スキマ時間・通勤でITパスポート|1日10分でも積み上がる

公開: 更新: カテゴリ: 学習法・キャリア

「たった10分」を、あなどらない

まず知ってほしいのは、スキマ時間は、思っているよりずっと大きな力を持つということです。

1日10分。たったそれだけ、と思うかもしれません。でも、これを毎日続けると、1週間で70分、1か月で約5時間、半年で30時間にもなります。iパスの勉強時間の目安が100〜180時間ほどですから、スキマ時間だけでも、その何割かをまかなえる計算です。

イメージしやすいように、もう少し具体的に考えてみましょう。往復の通勤で合わせて20分、昼休みに10分、夜に10分。これだけで、1日40分です。平日5日で200分、つまり3時間以上。これを1か月続ければ、それだけで十数時間の勉強量になります。机に向かう時間をわざわざ作らなくても、これだけ積み上がるんです。

1日10〜15分のスキマ学習を、複数の場面で重ねれば、1日30分以上になることも珍しくありません。机に向かう「まとまった1時間」を待つより、細切れの10分を確実に拾うほうが、忙しい人には現実的なんです。

しかも、スキマ時間には「待ち時間のついで」という気軽さがあります。机に向かって「さあ勉強するぞ」と気合いを入れる必要がない。電車に乗ったついで、コーヒーを待つついでに、スッと始められる。この始めやすさが、続けやすさにもつながります。

忙しい社会人や学生にとって、まとまった時間は貴重品です。でも、スキマ時間なら、1日のあちこちに転がっています。それを拾い集めるだけで、合格への道は十分に作れるんです。

「忙しくて勉強できない」という言葉の裏には、たいてい「まとまった時間が取れない」という思い込みがあります。でも、勉強はまとまった時間でないとできない、というルールはありません。むしろ、短い時間を何度も重ねるほうが、忙しい人の生活には自然になじみます。発想を「まとまった時間を作る」から「スキマを拾う」に切り替えるだけで、勉強はぐっと身近になるんです。


スキマ時間に「向く学習」「向かない学習」

とはいえ、スキマ時間に何でも詰め込めばいい、というわけではありません。短い時間には、それに向いた学習があります。

スキマ学習の向き・不向き

向いている向いていない
4択問題を数問解く長い章を一気に読み込む
用語の意味を確認する計算問題をじっくり解く
間違えた問題を見直すノートをまとめて作る

スキマ時間に向くのは、短く区切れる学習です。4択問題を数問、用語を一つ二つ、間違えたところの見直し——どれも、5分や10分で一区切りつきます。中断しても、また次のスキマで続きから再開しやすい。これが、細切れの時間にぴったりなんです。

逆に、長い文章を読み込んだり、計算問題にじっくり取り組んだりするのは、まとまった時間向き。スキマでやろうとすると、途中で中断して、かえって効率が落ちます。こうした学習は、週末などのまとまった時間に回すのがいいでしょう。

たとえば、略語の多い用語は、スキマ暗記の得意分野です。経営戦略を分析するSWOT分析、会社の業務をまとめて管理するERP、モノの流れを管理するSCM——こうした用語は、4択の反復でスッと頭に入ります。通勤中の数分が、そのまま得点力に変わっていくんです。


なぜ「分けて学ぶ」と記憶に残るのか

ここで、うれしい事実をお伝えします。実は、スキマ時間に「分けて学ぶ」やり方は、まとめて一気に詰め込むより、記憶に残りやすいんです。

これは「間隔反復学習」と呼ばれる、学びの仕組みです。同じことを、間を空けて何度も思い出すと、知識は長く定着します。逆に、一夜漬けのように一度に詰め込むと、忘れるのも早い。つまり、スキマ学習は、忙しいから仕方なくやる代用品ではなく、むしろ記憶に効く「正攻法」なんです。

