相互保証主義とは?外国人にも適用されうること、適用の場面

公開: 更新: カテゴリ: 行政法

30秒で結論

相互保証主義とは(全体像)

相互保証主義は、国家賠償法の特則だ。外国人が被害者となった場合に、その外国人の本国が、日本人に対して国家賠償を認めている場合に限って、日本の国賠法を適用する、という考え方をいう。

つまり、「お互いさま」の関係があるかどうかで決まる。

これは、自国民(日本人)の保護を重視した立法政策だ。


詳しく:外国人にも適用されうること、適用の場面

ここが心臓部。「一切適用なし」ではないこと、外国人被害者に限られることを押さえる。

相互保証の有無による違い

相手国の制度日本の国賠法
日本人に国家賠償を認める国適用される
日本人に国家賠償を認めない国適用されない

まず、「外国人には一切適用されない」わけではないこと。相互保証があれば、外国人にも日本の国賠法は適用される。「外国人だから国賠法は使えない」と決めつけないことが大切だ。

次に適用の場面だ。

相互保証主義が問題になる場面

被害者相互保証主義
外国人問題になる
日本人関係ない

相互保証主義が問題になるのは、外国人が被害者の場合だけ日本人が被害者であれば、相互保証は関係なく、ふつうに国賠法が適用される。「すべての国家賠償に相互保証主義が当てはまる」わけではない、という点を押さえる。

わかりやすく言い換えると

つまり相互保証主義は「外国人が被害者のとき、相手の国が日本人に国賠を認めるなら、日本も国賠法を適用する」という、お互いさまのルール。外国人にも適用されうるし、日本人が被害者なら関係ない。

要するに押さえどころは2つ。①外国人が被害者でも、相互保証があれば国賠法は適用される(一切適用なし、ではない)②相互保証主義が問題になるのは外国人が被害者の場合だけで、日本人被害者には関係ない


試験のツボ

🔴 一番出る:相互保証があれば外国人にも適用

①外国人が被害者でも、相互保証があれば国賠法は適用される

②「外国人には一切適用なし」ではない

🔴 次に出る:外国人が被害者の場合に限る

相互保証主義が問題になるのは外国人が被害者の場合だけ。日本人被害者には関係ない。

🟡 押さえると安定:立法政策

自国民(日本人)の保護を重視した立法政策に基づく特則。


よくある間違い

「外国人には、国家賠償法が一切適用されない」→ ✗  相互保証があれば、外国人にも国賠法は適用される。

「相互保証主義は、すべての国家賠償の関係に適用される」→ ✗  外国人が被害者の場合だけ。日本人が被害者なら関係ない。

「日本人が被害者でも、相互保証主義が当てはまる」→ ✗  日本人被害者には関係ない。問題になるのは外国人被害者の場合。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(相互保証主義の意味)

📝 オリジナル問題 1 相互保証主義の意味

相互保証主義に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 相互保証主義とは、日本人どうしの賠償に適用される原則をいうとされる
  2. 相互保証主義とは、外国人には国賠法を一切適用しない原則をいうとされる
  3. 相互保証主義とは、私人間の契約に適用される原則をいうものとされる
  4. 相互保証主義は、本国が日本人に国賠を認める外国人にだけ国賠法を適用
アドゴレ
アドゴレ 解答・解説

解答は 4 だ。

相互保証主義は、外国人が被害者のとき、その本国が日本人に国家賠償を認める場合に限って、日本の国賠法を適用する特則だ。

選択肢1の「日本人どうし」、選択肢2の「一切適用しない」、選択肢3の「私人間の契約」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1外国人被害者の場面の話
2相互保証があれば適用される
3私人間の契約とは別
4相互保証がある外国人に適用で正しい

オリジナル問題2(外国人への適用)

📝 オリジナル問題 2 外国人への適用

外国人への国家賠償法の適用に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 外国人にも、相互保証があれば国家賠償法が適用されるものとされる
  2. 外国人には、相互保証があっても国賠法は一切適用されないものとされる
  3. 外国人には、どんな場合でも国賠法が適用されるものとされる
  4. 外国人への国賠法の適用に、相互保証はまったく関係ないとされる
アドゴレ
アドゴレ 解答・解説

解答は 1 だ。

外国人にも、相互保証があれば国家賠償法が適用される。「外国人には一切適用なし」ではないぞ。

選択肢2の「一切適用されない」、選択肢3の「どんな場合でも」、選択肢4の「関係ない」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1相互保証があれば適用され正しい
2相互保証があれば適用される
3相互保証が必要
4相互保証が適用の条件

オリジナル問題3(適用の場面)

📝 オリジナル問題 3 相互保証主義が問題になる場面

相互保証主義が問題になる場面に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 相互保証主義は、日本人が被害者の場合にも当然に適用されるとされる
  2. 相互保証主義は、すべての国家賠償の関係に適用されるものとされる
  3. 相互保証主義が問題になるのは、外国人が被害者の場合に限られる
  4. 相互保証主義は、加害者が外国人のときだけ適用されるとされる
アドゴレ
アドゴレ 解答・解説

解答は 3 だ。

相互保証主義が問題になるのは、外国人が被害者の場合に限られる。日本人が被害者なら関係ないぞ。

選択肢1の「日本人被害者にも」、選択肢2の「すべての関係に」、選択肢4の「加害者が外国人」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1日本人被害者には関係ない
2外国人被害者の場合だけ
3外国人が被害者の場合に限られ正しい
4被害者が外国人の場合の話

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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