SWOT分析とは(全体像)
SWOT分析は、会社の状況を4つの箱に整理して、戦略を考えるための手法。4つの箱はそれぞれ、強み(Strengths)・弱み(Weaknesses)・機会(Opportunities)・脅威(Threats)を表す。
いちばん大事なのは、この4つが「内部」と「外部」に分かれること。強み・弱みは、自分たちの中にあること(内部要因)。機会・脅威は、自分たちの外側の環境にあること(外部要因)。この内外の区別が、SWOTの土台になる。
詳しく:4要素とクロスSWOTを押さえる
ここが心臓部。まず4要素を表で整理しよう。
SWOTの4要素
| 区分 | 要素 | 意味 |
|---|---|---|
| 内部要因 | 強み(S) | 自分たちの得意なこと |
| 内部要因 | 弱み(W) | 自分たちの苦手なこと |
| 外部要因 | 機会(O) | まわりの環境で有利なこと |
| 外部要因 | 脅威(T) | まわりの環境で不利なこと |
特に大事な2つを掘り下げよう。
ひとつめ。内部と外部の区別。強み・弱みは「自分たちのこと」だから内部要因、機会・脅威は「まわりの環境のこと」だから外部要因。「自社で変えられること」が内部、「自社では変えにくい環境」が外部、と分けると整理しやすい。
ふたつめ。クロスSWOT。4つを並べるだけで終わらず、掛け合わせて具体的な戦略を作るのがクロスSWOTだ。強み×機会=積極策、弱み×機会=改善策、強み×脅威=差別化、弱み×脅威=守りや撤退、というように、組み合わせから打ち手を導く。「SWOTは並べるだけ」という思い込みは誤りだ。
わかりやすく言い換えると
身近なたとえで整理しよう。
内部と外部は、「自分の力」と「天気」の違いに近い。足の速さ(強み)や苦手な科目(弱み)は自分のこと(内部)、晴れ・雨(機会・脅威)はまわりの環境(外部)。つまり、自分で変えられるか、環境かで分けるということ。
クロスSWOTは、「手持ちのカードと場の状況を組み合わせて作戦を立てる」イメージ。強みを機会に当てる、弱みは守る、というように組み合わせる。要するに、並べた4つを掛け合わせて打ち手を出すということ。
試験のツボ
🔴 一番出る:4要素と内外の区別
①強み・弱みは内部要因(自分たちのこと)
②機会・脅威は外部要因(まわりの環境のこと)
🔴 次に出る:クロスSWOT
①4つを掛け合わせて具体的な戦略を作る
②強み×機会=積極策、弱み×脅威=守りや撤退など
🟡 押さえると安定:使い方の注意
①SWOTは並べるだけで終わらせない
②組み合わせて打ち手を導くのが本来の使い方
よくある間違い
①「機会や脅威は、自社の内部のことを指す」→ ✗ 機会・脅威はまわりの環境のこと(外部要因)。内部は強み・弱み。
②「SWOTは4つを並べて終わりの分析だ」→ ✗ クロスSWOTで掛け合わせ、具体的な戦略を作るところまでが本来の使い方。
③「強みと弱みは、まわりの環境を表す」→ ✗ 強み・弱みは自分たちのこと(内部要因)。環境は機会・脅威。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(クロスSWOT)
クロスSWOTに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 強みや弱みと、機会や脅威を掛け合わせて、具体的な戦略を作る方法だと説明している
- 4つの要素をただ並べるだけで、戦略は作らずに終わらせる方法のことだと説明しているもの
- 事業を花形や負け犬など4つの象限に分類していく方法のことだと説明しているもの
- 製品・価格・流通・販売促進を組み合わせて売り方を決める方法のことだと説明しているもの
解答は 1 だよ。
クロスSWOTは、強み・弱みと、機会・脅威を掛け合わせて、具体的な戦略を作る方法だよ。並べるだけで終わらせないのがポイントだね。
選択肢2は「並べるだけ」が誤り、選択肢3はPPM、選択肢4は4Pの説明だね。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 掛け合わせて戦略を作るで正しい |
| 2 | ✗ | 並べるだけで終わらせない |
| 3 | ✗ | 4象限分類はPPMの話 |
| 4 | ✗ | 売り方の組み合わせは4Pの話 |
オリジナル問題2(内部要因と外部要因)
SWOTの内部要因と外部要因に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 強み・弱みは外部要因で、機会・脅威は内部要因だという、内外が逆の関係だと説明しているもの
- 強み・弱みは内部要因(自分たちのこと)、機会・脅威は外部要因(環境)だと説明しているもの
- 4つの要素はすべて外部要因で、自社のことは一切含まないと説明しているもの
- 4つの要素はすべて内部要因で、まわりの環境は含まないと説明しているもの
解答は 2 だよ。
強み・弱みは内部要因(自分たちのこと)、機会・脅威は外部要因(まわりの環境)だよ。自分で変えられるか、環境かで分けてね。
選択肢1は内外が逆、選択肢3は「すべて外部」が誤り、選択肢4は「すべて内部」が誤りだね。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 内部と外部が逆になっている |
| 2 | ✓ | 強み弱み=内部、機会脅威=外部で正しい |
| 3 | ✗ | 強み・弱みは内部要因 |
| 4 | ✗ | 機会・脅威は外部要因 |
オリジナル問題3(4要素)
SWOT分析の4つの要素の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
- 顧客・競合・自社・市場という、市場を見る4つの視点を指す要素だと説明しているもの
- 製品・価格・流通・販売促進という、売り方に関する4つの要素だと説明しているもの
- 強み・弱み・機会・脅威という、内部と外部の両方を見る4つの要素だと説明している
- 花形・金のなる木・問題児・負け犬という、事業の4分類のことだと説明しているもの
解答は 3 だよ。
SWOT分析の4要素は、強み・弱み・機会・脅威だよ。強み・弱みが内部、機会・脅威が外部を表すんだ。
選択肢1は3C、選択肢2は4P、選択肢4はPPMの分類だね。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 顧客・競合・自社は3Cの視点 |
| 2 | ✗ | 製品・価格などは4Pの要素 |
| 3 | ✓ | 強み・弱み・機会・脅威で正しい |
| 4 | ✗ | 花形・負け犬などはPPMの分類 |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 4要素と内外 = 強み・弱みは内部要因、機会・脅威は外部要因。
- 🔴 クロスSWOT = 4つを掛け合わせて具体的な戦略を作る。
- 🟡 使い方の注意 = 並べるだけで終わらせず、組み合わせて打ち手を導く。
次に学ぶ
- 3C分析・4P ── 状況分析の枠組み。SWOTと合わせて「状況を見る道具」として押さえよう。
- PPM ── 事業を4象限に分けて資源配分を考える手法。SWOTとは別の枠組みとして区別しよう。
執筆: SikakuQuest編集部