ドルコスト平均法とは(全体像)
ドルコスト平均法は、「毎月1万円ずつ」のように、一定の金額で定期的に同じ商品を買い続ける投資のしかたのこと。
大事なのは、買うのは「同じ金額」であって「同じ口数」ではないこと。金額を一定にすると、価格が高いときは自然と買える口数が少なくなり、安いときは多く買える。
この結果、平均の取得単価がならされて下がりやすくなる。高値づかみを避けやすいので、長期の積立投資に向いているとされる。
詳しく:仕組みと効果
ここが記事の心臓部。ドルコスト平均法は、次の表に整理できる。
ドルコスト平均法の仕組み
| 価格の状況 | 買える口数 |
|---|---|
| 価格が高いとき | 少なく買う |
| 価格が安いとき | 多く買う |
| 結果 | 平均取得単価が下がりやすい |
たとえば毎月1万円ずつ買うと、1口1,000円のときは10口、1口500円のときは20口買える。安いときに多く買えるので、ならした平均単価が下がる、という効果。
ただし注意したいのは、この方法で必ず儲かるわけではないこと。価格が下がり続ければ損失も出る。あくまで「買うタイミングを分散して平均単価をならす」効果であって、リスクをゼロにするものではない。
わかりやすく言い換えると
要するに、ドルコスト平均法は「毎回同じ金額でコツコツ買い、平均単価をならす」方法。
①買うのは同じ金額(同じ口数ではない)
②高いとき少なく・安いとき多く買える
③平均取得単価が下がりやすいが、必ず儲かるわけではない
つまり、「金額を一定にする」「平均化の効果(必ず儲かるではない)」が試験のポイント。
試験のツボ
🔴 一番出る:一定にするのは「金額」
①毎回同じ金額で定期的に買う
②同じ口数を買うのではない
🔴 次に出る:平均単価を下げる効果
①高いときは少なく、安いときは多く買える
②平均取得単価が下がりやすい
🟡 押さえると安定:万能ではない
①必ず儲かるわけではない
②平均化の効果であってリスクをゼロにはしない
よくある間違い
①「ドルコスト平均法は毎回同じ口数を買う方法だ」→ ✗ 一定にするのは「金額」。口数ではない。
②「ドルコスト平均法なら必ず儲かる」→ ✗ 平均単価をならす効果で、価格が下がり続ければ損失も出る。
③「高いときに多く、安いときに少なく買う方法だ」→ ✗ 逆。金額一定だと高いとき少なく、安いとき多く買える。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(一定にするもの)
ドルコスト平均法について、正しいものはどれか。
- ドルコスト平均法は、毎回同じ口数を買い続ける投資法であるとされている
- ドルコスト平均法は、毎回いつも同じ金額で定期的に買い続ける投資法である
- ドルコスト平均法は、価格が高いときにまとめて買う投資法であるとされている
- ドルコスト平均法は、一度に全額を投資する方法であるとされている
解答は 2 だよ。
ドルコスト平均法は、毎回同じ金額で、定期的に買い続ける投資法なんだ。一定にするのは「金額」であって「口数」ではないよ。
選択肢1の「同じ口数」、選択肢3の「高いときまとめて」、選択肢4の「一度に全額」は、どれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 一定にするのは金額 |
| 2 | ✓ | 同じ金額で定期的に買う |
| 3 | ✗ | まとめ買いではない |
| 4 | ✗ | 一度に全額ではない |
オリジナル問題2(効果)
ドルコスト平均法の効果について、正しいものはどれか。
- 価格が高いときに多く、安いときに少なく買うことになるものとされている
- 価格にかかわらず、毎回まったく同じ口数を買うことになるものと定められているとされる
- 価格が高いときは少なく、安いときは多く買い、平均取得単価が下がりやすい
- 価格が上がり続けても、損をすることは決してないものとされている
解答は 3 だっ。
金額を一定にすると、価格が高いときは少なく、安いときは多く買えるんだっ!その結果、平均取得単価が下がりやすくなるよっ。
選択肢1は高安が逆、選択肢2の「同じ口数」、選択肢4の「決して損をしない」は、どれも誤りだっ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 高安が逆 |
| 2 | ✗ | 口数は一定ではない |
| 3 | ✓ | 安いとき多く買い平均単価が下がる |
| 4 | ✗ | 損をすることもある |
オリジナル問題3(注意点)
ドルコスト平均法の注意点について、正しいものはどれか。
- ドルコスト平均法を使えば、どんな相場でも必ず利益が出るものとされている
- ドルコスト平均法は、投資のリスクを完全にゼロにできるものと定められているとされる
- ドルコスト平均法は、短期間で一気に売買するのに向いた方法であるとされている
- ドルコスト平均法は平均取得単価をならす効果であり、必ず儲かるわけではない
解答は 4 である。
ドルコスト平均法は、買うタイミングを分散して平均取得単価をならす効果があるが、必ず儲かるわけではない。価格が下がり続ければ損失も出る。
選択肢1の「必ず利益」、選択肢2の「リスクをゼロ」、選択肢3の「短期で一気に」は、いずれも誤りである。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 必ず利益が出るわけではない |
| 2 | ✗ | リスクはゼロにならない |
| 3 | ✗ | 長期の積立に向く方法 |
| 4 | ✓ | 平均化の効果で万能ではない |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 一定にするのは「金額」。同じ口数ではなく、同じ金額で定期的に買う。
- 🔴 価格が高いとき少なく・安いとき多く買え、平均取得単価が下がりやすい。
- 🟡 必ず儲かるわけではない。平均化の効果で、リスクをゼロにはしない。
次に学ぶ
- 新NISA ── 非課税で積立投資ができる制度。ドルコスト平均法と相性がよい。
- アセットアロケーション ── 資産クラスへの配分の考え方。積立の中身を決める土台。
- 株式 ── 積立の対象になる代表的な資産クラス。
執筆: SikakuQuest編集部