ガバナンス投資家が会社を選ぶときの判断基準
SDGs持続可能な開発目標世界が2030年に向けて掲げる17の共通目標
CGコードコーポレートガバナンス・コード上場会社向けのルール集(法律ではない)

特に大事な区別を2つ。

ひとつめ。CSRとCSVは似て非なるもの。CSRは「社会に対して責任を果たそう」という姿勢・考え方。CSVは「社会の課題を解決すること自体でお金も稼ごう」という戦略だ。たとえば、環境にやさしい商品を開発してそれが売れて利益になるなら、それはCSV(社会の役立ち=利益)になる。

ふたつめ。CGコードは法律ではない。これは上場会社が守るべきルールをまとめたもので、「従うか、従わないなら理由を説明するか(コンプライ・オア・エクスプレイン)」という形をとる。罰則のある法律とは違う、という点がよく問われる。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

CSRは、お店が「地域のゴミ拾いにも参加します」と約束する姿勢。CSVは、そのゴミ拾いをきっかけに評判が上がって売上も伸びるという、社会貢献とお金もうけが両立した形。つまり、CSVは「いいことをしたら、それが商売にもつながった」という発想だ。

ESGは、お金を出す人(投資家)が「この会社、環境や社会にちゃんと配慮してる?」とチェックするメガネ。ガバナンスは、お店の店長が暴走しないように見張る本部のしくみだとイメージするとつかみやすい。要するに、ESGは「見られる側の会社」を「見る側の投資家」が評価するための観点、ということ。


試験のツボ

🔴 一番出る:CSRとCSVの違い

①CSR = 社会への責任という姿勢・考え方

②CSV = 社会貢献と利益を同時に実現する戦略

🔴 次に出る:略語の正体

①ESG = 環境・社会・ガバナンスで会社を見る投資の判断基準

②SDGs = 2030年に向けた17の世界共通目標

🟡 押さえると安定:CGコードは法律ではない

①上場会社向けのルール集

②「従うか、従わないなら説明する」という形で運用される


よくある間違い

「CSRとCSVは同じ意味」→ ✗  CSRは責任という姿勢、CSVは社会貢献で利益も出す戦略。一歩進んだ攻めの発想がCSV。

「CGコードは法律だ」→ ✗  CGコードは上場会社向けのルール。罰則のある法律ではなく、説明すれば従わない選択もできる。

「ESGは会社の社会貢献活動そのもの」→ ✗  ESGは投資家が会社を選ぶときの判断基準。活動そのものではなく「見るものさし」のほう。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(CSRとCSVの違い)

📝 オリジナル問題 1 CSRとCSVの違い

CSRとCSVの違いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. CSRは社会貢献で利益を出す戦略を指し、CSVはその利益を社会へ還元する義務のことを指している
  2. CSRもCSVも、会社がもうけた利益の一部を必ず寄付することを義務づけた、まったく同じ制度のこと
  3. CSRは会社が社会に負う責任という姿勢で、CSVは社会の課題解決と利益を同時に実現する戦略のこと
  4. CSRは投資家が会社を選ぶ基準のことで、CSVは世界が掲げる持続可能な17の目標のことを指している
ビズラビ
ビズラビ 解答・解説

解答は 3 だよ。

CSRは「社会に責任を果たそう」という姿勢・考え方、CSVは「社会の課題を解決しながら利益も出そう」という戦略だよ。CSVのほうが一歩進んだ攻めの発想だね。

選択肢1はCSRとCSVの説明が入れ替わっていて誤り。選択肢2は寄付の義務ではないので誤り、選択肢4はESGとSDGsの説明だね。

選択肢判定理由
1CSRとCSVの説明が入れ替わっている
2寄付を義務づける制度ではない
3CSR=責任の姿勢、CSV=両立の戦略で正しい
4これはESGとSDGsの説明

オリジナル問題2(CGコードの位置づけ)

📝 オリジナル問題 2 コーポレートガバナンス・コードの位置づけ

コーポレートガバナンス・コードに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 上場会社向けのルール集で、従うか、従わない場合は理由を説明するかという形で運用されるもの
  2. すべての会社に適用される法律で、違反すると重い罰金がただちに科せられる強制力を持つ決まり
  3. 投資家が守るべき投資ルールを定めたもので、会社の経営のあり方には関係しないとされる基準
  4. 会社が掲げる商品の品質目標をまとめたもので、達成できないと国の認証が取り消される規格
ビズラビ
ビズラビ 解答・解説

解答は 1 だよ。

コーポレートガバナンス・コードは、上場会社が守るべきルールをまとめたもの。「従うか、従わないなら理由を説明する(コンプライ・オア・エクスプレイン)」という形で運用されるよ。

選択肢2は「法律で罰金」が誤り、選択肢3は投資家向けではなく会社の経営に関わるので誤り、選択肢4は品質規格の話で別物だよ。

選択肢判定理由
1上場会社向けルールで、従うか説明するかの形
2罰則のある法律ではない
3会社の経営のあり方に関わるルール
4品質規格の説明で別物

オリジナル問題3(ESGとSDGs)

📝 オリジナル問題 3 ESGとSDGsの意味

ESGとSDGsに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. ESGは世界が2030年に向けて掲げる17の共通目標で、SDGsは投資家が会社を見る判断基準のこと
  2. ESGは環境・社会・ガバナンスで会社を見る投資の判断基準、SDGsは世界共通の持続可能な開発目標
  3. ESGもSDGsも、上場会社だけに義務づけられた、罰則のある法律上の決まりという点で共通している
  4. ESGは会社の品質管理の国際規格のことで、SDGsは会社の事業を継続させるための計画のことをいう
ビズラビ
ビズラビ 解答・解説

解答は 2 だよ。

ESGは環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)の観点で会社を見る、投資家の判断基準。SDGsは世界が2030年に向けて掲げる17の持続可能な開発目標だよ。

選択肢1はESGとSDGsの説明が入れ替わっていて誤り。選択肢3は法律ではないので誤り、選択肢4はISO規格やBCPの話で別物だね。

選択肢判定理由
1ESGとSDGsの説明が入れ替わっている
2ESG=投資の判断基準、SDGs=世界の目標で正しい
3罰則のある法律ではない
4品質規格や事業継続計画の説明で別物

まとめ

押さえどころ

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執筆: SikakuQuest編集部

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