通勤のたびに同じ分野の問題に触れると、「前にも見たな」という再会が生まれます。この間を空けた再会こそが、記憶を強くするカギ。スキマ学習は、自然とこの「間隔」を作ってくれるんです。

具体的には、こんなふうに回すと効果的です。今日は通勤でストラテジ分野を数問、明日はマネジメント、明後日はテクノロジ。そして数日後、また最初の分野に戻ってくる。この「ぐるぐる回す」やり方が、間隔反復そのものになります。

この「ぐるぐる回す」には、もう一つ利点があります。毎日違う分野に触れるので、飽きにくいんです。同じ分野ばかり続けると、どうしても単調になりがち。でも、日替わりで分野が変わると、新鮮な気持ちで取り組めます。飽きずに続けられることも、合格までの大事な要素なんです。

要するに、忙しいあなたのスキマ学習は、ハンデではありません。分けて学ぶことが、そのまま記憶術になっている。これは、まとまった時間が取れる人にも勝るとも劣らない、強い学び方なんです。


スマホ1台で、スキマ学習を回す

最後に、実際の回し方です。スキマ学習の心強い味方は、いつも手元にあるスマホです。

通勤電車、昼休み、レジの行列、人を待つ数分——こうした場面で、スマホを取り出して4択を数問。アプリなら、前回の続きから再開できたり、間違えた問題だけをまとめて出してくれたりします。テキストを広げる必要がないので、立ったままでも、片手でも進められます。

アプリのいいところは、記録が自動で残ることです。どこまで進んだか、どの問題を間違えたかを、いちいち自分で管理しなくていい。スキマ時間は短いからこそ、こうした「考えなくても進む」仕組みが効いてきます。取り出して、すぐ問題に入れる。この手軽さが、スキマ学習を支えてくれます。

1日のスキマ学習プラン例

朝の通勤電車4択を5問、頭の準備運動に
昼休みの食後用語を2〜3個、軽く確認
夕方の待ち時間間違えた問題を見直し
夜の通勤・帰宅後朝の続きを5問、復習に

ポイントは、「どの場面で何をやるか」を、ざっくり決めておくこと。毎回「何をしよう」と迷っていると、それだけで時間が過ぎてしまいます。「朝は新しい問題、夜は復習」くらいの大まかなルールがあると、迷わずスッと始められます。

そして、スキマ学習はCBT方式のiパスと、とても相性がいい。試験そのものがパソコンでの4択ですから、ふだんスマホで4択に慣れておくと、本番の形式にも自然と馴染めます。日々のスキマ演習が、そのまま本番のリハーサルになるわけです。


スキマと、まとまった時間を組み合わせる

スキマ学習は強力ですが、それだけで全部をまかなおうとしなくても大丈夫です。いちばん効率がいいのは、平日のスキマと、週末のまとまった時間を、役割分担させることです。

平日のスキマでは、4択演習や用語の暗記といった「数をこなす学習」を。そして週末には、平日にうまく解けなかった分野をじっくり復習したり、計算問題に腰を据えて取り組んだりする。スキマで広く触れ、週末で深く理解する——この組み合わせが、無理なく実力を伸ばしてくれます。

平日のスキマで「触れる回数」を稼ぎ、週末で「理解の深さ」を補う。どちらか一方ではなく、二つを噛み合わせると、忙しくても着実に前へ進めます。

もし週末も忙しいなら、平日のスキマだけでも構いません。大切なのは、自分の生活リズムに合った形を見つけること。つまり、決まった正解はなく、続けられるやり方こそが、あなたにとっての最適解なんです。


  • 1日10分のスキマ学習も、積み重ねれば大きな時間になる
  • スキマに向くのは、4択・用語暗記・見直しなど短く区切れる学習
  • 分けて学ぶと記憶に残る(間隔反復学習)=スキマは正攻法
  • 3分野をぐるぐる回すと、自然と間隔反復になる
  • スマホ1台で回せて、CBT方式の本番とも相性がいい


