法定相続分とは?配偶者の取り分と均等分け

公開: 更新: カテゴリ: 民法

30秒で結論

法定相続分とは(全体像)

法定相続分とは、遺言がない場合に、民法が定める相続の取り分のこと。遺言があればそれが優先するが、ないときはこの割合が目安になる。

まず、誰が相続人になるか。

たとえば子がいれば、直系尊属や兄弟姉妹は相続しない。配偶者は、どの順位の人と組んでも常に相続人になる点がカギ。


詳しく:配偶者の取り分と均等分け

ここが心臓部。配偶者の取り分は、誰と一緒に相続するかで変わる。

配偶者と各順位の相続分

配偶者と組む相手配偶者の取り分相手の取り分
2分の12分の1
直系尊属(父母など)3分の23分の1
兄弟姉妹4分の34分の1

配偶者の取り分は「子と=2分の1、直系尊属と=3分の2、兄弟姉妹と=4分の3」と、後の順位になるほど大きくなる。覚え方は「2分の1・3分の2・4分の3」のリズム。

そして、同じ順位の人が複数いるときは、その取り分を均等に分ける。たとえば配偶者と子2人なら、子の取り分2分の1を2人で分けて、子は1人あたり4分の1になる。

なお、かつては婚外子(非嫡出子)の相続分が嫡出子の半分とされていたが、2013年の改正で、婚外子も嫡出子と同じ相続分になった。

わかりやすく言い換えると

つまり、法定相続分は「遺言がないときの取り分の目安」。配偶者は必ず相続人で、相手は子→父母など→兄弟姉妹の順。

配偶者の取り分は「子なら半分、父母などなら3分の2、兄弟姉妹なら4分の3」。要するに、相手の順位が下がるほど配偶者の取り分が増える、と覚えるとラク。同じ順位なら頭数で均等に分ける。


試験のツボ

🔴 一番出る:配偶者の取り分(組み合わせ)

①子と = 配偶者2分の1・子2分の1

②直系尊属と = 配偶者3分の2・直系尊属3分の1

③兄弟姉妹と = 配偶者4分の3・兄弟姉妹4分の1

🔴 次に出る:相続の順位と均等分け

配偶者は常に相続人。相手は子→直系尊属→兄弟姉妹の順。同じ順位は均等に分ける。

🟡 押さえると安定:婚外子の相続分

2013年改正で、婚外子も嫡出子と同じ相続分になった。


よくある間違い

「配偶者の取り分は、いつも2分の1」→ ✗  子と=2分の1だが、直系尊属と=3分の2、兄弟姉妹と=4分の3。

「子がいても、父母や兄弟姉妹も一緒に相続する」→ ✗  先の順位(子)がいれば、後の順位は相続しない。

「婚外子の相続分は、今も嫡出子の半分」→ ✗  2013年改正で、嫡出子と同じ相続分になった。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(相続の順位)

📝 オリジナル問題 1 相続の順位

法定相続の順位に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 配偶者は、子がいる場合には相続人にならず、子だけが相続するものとされている
  2. 相続の順位は兄弟姉妹が第1で、子は最も後の順位になるものとされている
  3. 配偶者は常に相続人となり、それ以外は子・直系尊属・兄弟姉妹の順で相続する
  4. 子がいる場合でも、直系尊属や兄弟姉妹が必ず一緒に相続するものとされている
シビヒュドラ
シビヒュドラ 解答・解説

解答は 3 である。

配偶者は常に相続人となり、それ以外は子・直系尊属・兄弟姉妹の順で相続するのだ。先の順位の人がいれば、後の順位の人は相続しないのだよ。

選択肢1は「配偶者は相続人にならない」とする点が誤りだ。選択肢2は順位が逆。選択肢4の「必ず一緒に相続」も誤り。

選択肢判定理由
1配偶者は常に相続人
2第1順位は子で兄弟姉妹は第3
3配偶者は常に相続人・子→尊属→兄弟の順で正しい
4子がいれば後の順位は相続しない

オリジナル問題2(配偶者の相続分)

📝 オリジナル問題 2 配偶者の相続分

配偶者の法定相続分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 配偶者の相続分は、誰と一緒に相続する場合でも常に2分の1になるものとされている
  2. 配偶者が兄弟姉妹と相続する場合、配偶者の相続分は4分の1になるものとされている
  3. 配偶者が直系尊属と相続する場合、配偶者の相続分は2分の1になるものとされている
  4. 配偶者の相続分は、子と2分の1、直系尊属と3分の2、兄弟姉妹と4分の3とされる
シビヒュドラ
シビヒュドラ 解答・解説

解答は 4 だ。

配偶者の相続分は、子と2分の1、直系尊属と3分の2、兄弟姉妹と4分の3なのだ。相手の順位が下がるほど配偶者の分が増えるのだよ。

選択肢1の「常に2分の1」、選択肢2の「兄弟姉妹と4分の1」、選択肢3の「直系尊属と2分の1」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1組み合わせで変わる
2兄弟姉妹とは配偶者4分の3
3直系尊属とは配偶者3分の2
42分の1・3分の2・4分の3で正しい

オリジナル問題3(均等分けと婚外子)

📝 オリジナル問題 3 均等分けと婚外子

相続分の分け方に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 同じ順位の相続人が複数いても、最年長の者だけが取り分を受け取るものとされている
  2. 同じ順位の相続人が複数いる場合、その取り分は頭数で均等に分けるものとされている
  3. 婚外子の相続分は、現在も嫡出子の半分にとどまるものとされている
  4. 同じ順位の相続人でも、取り分はそのつど裁判所が自由に決めるものとされている
シビヒュドラ
シビヒュドラ 解答・解説

解答は 2 である。

同じ順位の相続人が複数いる場合、その取り分は頭数で均等に分けるのだ。たとえば子が2人なら、子の取り分を2人で等しく分けるのだよ。

選択肢1の「最年長だけ」、選択肢3の「婚外子は嫡出子の半分」(2013年改正で同等になった)、選択肢4の「裁判所が自由に決める」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1均等に分ける
2同順位は頭数で均等に分けるで正しい
32013年改正で嫡出子と同等
4法定相続分が定められている

まとめ

押さえどころ

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執筆: SikakuQuest編集部

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