行政書士に再挑戦するあなたへ|もう一度の価値

公開: 更新: カテゴリ: 学習法・キャリア

結論——再挑戦は、合格への通過点

まず、いちばん大切なことをお伝えします。一度、行政書士試験に届かなかったとしても、それは「失敗」ではありません。合格までの、途中の一歩です。

行政書士試験は、決してやさしい試験ではありません。一度で合格する人ばかりではなく、二度、三度と挑戦して合格をつかむ人も、たくさんいます。だから、一度届かなかったことを、自分の能力の問題だと、思い込まないでください。

むしろ、再挑戦には、大きなアドバンテージがあります。一度学んだ知識は、あなたの中に残っているからです。一からのスタートではなく、すでに築いた土台の上に、足りなかった部分を積み足していく。これが、再挑戦の強みなんです。

正直なところ、もう一度挑もうと考えていること自体が、素晴らしいことだと思います。その気持ちがある限り、合格への道は、ちゃんと続いています。では、再挑戦を力に変えるために、何が大切なのかを、見ていきましょう。


なぜ、もう一度の価値があるのか

「また落ちたら」という不安を抱えながらも、再挑戦に価値がある理由を、お伝えします。

ひとつは、すでにふれた、土台が残っていることです。前回の学習で身につけた知識は、消えてなくなったわけではありません。久しぶりに見れば思い出すことも多く、二度目は、一度目より速く、深く理解できます。同じところを学ぶにも、最初よりずっと楽に進めるはずです。

ふたつ目は、「自分の弱点を知っている」ことです。一度受験した人は、どの科目が苦手か、どこで点を落としたかを、肌で知っています。これは、初めて受ける人にはない、大きな情報です。弱点が分かっているからこそ、次は、そこを重点的に対策できます。

そして三つ目は、「本番を経験している」ことです。試験会場の雰囲気、時間配分、緊張感。一度味わったことは、次は落ち着いて臨めます。初めての人が戸惑う場面でも、経験者なら、平常心で対応できるんです。

学んだ土台が残っている。自分の弱点を知っている。本番を経験している——これらは、初めて挑む者にはない、再挑戦者だけの財産だ。一度の不合格は、これらの武器を、汝に授けたのである。

要するに、再挑戦は、ふりだしに戻ることではありません。前回得たものを武器に、より有利な位置から、もう一度挑むことなんです。


「もうダメかも」を、ほぐす

再挑戦でいちばんの壁になるのは、知識よりも、気持ちのほうかもしれません。「自分には向いていない」「がんばっても無駄かも」——そんな思いを、どうほぐすかを考えます。

一度うまくいかないと、人は「何をやってもダメだ」と感じやすくなります。でも、これは、思い込みであることが多いんです。不合格の原因は、たいてい「能力」ではなく、「時間が足りなかった」「勉強のやり方が合っていなかった」といった、変えられる要素にあります。

だから、「自分はダメだ」と、自分自身を責めるのをやめてみてください。代わりに、「やり方の、どこを変えればいいか」と問い直す。原因を、変えられないもの(能力)ではなく、変えられるもの(方法)に置き換えるだけで、気持ちはずいぶん軽くなります。

うまくいかぬとき、己を責めるのは易い。されど、それは前へ進む力にはならぬ。問うべきは「自分はダメか」ではなく「どこを変えればよいか」だ。原因を方法に求める者は、立ち上がり、また歩き出せるのである。

個人的には、一度届かなかった経験は、決して無駄ではないと思います。それは「次はここを変えよう」という、具体的なヒントをくれる、貴重な経験です。自分を責める材料ではなく、次に活かす材料として、受け止めてみてください。


前回を、ふり返ってみる

再挑戦を成功させる鍵は、「前回を、冷静にふり返ること」にあります。やみくもに同じ勉強を繰り返すのではなく、何が足りなかったかを、見極めるんです。

たとえば、こんな視点で、ふり返ってみましょう。勉強時間は足りていたか。配点の大きい行政法や民法に、十分な時間を割けていたか。行政が法律に基づいて判断する行政行為や、その取消しを求める取消訴訟といった頻出テーマを、しっかり固められていたか。

あるいは、基礎知識の足切りで、つまずかなかったか。記述式で、書く練習が足りていなかったのではないか。前回の手応えや結果を思い出しながら、「どこが弱かったか」を、具体的に書き出してみてください。

よくある「あと一歩」の原因を、いくつか挙げてみます。

ふり返りの観点チェックの例
学習時間主要科目に十分な時間を割けたか
弱点科目苦手分野を後回しにしなかったか
足切り基礎知識で基準点を確保できたか
記述式書いて答える練習を積めたか

この表のような視点で見直すと、自分の「あと一歩」が、どこにあったのかが見えてきます。原因が具体的になるほど、次の対策も、はっきりしてきます。

そうして弱点が見えれば、次にやるべきことが、はっきりします。すべてをやり直す必要はありません。できていたところは軽く確認し、足りなかったところに、力を集中する。この「選択と集中」が、再挑戦を、効率的なものにします。


小さな成功で、自信を取り戻す

自信を立て直しながら、前へ進んでいくために効くのが、「小さな成功を、積み重ねる」という方法です。再挑戦では、知識を補うのと同じくらい、この心の土台づくりが大切になります。

いきなり「次こそ合格」と大きな目標を見ると、その遠さに、気持ちが沈むことがあります。だから、目標を小さく刻んでみてください。「今日、一問解けた」「苦手だった分野を、一つ理解できた」。そんな小さな「できた」を、毎日積み重ねていくんです。

