行政書士に受験資格はいる?誰でも挑戦できる理由

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結論——行政書士に受験資格はない

まず、いちばん大事なことから。行政書士試験には、受験資格がありません。

学歴も、年齢も、職業も、国籍も問われません。高校生でも、定年後の方でも、これまで法律にまったく触れてこなかった人でも、申し込みさえすれば、誰でも受験できます。

「資格試験」と聞くと、何かしらの条件がついて回るイメージがあるかもしれません。たしかに、世の中には「これこれの学歴がないと受けられない」「実務経験が何年いる」といった試験も少なくありません。

でも、行政書士はそうではないんです。受けるために必要なのは、申し込みの手続きと、受験料。それだけ。正直なところ、ここまで間口の広い国家資格は、そう多くありません。

だから、「自分には縁がない」と思っていた人にこそ、知っておいてほしい事実です。スタートラインは、誰の前にも、最初から引かれているんです。


だから、受験する人は本当にバラバラ

受験資格がない、ということは、受験者の顔ぶれもそれだけ多彩になる、ということ。実際、行政書士に挑戦する人は、本当にバラバラです。

たとえば、子育てが一段落して再就職を考える主婦の方。就職活動を前に、何か武器がほしい大学生。今の仕事に法律知識を活かしたい社会人。そして、定年後にもう一度社会とつながりたいと考えるシニアの方。

私たちが見てきた範囲でも、受験のきっかけは本当に人それぞれでした。法律の専門家を目指す人もいれば、暮らしの役に立てたいという人もいる。「行政書士はこういう人が受けるもの」という、決まった型がないんです。

特に近年は、五十代以上の合格者も少なくないと言われます。学び直しやセカンドキャリアの入口として、年齢を重ねてから挑む人も増えている。年齢が壁にならない、というのは、人生のどの時点からでも始められる、ということでもあります。

つまり、行政書士は「特別な誰か」のための資格ではなく、「始めたいと思った、ふつうの人」のための資格。そこが、いちばんの魅力だと思っています。


他の資格と比べると——「条件付き」が多いなかで

行政書士の間口の広さは、ほかの資格と並べてみると、よりはっきりします。

世の中の専門資格には、受験のために条件がつくものが少なくありません。たとえば、一定の学歴が求められたり、実務経験の年数が必要だったり。なかには、別の資格を先に取っていないと受けられない、というものもあります。

こうした条件は、その仕事の専門性を守るための仕組みでもあり、必ずしも悪いことではありません。ただ、「これから何かを始めたい」という人にとっては、最初の関門になりがちです。

その点、行政書士は違います。条件がない、ということは、「まず受けてみる」という選択が、誰にでも開かれているということ。思い立った日に、準備を始められるんです。

ちなみに、行政書士の試験に受かったあとは、登録という手続きを経て実際の業務ができるようになります。受験そのものに条件がないぶん、まずは試験という最初の一歩を、気負わずに踏み出せる——そういう設計になっているわけです。

わかりやすく言い換えると、行政書士は「入口で人を選ばない」資格。中で問われるのは学んだ中身であって、入る前の肩書きではない、ということなんです。


なぜ、間口が広いことが大事なのか

「誰でも受けられる」と聞くと、当たり前のことのように感じるかもしれません。でも、これは思っている以上に、大きな意味を持っています。

人が生まれながらに持つ権利を大切にする——日本国憲法が掲げる基本的人権の尊重という考え方があります。学ぶ機会や、挑戦する機会が、特定の人だけに偏らないことは、その精神にも通じます。

そして、合理的な理由なく人を差別的に扱わない、という平等原則。行政書士試験が学歴や年齢で人をふるい分けないのは、まさに「やる気のある人を、出発点で区別しない」という公平さの表れ、と見ることもできます。

少しおおげさに聞こえるかもしれません。でも、「学歴がないから」「もう若くないから」と、挑戦そのものを諦めてきた人にとって、入口が開かれていることは、本当に大きな後押しになります。

民法には、人は誰もが権利の主体になれる、という権利能力の考え方があります。少し重ねて言えば、行政書士の門もまた、誰の前にも等しく開かれている。学びの世界で、その公平さを体現している資格のひとつだと思っています。

個人的には、この「誰でも挑戦できる」という一点こそ、行政書士のいちばん温かい性質だと感じています。


「受けられても、受からないのでは」への答え

ここで、よくある不安に触れておきます。「受験資格がないのは分かった。でも、法律未経験の自分が、受けたところで受かるの?」というものです。

気持ちは、とてもよく分かります。でも、ここでも知っておいてほしい心強い事実があります。行政書士の合格者には、もともと法律とは無縁だった人が、たくさんいるんです。主婦や会社員として過ごしてきた人が、ゼロから学び始めて合格をつかんだ——そんな話は、ちっとも珍しくありません。

考えてみれば、当たり前のことかもしれません。受験資格がないということは、「ゼロから始めた人」が大多数だということ。法学部出身者ばかりが受けて、ばかりが受かる、という世界ではないんです。出発点が同じゼロなら、あとは積み上げた量で決まります。

むしろ、法律を知らないことは、必ずしも不利ではありません。変な思い込みがないぶん、テキストの説明を素直に吸収できる、という人もいます。「知らない」を恥じる必要はなく、これから知っていけばいい。それだけのことです。

それに、行政書士の学習は、専門用語こそ出てきますが、土台にあるのは「世の中のルールはどうなっているか」という、生活に地続きの話。最初はとっつきにくくても、続けるうちに「あ、これ知ってると役に立つな」と感じる場面が増えてきます。未経験だからこそ味わえる、その発見の連続も、勉強の楽しさのひとつです。

