地方交付税とは?使途自由と、2つの交付税

公開: 更新: カテゴリ: 行政法

30秒で結論

地方交付税とは(全体像)

高みから地方の統治を見渡そう。地方交付税とは、国が集めた税(国税)の一定割合を、地方公共団体に配るお金のことだ。豊かな自治体と財政の苦しい自治体の差をならす、財政力格差を調整するしくみの中心にあたる。

ここで取り違えやすいのが、地方税との違い。

「地方交付税も地方税の一種」と思い込まないこと。名前は似ているが、自分で集める地方税と、国から配られる交付税は別ものだ。


詳しく:使途自由と、2つの交付税

ここが心臓部。何に使えるのか、どんな種類があるのかを上から俯瞰する。

地方交付税の基本

項目内容
お金の出どころ国税の一定割合
使い道決まっていない(自由に使える一般財源)
目的自治体間の財政力の格差をならす

まず最大のヤマ、使い道。地方交付税は、使い道が決まっていない一般財源だ。自治体は、自分の判断で自由に使える。ここが、使い道が決まっている補助金との大きな違いになる。

交付税と補助金のちがい

地方交付税補助金
使い道自由(一般財源)特定の事業に限られる

なぜ自由なのか。地方の自主性を尊重するためだ。国がいちいち使い道を縛らず、自治体が地域の事情に合わせて使えるようにしている。

次に2つの種類

ふだんの財政力の穴うめが普通交付税、突発的な出来事への対応が特別交付税、と分けて押さえよう。

わかりやすく言い換えると

要するに、地方交付税は国から地方への「使い道自由のおこづかい」

つまり、①これは国が集めた税の一部を地方に配るもの。自分で稼ぐ地方税とは別で、国からもらうお金だ。

②最大のポイントは使い道が自由なこと。「これは○○に使ってね」と縛られる補助金と違い、自治体が好きに使える。地域の事情に合わせられるよう、自由にしてある。

③配り方は2種類。ふだんのお金の足りなさをうめるのが普通交付税(大部分)、災害など特別なときに配るのが特別交付税(一部)。「ふだん=普通/非常時=特別」で覚えるとラクだ。


試験のツボ

🔴 一番出る:使い道が自由な一般財源

①使い道は決まっていない(自由に使える)

②使い道が決まっている補助金とは違う

🔴 次に出る:地方税との違い

①地方交付税は国税の一部を国が配るお金

②自治体が自分で集める地方税とは別もの

🟡 押さえると安定:2つの種類

①普通交付税=財政力の不足分を配る(大部分)

②特別交付税=災害など特別な事情に対応(一部)


よくある間違い

「地方交付税は地方税の一種である」→ ✗  国税の一部を国が配るお金で、自治体が自分で集める地方税とは別もの。

「地方交付税は特定の事業にしか使えない」→ ✗  使い道は自由な一般財源。使い道が決まっている補助金とは違う。

「普通交付税は災害対応のための交付税である」→ ✗  災害など特別な事情に対応するのは特別交付税。普通交付税は財政力の不足分を配る。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(地方交付税の性格)

📝 オリジナル問題 1 地方交付税の性格

地方交付税に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. 地方交付税は国税の一部を国が地方に配るお金で、財政力の格差をならすものとされる
  2. 地方交付税は自治体が自分で課税して集める税で、地方税の一種であるものとされている
  3. 地方交付税は住民が任意で納める寄付金で、納めるかどうかは自由であるものとされる
  4. 地方交付税は国が地方に貸し付けるお金で、あとで利息をつけて返すものとされている
コートイーグル
コートイーグル 解答・解説

解答は 1 だ。

上から見渡そう。地方交付税は、国税の一部を国が地方に配るお金。自治体間の財政力の格差をならすしくみだぞ。

選択肢2のように「自分で集める税」ではない。地方税とは別で、国から配られるお金だ。

選択肢判定理由
1国税の一部を配り、財政力格差をならす
2自分で集める地方税とは別もの
3任意の寄付金ではない
4貸付ではなく、返す必要のない財源

オリジナル問題2(使い道)

📝 オリジナル問題 2 地方交付税の使い道

地方交付税の使い道に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. 地方交付税は国が指定した事業にしか使えず、自治体に裁量はないものとされている
  2. 地方交付税は使うたびに国の個別の許可が必要で、自由には使えないものとされる
  3. 地方交付税は議会の議決があっても、定められた目的以外には使えないものとされる
  4. 地方交付税は使い道が決まっていない一般財源で、自治体が自由に使えるとされる
コートイーグル
コートイーグル 解答・解説

解答は 4 だ。

全体像を俯瞰しよう。地方交付税は使い道が決まっていない一般財源。自治体が自由に使えるぞ。地方の自主性を尊重しているからだ。

選択肢1のように使い道が縛られるのは補助金。交付税と補助金を取り違えないこと。

選択肢判定理由
1使い道は縛られない(それは補助金)
2使うたびの個別の許可は必要ない
3目的を限定されない一般財源
4使い道自由の一般財源で正しい

オリジナル問題3(普通交付税と特別交付税)

📝 オリジナル問題 3 普通交付税と特別交付税の区別

普通交付税と特別交付税の区別に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. 普通交付税は災害などの特別な事情に対応し、特別交付税はふだんの不足をうめる
  2. 普通交付税も特別交付税も、財政力の豊かな自治体だけに配られるものとされている
  3. 普通交付税は財政力の不足分を配り、特別交付税は災害など特別な事情に対応する
  4. 普通交付税と特別交付税に違いはなく、どちらも同じ基準で配られるものとされる
コートイーグル
コートイーグル 解答・解説

解答は 3 だ。

高みから見渡そう。普通交付税は財政力の不足分を配る大部分のもの、特別交付税災害など特別な事情に対応する一部のもの。役割が違うぞ。

選択肢1は両者を逆にした誤り。「ふだん=普通/非常時=特別」で押さえれば取り違えない。

選択肢判定理由
1普通と特別の説明が逆
2財政力の弱い自治体に配るのが普通交付税
3普通は不足分、特別は災害など特別な事情
4両者は役割が異なる

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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