在職老齢年金とは?止まる金額のしくみ

公開: 更新: カテゴリ: 法改正時事

30秒で結論

在職老齢年金とは(全体像)

年金をもらえる年齢になっても、厚生年金に入って働き続ける人がいる。その場合、収入が多いと、老齢厚生年金の一部が止まる(支給停止される)ことがある。これが在職老齢年金のしくみ。

見るのは、次の2つの合計。

この合計が、支給停止調整額という基準を超えると、超えた分に応じて年金の一部が止まる。

ポイントは、全部が止まるわけではないこと。止まるのは、超えた分(超過分)の2分の1だけ。働いて収入を得ても、年金が丸ごとゼロになるわけではない、と押さえる。


詳しく:止まる金額のしくみ

ここが記事の心臓部。支給停止の計算は、次のように考える。

在職老齢年金のしくみ

項目内容
見るもの賃金(総報酬月額相当額)+年金月額(基本月額)の合計
基準合計が支給停止調整額を超えるか
止まる額超えた分(超過分)の2分の1
基準の額年度ごとに改定される(受験年度の最新仕様で要確認)

合計が支給停止調整額以下なら、年金は全額もらえる。超えた場合だけ、超過分の2分の1が止まる。

そして、その基準となる支給停止調整額は、年度ごとに改定される金額。たとえば令和7年度は月51万円(具体的な金額は受験年度の最新を確認)で、固定された値ではない点に注意する。

わかりやすく言い換えると

要するに、在職老齢年金は「働きながら年金をもらう人は、収入が多いと年金の一部が止まる。でも止まるのは超えた分の半分だけ」というしくみ。

つまり、覚えどころは「賃金+年金月額が基準を超えたら、超過分の2分の1が止まる」「基準(支給停止調整額)は年度ごとに変わる」。

見るもの … 賃金+年金月額の合計

止まる額 … 基準を超えた分の2分の1

基準 … 支給停止調整額は年度ごとに改定される


試験のツボ

🔴 一番出る:止まる金額のしくみ

①賃金+年金月額が支給停止調整額を超えた分の2分の1が止まる

②基準以下なら年金は全額もらえる

🔴 次に出る:全部は止まらない

①止まるのは超過分の2分の1だけ(丸ごとゼロではない)

②働いても年金がいくらか残る設計

🟡 押さえると安定:基準の額

①支給停止調整額は年度ごとに改定される(受験年度の最新を確認)


よくある間違い

「働きながら年金をもらうと、年金は全額止まる」→ ✗  止まるのは超過分の2分の1だけ。全額が止まるわけではない。

「賃金だけで支給停止が決まる」→ ✗  賃金(総報酬月額相当額)と年金月額(基本月額)の合計で見る。

「支給停止調整額はずっと同じ固定の金額」→ ✗  支給停止調整額は年度ごとに改定される。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(在職老齢年金とは)

📝 オリジナル問題 1 在職老齢年金の意味

在職老齢年金に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 在職老齢年金は、年金をもらいながら働くと、年金が必ず全額止まるしくみであるとされる
  2. 在職老齢年金は、厚生年金に入って働く人の老齢厚生年金が、収入に応じて一部止まる
  3. 在職老齢年金は、働いていない人の年金を増やすしくみであるものとされている
  4. 在職老齢年金は、国民年金だけに加入する自営業者を対象とするものとされている
インスキメ
インスキメ 解答・解説

解答は 2 だよ。

在職老齢年金は、厚生年金に入って働く人の老齢厚生年金が、収入に応じて一部止まるしくみ。止まるのは超えた分の半分だけで、全額が止まるわけではないよ。

選択肢1の「必ず全額止まる」、選択肢3の「年金を増やす」、選択肢4の「自営業者が対象」はどれも誤りだよ。

選択肢判定理由
1止まるのは超過分の半分だけ
2厚生年金で働く人の支給調整で正しい
3増やすしくみではない
4厚生年金で働く人が対象

オリジナル問題2(止まる金額)

📝 オリジナル問題 2 支給停止のしくみ

在職老齢年金で年金が止まる金額に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 賃金と年金月額の合計が基準を超えると、その合計の全額が止まるものとされている
  2. 賃金と年金月額の合計が基準を超えても、年金はいっさい止まらないものとされている
  3. 賃金と年金月額の合計が支給停止調整額を超えた分の、2分の1が支給停止される
  4. 年金月額だけを見て、賃金は支給停止の判定に関係ないものとされている
プランリス
プランリス 解答・解説

解答は 3 だっ。

賃金と年金月額の合計が支給停止調整額を超えると、その超えた分の2分の1が止まるよっ。基準以下なら全額もらえて、超えても丸ごとゼロにはならないんだっ。

選択肢1の「合計の全額が止まる」、選択肢2の「いっさい止まらない」、選択肢4の「年金月額だけ」は、どれも誤りだよっ。

選択肢判定理由
1止まるのは超過分の2分の1
2超えれば一部止まる
3超過分の2分の1が止まって正しい
4賃金と年金月額の合計で見る

オリジナル問題3(基準の額)

📝 オリジナル問題 3 支給停止調整額

支給停止調整額に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 支給停止調整額は、いつの年度でもずっと同じ固定の金額であるものとされている
  2. 支給停止調整額は、人によってばらばらに自分で決められるものとされている
  3. 支給停止調整額は、賃金とはまったく無関係に決まるものとされている
  4. 支給停止調整額は年度ごとに改定されるため、受験年度の最新の金額を確認する
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 4 である。

支給停止調整額は、年度ごとに改定される金額である。固定された値ではないので、受験する年度の最新の金額を確認しておくのが大切である。

選択肢1の「ずっと同じ固定」、選択肢2の「自分で決められる」、選択肢3の「賃金と無関係に決まる」は、いずれも誤りである。

選択肢判定理由
1年度ごとに改定される
2自分で決める額ではない
3判定は賃金と年金月額で見る
4年度ごとに改定・最新を確認で正しい

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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