だから、「受けられても受からないのでは」という不安に、先回りして縮こまる必要はありません。入口をくぐった後の景色は、入る前に思うより、ずっとやさしいものです。


申し込みの実際——いつ、どうやって

では、実際に受けるとなったら、どう動けばいいのでしょうか。流れだけ、ざっくりつかんでおきましょう。

行政書士試験は、年に1回。例年11月の第2日曜日に行われます。そして、その申し込みは、例年7月から8月ごろに受け付けられます。

つまり、受けると決めたら、まず手帳に書き込んでおくべきは「夏の申込時期」。ここを逃すと、その年は受けられず、また1年待つことになります。受験資格がないぶん、唯一気をつけるべきは、この申込のタイミングなんです。

申し込みの方法は、郵送やインターネットなど、いくつか用意されています。必要なのは、所定の手続きと、受験料。学歴の証明書や、実務経験を示す書類などは要りません。ここでも、間口の広さがそのまま表れています。

なお、申込の期間や方法、受験料といった細部は、年度によって変わることがあります。受験を決めたら、試験を実施している行政書士試験研究センターの案内を、早めに確認しておくと心強いはずです。

受験資格は不要。学歴・年齢・職業・国籍は問われぬ。唯一の関門は「夏(例年7〜8月ごろ)の申込時期を逃さぬこと」。資格を案ずるより、カレンダーに印をつけるがよい。

要するに、行政書士で身構えるべきは「受けられるかどうか」ではなく、「申込の時期を逃さないこと」。資格の心配はいりません。あとは、カレンダーに印をつけるだけです。


「受けられる」の、その先へ

ここまで、受験資格がないこと、そして間口が広いことの意味を見てきました。最後に、ひとつだけ。

「誰でも受けられる」というのは、裏を返せば「受かるかどうかは、入った後の積み上げしだい」ということでもあります。入口で人を選ばないぶん、合格を決めるのは、肩書きではなく、準備の量です。

でも、これはむしろ、フェアで気持ちのいい話だと思いませんか。スタートラインが誰にも等しく引かれていて、そこから先は、自分の努力で道をつくっていける。学歴や経歴に関係なく、やった分だけ前に進める——そういう世界です。

だから、もし「自分なんかが」とためらっているなら、その心配はいりません。行政書士は、あなたが受けたいと思った瞬間に、もう受験生になれる資格です。あとは、最初の一歩を、自分のペースで踏み出すだけ。



理解度チェック

ここまでの内容、どれくらい身についたかチェックしてみよう。

📝 オリジナル問題 1 受験資格

行政書士試験の受験資格について、正しいものはどれか。

  1. 大学卒業以上の学歴がなければ受けられない
  2. 一定年数の実務経験を積む必要がある
  3. 学歴や年齢を問わず誰でも受けられる
  4. 二十歳以上の日本国籍者に限られている
ロアマスター
ロアマスター 解答・解説

解答は 3 である。

行政書士試験に受験資格はない。学歴も、年齢も、職業も、国籍も問わぬ。つまり、受けたいと思った者は、誰もがその場で挑めるのだ。

選択肢判定理由
1✗ 誤り学歴の要件はない
2✗ 誤り実務経験は不要
3✓ 正解誰でも受けられる
4✗ 誤り年齢・国籍の制限はない

要するに、スタートラインは、誰の前にも等しく引かれているのである。

📝 オリジナル問題 2 受験者層

行政書士の受験者層について、正しいものはどれか。

  1. 主婦も学生もシニアも幅広く挑戦している
  2. 不動産業界の人だけが受ける試験である
  3. 法学部の出身者しか合格できない決まりだ
  4. 受験者の多くは二十代の若者に限られる
ロアマスター
ロアマスター 解答・解説

解答は 1 である。

受験資格がないため、受験者の顔ぶれは実に多彩。わかりやすく言い換えると、主婦・学生・社会人・シニアまで、決まった型なく挑戦しているのだ。

選択肢判定理由
1✓ 正解幅広い層が受験している
2✗ 誤り業界外の受験者も多い
3✗ 誤り出身学部は問われない
4✗ 誤り年齢層は若者に限らない

つまり、行政書士は「特別な誰か」ではなく、始めたい人のための資格なのである。

📝 オリジナル問題 3 申し込み

行政書士試験の受験で、いちばん気をつけるべきことはどれか。

  1. 受験前に資格の審査を受ける必要がある
  2. 思い立てば誰でも申し込める間口の広さ
  3. 申し込みには勤務先の推薦が必要になる
  4. 合格後でなければ受験を申し込めない
ロアマスター
ロアマスター 解答・解説

解答は 2 である。

受験資格がない以上、資格の審査も推薦も要らない。つまり、思い立てば誰でも申し込める。ただし申込は例年夏ごろの一度きり、その時期を逃さぬことが肝心なのだ。

選択肢判定理由
1✗ 誤り資格審査の仕組みはない
2✓ 正解誰でも申し込める間口の広さ
3✗ 誤り推薦は必要とされない
4✗ 誤り合格は受験の前提ではない

要するに、心配すべきは資格ではなく、夏の申込時期だけなのである。


「受験資格、心配しなくてよかった」と感じてもらえたなら、編集部としてはとても嬉しいです。

行政書士は、入口で人を選びません。学歴も年齢も関係なく、受けたいと思った瞬間に、もう受験生になれます。あとは、夏の申込時期を逃さず、自分のペースで準備を進めるだけ。難しく考えず、まずは「受けてみようかな」という気持ちを、そっと育ててみてください。

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