理解度チェック

ここまでの話、どれくらい整理できたか確かめてみましょう。

📝 オリジナル問題 1 スキマ時間の活かし方

本文の説明する、スキマ時間の活かし方として正しいものはどれか。

  1. スキマ時間は短すぎるので、勉強には使わないほうがよい
  2. まとまった1時間が取れる日まで、勉強は待つべきである
  3. 1日10分でも、毎日積み重ねれば大きな勉強時間になる
  4. スキマ時間には、長い章をまとめて読み込むのが最適だ
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 3 である。

1日10分のスキマ学習も、毎日続ければ、1か月で約5時間、半年で30時間にもなる。要するに、細切れの時間を拾い集めるだけで、合格への道は十分に作れるのである。

選択肢判定理由
1✗ 誤り短い時間も十分に活かせる
2✗ 誤りまとまった時間を待つ必要はない
3✓ 正解10分の積み重ねが力になる
4✗ 誤り長文の読み込みはスキマに不向き

まとまった時間を待つより、ずっと現実的なのである。

📝 オリジナル問題 2 スキマに向く学習

本文が勧める、スキマ時間に向いている学習として正しいものはどれか。

  1. 計算問題を、紙に書きながらじっくり時間をかけて解く
  2. ノートに、その日の内容をきれいにまとめて清書していく
  3. テキストの長い章を、最初から最後まで一気に読み込む
  4. 4択問題を数問解いたり、用語の意味を確認したりする
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 4 である。

スキマ時間に向くのは、4択を数問、用語を確認するなど、短く区切れる学習だ。中断しても、次のスキマで続きから再開しやすい。つまり、細切れの時間にぴったりの学び方なのである。

選択肢判定理由
1✗ 誤り計算はまとまった時間向き
2✗ 誤り清書は時間がかかり不向き
3✗ 誤り長文の読み込みは中断しやすい
4✓ 正解短く区切れて再開もしやすい

長い学習は、週末などにまとめるのがよいのである。

📝 オリジナル問題 3 分けて学ぶ効果

本文の説明する「間隔反復学習」の効果として正しいものはどれか。

  1. 一夜漬けで一気に詰め込むほど、知識は長く定着する
  2. 間を空けて何度も思い出すと、記憶が長く残りやすい
  3. 同じ分野を一度学べば、二度と復習する必要はなくなる
  4. 分けて学ぶやり方は、まとめて学ぶより記憶に残らない
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 2 である。

間隔反復学習とは、間を空けて何度も思い出すことで、記憶を長く定着させる仕組みだ。スキマ学習は、自然とこの「間隔」を作ってくれる。噛み砕いて言えば、分けて学ぶことが、そのまま記憶術になっているのである。

選択肢判定理由
1✗ 誤り一夜漬けは忘れるのも早い
2✓ 正解間を空けた再会が記憶を強める
3✗ 誤り復習があってこそ定着する
4✗ 誤り分けて学ぶほうが残りやすい

スキマ学習は、記憶に効く正攻法なのである。


「これなら、忙しくても始められそう」と思ってもらえたなら、編集部としては嬉しいです。

通勤や昼休みのスキマ時間で4択を回したい人は、シカクエのアプリを使ってみるのも一つの方法です。前回の続きや、間違えた問題から再開できるので、細切れの時間でも無駄なく積み上げられます。

アプリを見てみる

もちろん、薄手の問題集を持ち歩いて、スキマで解くのもいい方法です。大事なのは、1日のあちこちに転がっているスキマ時間を、少しずつ拾い集めていくことだと思います。

次に読むなら、こんな記事もどうぞ。

SWOT分析 — 強み・弱み・機会・脅威で、戦略を整理する考え方ERP — 会社のお金や在庫などの業務を、まとめて管理する仕組みSCM — 仕入れから販売まで、モノの流れ全体を管理する考え方

勉強は、クエストになった。

資格の勉強を、冒険に変えるRPG学習アプリ

App Storeで見る