用途地域とは?土地ごとに「何を建ててよいか」を決める仕組み

公開: 更新: カテゴリ: 不動産

30秒で結論

用途地域とは(全体像)

用途地域は、土地ごとに建てられる建物の種類を決める仕組みのこと。住宅街のど真ん中に大きな工場が建ったり、静かな住宅地に大きな繁華街ができたりすると暮らしづらい。そこで土地を性格ごとに分けて、「ここは住宅向け」「ここは商業向け」「ここは工業向け」と決めておく。

押さえるのは、用途地域が3つの系統・全部で13種類に分かれること。

合計で8+2+3=13種類。この数のセットがそのまま試験のヤマになる。


詳しく:この表だけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。用途地域の中身は、次の表に全部つまっている。

用途地域13種類の内訳

系統種類数中に入る地域
住居系8種第一種低層住居専用・第二種低層住居専用・第一種中高層住居専用・第二種中高層住居専用・第一種住居・第二種住居・準住居・田園住居
商業系2種近隣商業・商業
工業系3種準工業・工業・工業専用
合計13種8+2+3=13

ポイントは、全部で13種類で、内訳が「住居系8・商業系2・工業系3」であること。種類数を覚えておけば、たいていの問題に答えられる。

地域ごとに、その性格に合わせて2つの規制がかかる。

各用途地域にかかる2つの規制

規制何を決める例(イメージ)
用途規制その土地に建ててよい/ダメな建物の種類第一種低層住居専用=小さな住宅向け(大きな店や工場はダメ)/工業専用=住宅はダメ
面積規制建てられる建物の大きさ(建ぺい率・容積率)商業系ほど大きく建てられ、低層住居専用ほど抑えられる

つまり押さえたいのは、住居系(とくに低層住居専用)はおとなしく小さめ、商業系は大きな建物までOK、工業専用は住宅が建てられないという性格の違い。細かい数字より「系統ごとの雰囲気」をつかむのが先。

わかりやすく言い換えると

要するに、むずかしく考えず、こう覚えるとラク。

用途地域は「土地の使いみちを13種類のメニューに分けた表」。住むエリア8つ・買い物エリア2つ・工場エリア3つで、足して13。

住居系8 … いちばん多い。静かに住むための地域がずらり並ぶ。

商業系2 … たった2つ。お店やオフィスが集まる、にぎやかなエリア。

工業系3 … 3つ。とくに「工業専用」は住宅すら建てられない。


試験のツボ

🔴 一番出る:全部で13種類(8+2+3)

①住居系 = 8種類

②商業系 = 2種類

③工業系 = 3種類(足すと13)

🔴 次に出る:13番目の「田園住居」は住居系

①あとから加わった新しい地域

②工業系・商業系ではなく住居系の仲間

🟡 押さえると安定:各地域には「用途規制(建てられる建物の種類)」と「面積規制(建ぺい率・容積率=建物の大きさ)」がかかる


よくある間違い

「用途地域は全部で12種類」→ ✗  田園住居が加わって、いまは13種類

「田園住居は工業系(または商業系)」→ ✗  田園住居は住居系。住居系が7→8に増えた。

「商業系のほうが住居系より種類が多い」→ ✗  逆。住居系が8で最多、商業系は2で最少。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(用途地域の種類数)

📝 オリジナル問題 1 用途地域の種類数

用途地域の種類数に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 用途地域は住居系・商業系の2系統だけからなり、工業向けの地域は一切含まれない
  2. 用途地域は住居系8・商業系2・工業系3に分かれ、合計すると13種類になっている
  3. 用途地域は系統に分かれておらず、ひとつの種類の地域指定だけで成り立っている
  4. 用途地域は住居系・商業系・工業系がそれぞれ3種類ずつで、合計9種類になっている
プランリス
プランリス 解答・解説

解答は 2 だっ。

つまり、用途地域は住居系8・商業系2・工業系3に分かれていて、足すと13種類になるんだっ!「ハチ・ニ・サン=13」のリズムで覚えてねっ。住居系がいちばん多く、商業系がいちばん少ないのがポイントだよっ。

要するに、1のように工業系を抜いたり、3のように分類なしにしたり、4のように各3種類で9にしたりするのは、どれも種類数を取り違えているんだっ。正しいのは8+2+3=13だっ!

選択肢判定理由
1工業系(準工業・工業・工業専用)も含む3系統である
2住居系8・商業系2・工業系3=合計13種類で正しい
3ひとつの種類ではなく、系統別に分かれている
4各3種類の9ではなく、8+2+3=13である

オリジナル問題2(田園住居地域の系統)

📝 オリジナル問題 2 田園住居地域の系統

あとから加わった田園住居地域に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 田園住居地域は工業系に分類され、もっぱら工場の用に使うための地域として整備された
  2. 田園住居地域は商業系に分類され、大規模な商業施設を建てるための地域となっている
  3. 田園住居地域は住居系に分類され、これが加わって用途地域は全部で13種類になった
  4. 田園住居地域は系統に属さず、用途地域とは別の独立した区分として取り扱われている
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 3 である。

要するに、田園住居地域は住居系に分類される地域で、これが加わったことで用途地域は全部で13種類になった。名前に「住居」とあるとおり、住むための地域の仲間だと押さえるとよい。

つまり、1の工業系や2の商業系は分類の取り違えで、4の「系統外の独立区分」も誤り。田園住居は住居系の8番目にあたる地域である。

選択肢判定理由
1工業系ではなく住居系に分類される
2商業系ではなく住居系である
3住居系に分類され、加わって13種類になった
4独立区分ではなく、住居系の中の地域である

オリジナル問題3(用途地域にかかる規制)

📝 オリジナル問題 3 用途地域にかかる規制

用途地域でかかる規制に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 用途地域では建物の種類を制限する用途規制はかかるが、建物の大きさはまったく制限されない
  2. 用途地域では建ぺい率と容積率が全国で一律に固定され、地域ごとの違いは設けられていない
  3. 用途地域では建物の大きさを決める面積規制だけがかかり、建物の種類は自由に選んでよいとされる
  4. 用途地域では建てられる建物の種類を決める用途規制と、建物の大きさを決める面積規制がかかる
インスキメ
インスキメ 解答・解説

解答は 4 だよ。

つまり、用途地域では「建てられる建物の種類を決める用途規制」と「建物の大きさを決める面積規制(建ぺい率・容積率)」の2つがかかるんだ。種類と大きさの両面から、その土地の性格に合った街並みになるよう調整しているんだね。

要するに、1や3のように片方しかかからないとするのは誤りで、両方かかる。2の「全国一律で地域差なし」も誤りで、建ぺい率・容積率は地域ごとに範囲が違うよ。

選択肢判定理由
1建物の大きさも面積規制で制限される
2建ぺい率・容積率は地域ごとに範囲が異なる
3建物の種類も用途規制で制限される
4用途規制(種類)と面積規制(大きさ)の両方がかかる

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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