FPと関連法規とは?FP(ファイナンシャル・プランナー)が業として行える範囲のルール

公開: 更新: カテゴリ: ライフプランニング

30秒で結論

FPと関連法規とは(全体像)

FPは、お客さんのライフプラン・家計・保険・税金・不動産・相続などを幅広く扱う立場。ただし何でもできるわけではない

押さえるのは、仕事が2つに分かれること。

つまり、同じ「税金の話」でも、制度の仕組みを一般に説明するのはOK、特定のお客さんの確定申告書を代わりに作るのはNG。この「一般論か、個別対応か」の線引きがすべての軸になる。


詳しく:この表だけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。どの仕事を誰が独占しているか、次の表に全部つまっている。

独占業務と担当法令

業務(個別対応)担当の法律必要なもの
個別の税務相談・確定申告書の作成・税務代理税理士法税理士の資格
個別の法律判断・法律事務弁護士法弁護士の資格
個別銘柄の投資助言金融商品取引法金融商品取引業の登録
保険の募集(契約の勧誘・媒介)保険業法保険募集人の登録

上の4つは、いずれもFPが資格・登録なしで行えば、それぞれの法律違反になる。

一方、次のことはFPでもできる

FPができる「一般的な説明」

分野FPができること(一般説明)
税金税制の仕組み・一般的なルールの説明
法律一般的な法律情報の説明
投資投資の一般的な仕組みの説明
保険保険制度の一般的な説明

判断のコツは、「誰にでも当てはまる一般論」か「特定のお客さんへの具体的な個別対応」かで見分けること。

わかりやすく言い換えると

要するに、FPはお金の総合案内係。制度の仕組みは案内できるけれど、踏み込んだ個別対応は、その道の専門家にバトンを渡す――そういうイメージ。

つまり、

税金の個別対応 … 税理士にバトン

法律の個別判断 … 弁護士にバトン

投資の個別助言 … 登録した投資のプロにバトン

保険の募集 … 登録した募集人にバトン


試験のツボ

🔴 一番出る:「一般説明はOK/個別対応はNG」の境界

①制度・仕組みの一般的な説明 = FPでもOK

②お客さんごとの個別の対応 = 資格・登録がないとNG

🔴 次に出る:どの業務を誰が独占しているか

①個別の税務相談・申告書作成 = 税理士法(税理士)

②個別の法律判断 = 弁護士法(弁護士)

③投資助言 = 金融商品取引法(登録が必要)

④保険募集 = 保険業法(募集人登録が必要)

🟡 押さえると安定:違反は各法違反

無資格・無登録で個別対応を行えば、それぞれの法律(税理士法・弁護士法・金融商品取引法・保険業法)の違反になる。


よくある間違い

「FPなら個別の確定申告書の作成もできる」→ ✗  個別の申告書作成・税務代理は税理士の独占。FPは税制の一般説明まで。

「制度の一般的な説明もFPには禁止されている」→ ✗  一般的な説明はOK。禁止されているのは個別の独占業務だけ。

「投資助言や保険募集も、FPなら登録なしで自由にできる」→ ✗  投資助言は金融商品取引業の登録、保険募集は募集人の登録が必要。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(FPの業務範囲)

📝 オリジナル問題 1 FPの業務範囲

FPの業務範囲に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. FPは制度や仕組みの一般的な説明はできるが、有資格者の独占業務は資格や登録がないと行えない
  2. FPは個別の確定申告書の作成や個別の法律判断についても、すべて単独で自由に行うことができる
  3. FPは個別銘柄の投資助言や保険の募集についても、登録を受けることなく自由に行うことができる
  4. FPの業務には法的な制限が一切なく、どんな個別対応であっても単独で対応できるものとされている
インスキメ
インスキメ 解答・解説

解答は 1 だよ。

わかりやすく言い換えると、FPは「みんな向けの一般的な説明」はできるけど、「その人だけの個別対応」は資格や登録がないとできないんだ。だから②③④のように「全部自由」「登録不要」「制限なし」はどれも誤りだよ。

選択肢判定理由
1一般説明は可能・個別の独占業務は不可で正しい
2個別の申告書作成や法律判断は資格者の独占
3投資助言・保険募集は登録が必要
4法的な制限は存在する

オリジナル問題2(業務と担当法令)

📝 オリジナル問題 2 業務と担当法令

業務と独占する資格者の対応に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 個別の税務相談や個別の申告代行は、社会保険労務士だけが独占して行う業務とされている
  2. 個別の税務相談は税理士、個別の法律判断は弁護士が、それぞれ独占して行う業務である
  3. 個別の法律判断は税理士が独占し、個別の税務相談は弁護士が独占して行う業務である
  4. 個別銘柄の投資助言業務は、だれでも登録を受けることなく自由に提供できる業務である
プランリス
プランリス 解答・解説

解答は 2 だっ。

つまり「税務は税理士・法律は弁護士」のセットで覚えるとラクだっ!①の社労士独占、③の入れ替わり、④の「投資助言は登録不要」は、どれも誤りだよっ。投資助言は金融商品取引業の登録が必要だっ。

選択肢判定理由
1個別の税務相談・申告代行は税理士の独占
2税務は税理士・法律は弁護士の独占で正しい
3税理士と弁護士の担当が入れ替わっている
4投資助言業務は金融商品取引業の登録が必要

オリジナル問題3(独占業務を行った場合)

📝 オリジナル問題 3 違反したときの扱い

FPが資格者の独占業務を行った場合の扱いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. FPが税理士の独占業務を行っても、税理士法の違反にはあたらないものとされている
  2. FPが保険の募集を募集人の登録なしで行っても、保険業法の違反にはならないものとされる
  3. FPが資格者の独占業務を無資格・無登録で行えば、それぞれの法律の違反として扱われる
  4. FPが個別銘柄の投資助言を無登録で行っても、金融商品取引法の上で問題は生じないとされる
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 3 である。

要するに、無資格・無登録で個別の独占業務に踏み込めば、それぞれ税理士法・弁護士法・金融商品取引法・保険業法の違反になる。①②④のように「違反にならない」とするものは、すべて誤りである。

選択肢判定理由
1税理士業務を無資格で行えば税理士法違反
2募集人登録なしの保険募集は保険業法違反
3それぞれの法律の違反になり正しい
4無登録の投資助言は金融商品取引法違反

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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