小さな成功は、「自分にもできる」という感覚を、少しずつ取り戻させてくれます。一問解けたら、それは前進。一章読めたら、それも前進。その積み重ねが、揺らいだ自信を、ゆっくりと立て直していきます。

大きな目標の遠さに、心が沈むときもある。されば、目標を小さく刻むがよい。今日の一問、今日の一理解——その小さな勝利が、「できる」という感覚を取り戻させる。自信とは、小さな成功の積み重ねから、立ち上がるものなのである。

要するに、自信は、一度に取り戻すものではありません。小さな成功を、こつこつ積み重ねた先に、気づけば、また前を向いている。そんなふうに、ゆっくり立て直していけば、十分です。前回がんばれたという事実も、すでに一つの大きな成功です。最後まで挑戦をやり切った経験は、二度目のあなたを、確かに支えてくれます。


自分のペースで、もう一度

最後に、再挑戦を続けるための、心構えをお伝えします。それは、「周囲と比べず、自分のペースで進む」ということです。

再挑戦のときは、つい「一度で受かった人」と、自分を比べてしまいがちです。でも、合格までの道のりは、人それぞれ。何度目で合格しようと、受かってしまえば、同じ行政書士です。回り道に見えた経験も、あとから振り返れば、自分だけの財産になっています。

そして、無理は禁物です。前回がんばった反動で、燃え尽きてしまっては、もったいない。毎日少しずつ、続けられるペースで進むことが、結局はいちばんの近道になります。焦らず、でも止まらず。その歩幅で、十分です。

要するに、再挑戦は、一度届かなかったあなたが、より強くなって、もう一度挑むことです。学んだ土台、知っている弱点、経験した本番——それらを武器に、自分のペースで進めば、合格は、ちゃんと近づいてきます。もう一度、と思えたその気持ちを、どうか大切にしてください。



理解度チェック

ここまでの内容、どれくらい身についたかチェックしてみよう。

📝 オリジナル問題 1 再挑戦の受け止め方

行政書士試験に一度届かなかったあとの受け止め方として、正しいものはどれか。

  1. 一度の不合格で自分には向かないと決める
  2. 二度と受からないので諦めるのが賢明だ
  3. 不合格は終わりでなく合格への通過点だ
  4. 前回学んだ知識はすべて無駄になっている
ロアマスター
ロアマスター 解答・解説

解答は 3 である。

一度届かなかったことは、失敗ではなく途中の一歩だ。つまり、再挑戦は、合格へと続く通過点ととらえるのが正しいのである。

選択肢判定理由
1✗ 誤り能力の問題ではない
2✗ 誤り再挑戦で受かる人は多い
3✓ 正解不合格は通過点
4✗ 誤り学んだ土台は残る

要するに、一度の不合格は、終わりではないのである。

📝 オリジナル問題 2 気持ちのほぐし方

「もうダメかも」という気持ちのほぐし方として、正しいものはどれか。

  1. 自分には能力がないと考えて受け入れてしまう
  2. 原因を能力でなく変えられる方法に求める
  3. 落ち込んだまま何も変えずに繰り返す
  4. うまくいかない理由は運だと割り切る
ロアマスター
ロアマスター 解答・解説

解答は 2 である。

不合格の原因は、たいてい能力でなく、時間ややり方にある。わかりやすく言い換えると、変えられる「方法」に原因を求めれば、また歩き出せるのだ。

選択肢判定理由
1✗ 誤り能力のせいにしない
2✓ 正解方法に原因を求める
3✗ 誤り変えねば進まない
4✗ 誤り運の問題ではない

つまり、「どこを変えるか」と問い直すことが、力になるのである。

📝 オリジナル問題 3 再挑戦の進め方

再挑戦を成功させる進め方として、最も適切なものはどれか。

  1. 前回をふり返らず同じ勉強を繰り返す
  2. すべてを一からやり直して全範囲を均等に
  3. 一度で受かった人と自分を常に比べる
  4. 前回をふり返り、弱点に力を集中する
ロアマスター
ロアマスター 解答・解説

解答は 4 である。

再挑戦の鍵は、前回を冷静にふり返り、弱点に力を集中することだ。つまり、できたところは軽く確認し、足りなかった部分を重点的に補うのである。

選択肢判定理由
1✗ 誤りふり返りが鍵
2✗ 誤り選択と集中が大事
3✗ 誤り比べる必要はない
4✓ 正解弱点に力を集中

要するに、弱点を見極めて集中することが、近道なのである。


「再挑戦は、より強くなって、もう一度挑むこと」と感じてもらえたなら、編集部としてはとても嬉しいです。

一度届かなかった経験は、終わりではありません。学んだ土台、知っている弱点、経験した本番——それらは、初めて挑む人にはない、あなただけの武器です。自分を責めるのをやめ、方法を見直し、小さな成功を積み重ねていけば、自信は、ゆっくり戻ってきます。周囲と比べず、自分のペースで。もう一度、と思えたその気持ちが、何よりの力です。ここまで歩いてきた道のりは、決して消えません。あなたが積み上げてきた時間を土台にして、次の一歩を、自分のペースで踏み出していきましょう。

その「もう一度」の一歩に、4択で少しずつ取り組めるシカクエのアプリも選択肢の一つです。通勤や休憩の合間など、5分から再開できます。

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もちろん、これまで使った市販のテキストで、自分のペースで進めるのも、まったく問題ありません。

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