PPMとは?4つの分類を表で押さえる

公開: 更新: カテゴリ: ストラテジ系

30秒で結論

PPMとは(全体像)

PPMは、会社がいくつもの事業を持っているとき、どれにお金(資源)を回すかを考えるための手法。一つひとつの事業を、2つのものさしで測って、4つのグループに分ける。

この2軸の組み合わせで、事業を花形・金のなる木・問題児・負け犬の4つに分ける。それぞれの意味と、お金の回し方を押さえるのが中心だ。


詳しく:4つの分類を表で押さえる

ここが心臓部。4象限を表で整理しよう。

PPMの4分類

分類成長率シェア考え方
花形高い高い伸び盛り。投資を続けて育てる
金のなる木低い高いよく稼ぐ収益源。ここで得たお金を他へ回す
問題児高い低い伸びる市場だがシェア低。投資するか見きわめ
負け犬低い低い撤退も検討。ただし即やめとは限らない

特に大事な2つを掘り下げよう。

ひとつめ。お金の流れ。よく稼ぐ金のなる木で得たお金を、伸びそうな問題児花形に回して育てる、というのがPPMの基本的な考え方だ。「成長率は低いがシェアが高い」金のなる木が、資金の供給源になる。

ふたつめ。負け犬=即撤退とは限らない。負け犬(成長率・シェアともに低い)は撤退の検討対象だが、条件によっては続けることもある。「負け犬は必ずすぐやめる」という画一的な思い込みは誤りだ。なお、軸は成長率と「シェア」で、売上高そのものではない点も注意。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

4分類は、「果樹園の木」でイメージできる。よく実る大木(金のなる木)で稼ぎ、これから伸びる若木(花形・問題児)に肥料(お金)を回す。あまり実らない木(負け犬)は植え替えを考える。つまり、稼ぐ木のお金を、伸びる木に回すということ。

2つの軸は、「市場が伸びているか」と「自分の取り分が大きいか」。要するに、市場の勢いと、自分のシェアの2つで事業を見るということ。


試験のツボ

🔴 一番出る:2つの軸

①縦は市場の成長率、横は市場でのシェア

②売上高そのものではなく「シェア」で見る

🔴 次に出る:4つの分類

①花形(成長率・シェアともに高い)・金のなる木(成長率低・シェア高)

②問題児(成長率高・シェア低)・負け犬(ともに低い)

🟡 押さえると安定:お金の流れと撤退

①金のなる木で稼ぎ、花形や問題児に回して育てる

②負け犬は撤退の検討対象だが、即撤退とは限らない


よくある間違い

「PPMの軸は、市場の成長率と売上高だ」→ ✗  横軸は売上高ではなく、市場でのシェア(占有率)。

「負け犬は必ずすぐに撤退する」→ ✗  撤退の検討対象だが、条件によっては続けることもある。

「金のなる木は、成長率が高い伸び盛りの事業だ」→ ✗  金のなる木は成長率が低くシェアが高い、安定した収益源。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(2つの軸)

📝 オリジナル問題 1 PPMの2つの軸

PPMで事業を分ける2つの軸の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

  1. 市場の成長率と、市場でのシェア(占有率)という2つの軸で分けると説明している
  2. 商品の値段と、社員の人数という2つの軸で事業を分けていくのだと説明しているもの
  3. 強みと弱みという2つの軸で、事業を4つの象限に分けていくと説明しているもの
  4. 市場の成長率と、売上高そのものという2つの軸で分けていくと説明しているもの
ストフクロ
ストフクロ 解答・解説

解答は 1 だよ。

PPMは、市場の成長率と、市場でのシェア(占有率)の2つの軸で事業を分けるよ。横軸は売上高そのものではなく「シェア」なのがポイントだね。

選択肢2は値段と人数で誤り、選択肢3はSWOTの軸、選択肢4は「売上高」が誤りだね。

選択肢判定理由
1成長率とシェアの2軸で正しい
2値段や人数の軸ではない
3強み・弱みはSWOTの軸
4横軸は売上高ではなくシェア

オリジナル問題2(負け犬の扱い)

📝 オリジナル問題 2 負け犬の扱い

PPMの「負け犬」に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 負け犬は成長率もシェアもともに高く、もっとも投資すべき事業のことだと説明しているもの
  2. 負け犬は成長率もシェアも低く、撤退の検討対象だが即撤退とは限らないと説明している
  3. 負け犬は成長率が高くシェアが低い、投資の判断に迷う事業のことだと説明しているもの
  4. 負け犬はもっとも稼ぐ収益源で、ほかの事業に資金を回す元になると説明しているもの
ストフクロ
ストフクロ 解答・解説

解答は 2 だよ。

負け犬は、成長率・シェアともに低い事業で、撤退の検討対象だよ。ただし条件によっては続けることもあり、「必ずすぐやめる」わけではないんだ。

選択肢1は花形、選択肢3は問題児、選択肢4は金のなる木の説明だね。

選択肢判定理由
1成長率・シェアともに高いのは花形
2ともに低く撤退検討・即撤退とは限らないで正しい
3成長率高・シェア低は問題児
4収益源は金のなる木

オリジナル問題3(金のなる木)

📝 オリジナル問題 3 金のなる木

PPMの「金のなる木」に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 金のなる木は成長率もシェアも低く、撤退を検討する事業だと説明しているもの
  2. 金のなる木は成長率が高くシェアが低い、投資の判断に迷う事業だと説明しているもの
  3. 金のなる木は成長率は低いがシェアが高く、安定して稼ぐ収益源だと説明しているもの
  4. 金のなる木は成長率もシェアも高く、投資を続けて育てる事業だと説明しているもの
ストフクロ
ストフクロ 解答・解説

解答は 3 だよ。

金のなる木は、成長率は低いがシェアが高い事業で、安定して稼ぐ収益源だよ。ここで得たお金を、花形や問題児に回して育てるんだ。

選択肢1は負け犬、選択肢2は問題児、選択肢4は花形の説明だね。

選択肢判定理由
1ともに低いのは負け犬
2成長率高・シェア低は問題児
3成長率低・シェア高の収益源で正しい
4ともに高いのは花形

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

勉強は、クエストになった。

資格の勉強を、冒険に変えるRPG学習アプリ

App Storeで見る